スイスアルプストレッキング
6日目
7月10日(木) マッターホルン・グレイシャー・パラダイス展望台(3883m)
ツェルマットのホテル・アンビアンスで目覚めたカラッチ、
一番にしたことは、カーテンを開けて部屋のベランダから見えるマッターホルンを眺めたでした。
昨夜も夕陽に照らされるマッターホルンも眺められず、今朝も何だかぼんやりそのシルエットを見せているだけでした。
だけど何となくマッターホルンの全容は確認出来たのでした〜(^^;
眺望が良ければ、ホテルからも近いマッターホルンのビューポイントの橋まで出掛けて
朝焼けのマッターホルンを写すつもりでしたが、この希望も叶いそうにないので・・・
朝食を食べにレストランまで下りました。
朝食はパンも種類が多く、フルーツも沢山あり、チーズやハムも美味しかったです。
カラッチ達が泊まった 部屋から、こんな感じで マッターホルンが 見えるはずでした〜 |
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7/10の朝、部屋から・・・やっと薄ら姿を現したマッターホルン | (↑ホテルの HPより画像借りました) |
さぁ〜 今日はこれからいよいよ今回の旅の一番の目的であるマッターホルンを近くで見ることです。
前々日には、このツェルマットでも雪が積もったそうでしたが、
流石に今日は融けてましたよ!
ツェルマットの村から8人乗りの高速ケーブル「マッターホルン・エクスプレス」に乗って
途中駅のフーリまでわずか5分で到着しました。
高速なので驚く位早いスピードで、真下に見えるツェルマットの村がマッチ箱のように小さく見えます。
本当に怖いくらい急なケーブルで上っていきます。
ツェルマットの村がマッチ箱のように小さく・・・ |
7/110 (木) |
ホテル ・・・・・・ フーリ トロッケナーシュテーク マッターホルン・グレイシャー・パラダイス展望台(3883m) (↑)アンビアンズス シュヴァルツゼー(2581m) ・・・・・・ マッターホルンの北壁などを眺めながらハイキング ・・・・・・ ツェルマト ・・・・・・ ホテル(アンビアンズ泊) |
赤い線がツェルマットから乗ったゴンドラ・・・ |
フーリから120人乗りの大型ゴンドラに乗り換え、8分程でトロッケナーシュテークに着きました。
眼前にマッターホルンを望むポイントのひとつでレストランもあります。
続いて、ヨーロッパ最高地点を結ぶ空中ケーブルで“マッターホルン・グレッシャーパラダイス”と呼ばれる
クライン・マッターホルン駅に8分程で到着!!
ヨーロッパで一番高い展望台がマッターホルン・グレイシャスパラダイス展望台なのです。
目の前に広がるのは万年雪と氷河の世界です。
わずか20分少々で標高1867mのフーリから、3818mのクライン・マッターホルン駅へ移動可能で、
その高度差なんと2000mで、たとえゴンドラで移動と言えど高度順応が必要です。
添乗員さんより、展望台では移動はゆっくり行って下さいと注意がありました。
空中ケーブルは、下の右下の画像の中の白い囲いに入って行き、画像の上の方にある
グレイシャー・パラダイス展望台(3883m)までエレベーターで上がります。
高速ケーブル・・マッターホルン・エクスプレス 下・・・クロアチアのナショナルスキーチーム |
雪交じりのミゾレで視界不良ですが、中央左寄りにゴンドラが見えますか〜 | 120人乗りの大型ゴンドラ 下・・・グレイシャー・パラダイス展望台 |
マッターホルンエキスプレスの乗り場には、すでにキッズレーサー達が並んで待っていました。
何でもクロアチアのナショナルスキーチームの特訓なんだとか・・・
レーサーの卵達はゴンドラに乗ってクラインマッターホルンに上がり、
標高3800mの氷河上でトレーニングするのだそうです。
それにしてもまだ小学生のあどけない顔の子供達がこんな所から滑る下りるなんて凄いことです。
将来のオリンピック有望選手がこの中から育つのかもしれません。
大型ゴンドラの中から、氷河を真上から眺めることが出来ました。
氷河は雪で覆われていましたが、所どころに深いクレパスがポッカリ口をあけてましたよ!
こんな所に落ちたら命ないですよね。
ポッカリ口をあけたクレパス・・・ | 大型ゴンドラの中からの景色! |
ケーブル駅を降りたら、山中をくり貫いて作られたエレベーターに乗ってさらに上へ・・・
階段をのぼるとヨーロッパで一番高いグレイシャー・パラダイス展望台(3883m)に到着しました。
マッターホルンはもちろんブライトホルンやモンブランなど、4000m級の雄大な山々をぐるり見渡す壮大なパノラマビューのはずでした。
がしかし、辺り一面真っ白で何にも見えませしぇ〜ん!!
こんなことってあってよいのでしょうか〜
カラッチ、余程日頃の行いが悪いのかと悩んじゃいましたよ〜(笑)
そうしてグレイシャー・パラダイス展望台からの眺望が見れなかったので
この氷河洞窟の中にある映像室でグレイシャー・パラダイス展望台からの展望を楽しみたいと思ったら
何だか工事中とかで見ることが出来なかったのでした。
何処までもついてないカラッチ達でした〜(汗)
トロッケナーシュテークのレストランと特徴ある山! | マッターホルンがかすかに・・・ | へリンヒュッテかな? |
トロッケナーシュテークからのマッターホルン・・・(お借りした画像です) |
赤い線がトレッキングしたコースです |
荒涼とした景色の中にも氷河らしきものが・・・ | シュタッフェルアルプゼー(山上湖)かな? |
少し横道を下っていくと美しい山上湖が見えてきます。
小さなチャペルがある静かな湖らしいです。
シュタッフェルアルプへ下る道へ進んで行きます
しばらく歩いて行くと・・・、
隠れていたマッターホルンの北壁が間近に見えるらしいけど、ガスですぅ〜
高山植物の咲く広々とした草原の間の道をしばらく下っていくと、林道の入口に出ました。
正面にツムット氷河、右にダン・ブランシュを望むポイントだそうです。
牛や馬の放牧小屋が点在するシュタッフェルアルプでは、
地元産のチーズや素朴な郷土料理が食べられるそうです。
一軒のチーズ小屋らしき建物があり、
ガイドさんが「中でチーズの試食をさせて下さいますよ」と仰るので中を覗いてみると、
家族でチーズを加工してらっしゃいました。
早速チーズを試食させて頂き、余りの美味しさにお土産に買って帰ることに・・・
家内工業で作っておられるようですが、とても衛生的でした。
丹波からいらっしゃったOさんがチーズを四分の一買われると言われるので
カラッチも同じだけ頂きました。
一年寝かした味のマイルドな方で四分の一で28CHF=3338円でしたよ!
ちゃんと空気を抜いてパッケージして下さり、これなら日本まで持ち帰れそうです。
庭先にはこんな可愛いお花が・・・ | チーズ工場のある農家 | 作られたチーズ |
またしばらく歩き、すぐ先に標識があり、チェックしてツムット方面(左)へ・・・
さらに谷を下っていくと左手にツムットのダムが見えてきました〜
発電所かな(?)ダムの真下の橋を渡り
しばらく歩くとツムットの集落が見えてきました。
この辺りまで下るトレイルにも沢山のお花が咲き乱れていましたよ。
古い小さな集落のツムットと言う村ではお店もあり、お茶を楽しむ人達もいました。
ツムットの村を後にし、
氷河から流れる美しい川 ・ツムットバッハに沿うように歩きました。
そうそ、ツムットに向かう途中には古い民家も点在していて
「ネズミ返し」と言われる穀物倉庫がありました。
ツェルマットの村にもネズミ返しの小屋はありましたが、
こんな場所で見ると一層景色に溶け込んで素晴らしいなと感じました。
「ネズミ返し」の小屋とは・・・
黒い唐松材で造られた高床式の穀物倉庫で、
ネズミが倉庫に侵入しないように、床と倉庫と小屋を支える柱の間に
円盤状の石(ネズミ返し)をはさんだこの地方独特の造りです。
内部は薄暗く、お面や毛皮などがおもむろにかけられているそうですよ!
ネズミ除けのおまじないでしょうか〜
日本では正倉院が有名ですが、遠く離れた地でも同じ作りなんですね。
ネズミ返しの小屋などが点在して・・・ | ネズミ返しの小屋 | ツェルマットに向かって・・・ |
色々なお花が咲き誇るツェルマットまでの道を下っていきます。
ベラクラリス・ベルティラタ (シオガマ属) |
フリューリングス・エイツィアン (リンドウ属) スイス三大名花 |
ベルク・ハウスヴルツ (センベルウイウム属) |
ヴァイス・ジルバーヴルツ (チョウノスケ属) |
ヴァルト・フェアギスマインニヒト (ワスレナグサ属) |
アルペン・ラインクラウト (ウンラン属) |
キルシウム・スピノシシムヌ (アザミ属) |
ゾイアーリンク (ジンヨウスイハ属) |
ラヌンクルス・モンタヌス (キンポウゲ属) |
ヘラクレウム・スフォンデリウム (ハナウド属) |
ベルク・ローゼ (バラ属) |
アキノス・アルピナス (シソ科 |
アルペンローゼ(ツツジ属) スイス三大名花 |
5日間のトレッキング中、スイスアルプスの三大名花と言われている
エイツィアン ・ アルペンローゼ ・ エーデルワイス・・・
とても綺麗で心和ませてくれました。
(あっ、まだ4日目でした〜 明日もう1日歩きます)
エイツィアンとアルペンローゼは何度も、しっかりこの目で愛でることが出来ましたが、
エーデルワイスだけ自然に咲いてるものは見ることが出来ませんでした。
エーデルワイスはこの地方でも、ごく限られた場所でしか咲いてないそうで、
トレッキングガイドの方が案内して下さらないとなかなか見れないそうですよ。
お花を見ながらのハイキングはとっても楽しかったで〜す!
眺望がなかった分、お花達が慰めてくれたトレッキングでした〜(^^;
アステル・アルピヌス (キク科シオン属) |
アルペン・マルゲリッテ (フランスギク属) |
プリムラ・ファリノサ (サクラソウ属) |
エーデルワイス(ウスユキソウ属) スイス三大名花 |
フィテウマ・ベトニキフォリウム (鬼の爪に近い種類?) |
サキシフラガ・パニクラタ (ユキノシタ属) |
ギムナデニア・コノプセア (ラン科 テガタチドリ属) |
フィテウマ・ベトニキフォリウム (キキョウ科フィテウーマ属) |
サキシフラガ・エクザラタ (ユキノシタ属) |
エピロビウム・ アングスティフォリウム (アカバナ科 アカバナ属) |
アンチャーカ・モリリアゴ ? (ユリ科?) |
アジュガ・ピラミダリス (シソ科キランソウ属) |
今日は本当に良く歩きました〜 もうすぐツェルマトに到着です!
下の向って左の画像・・・ちょっと滝が写ってないのですが・・・
丁度上手い具合に電車が通過してくれたので、パチリ一枚写しました。
下の ↓ 左の画像の電車の下の方に薄らと線が通っています。
その線に人がぶら下がって遊んでいましたよ。
ツェルマットの村からマッターホルンを見上げた時に見える・・・橋&滝&電車 | ツェルマットの村が見えてきました |
ツェルマトの村に帰ってきましたよ!
有名なマウリチウス教会の塔やマーモットの銅像など写真に撮って、
本日案内して下さったトレッキングガイドさんとお別れです。
このマウリチウス教会周辺は、ツエルマットの観光スポットとなっていて
教会の裏の墓地には、この地を愛した人やこの山で命を落とした登山家たちのお墓がありました。
そうして近くには、この村の住民の方々が管理されているお墓もあり
とても綺麗なお花がたくさん飾られて
こちらスイスでも先祖を敬う気持ちを大切にされていることが伝わってきました。
また民家の庭先には、山では見かけなかったお花達が綺麗でした。
? ゼラニュームの仲間かな? | エリュウギウム・アルピヌム | リリュム・マルタゴン |
そう言えばツェルマットの家の窓辺には、ゼラニュームの色とりどりのお花がとても綺麗でした。
何でもゼラニュームは虫除けになるそうです。
ツェルマットの綺麗な街並みとお花・・・ ← 街路灯にもこんなお花の寄せ植えが・・・ 素敵過ぎますぅ〜 |
今夜の夕食は、一度ホテルに戻って荷物を置いてから
ツェルマットの街のレストランで「チョイスメニュー」だそうで、午後6時20分にツェルマット駅前に集合です。
添乗員の佐々木さんがお店に案内して下さり、メインはお肉かお魚を選べました。
カラッチはお魚、カケスはお肉料理でした。 (※ 容量の関係で画像はなしです)
ホテル・アンビアンスのベランダから・・・教会と十字架 |
ホテル・アンビアンスから向かいに、マウリチウス教会と丘の上の十字架の景色が素敵でした。
夜には教会にも十字架にも灯りがともり、とっても素晴らしかったで〜す。
7/11の朝、部屋のバルコニーからのマッターホルン・・・やっとその全容(?)を見せてくれた! |
さてさて7月11日の朝、マッターホルンがやっとその全容を見せてくれました。
まだマッターホルンの周辺は厚い雲に覆われ、時折雲が流れたり青空も見えましたが・・・
カラッチが写した中ではこれが一番かな〜(汗)
これでは納得いきませんよね!
それでは晴れた日のマッターホルンをどうぞ〜〜♪
ホテルから見たマッターホルン・・・ホテル・アンビアンスのHPよりお借りしました |
スイスアルプストレッキング1日目〜3日目
スイスアルプストレッキング3日の続き
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