スイスアルプストレッキング

4日目 〜 5日目

7月8日(火) 〜 7月9日(水) フィルスト展望台(2171m)・モースフルー展望台(2394m)

7/8(火)2連泊したホテル・エーデルワイスを出発、ミューレンからケーブルカー(約23分)でラウターブルネンに移動し、
山岳鉄道BOBの列車に乗り換え35分位でグリンデルワルト(標高1034m)到着しました。
グリンデルワルトは、スイス・アルプスにあるベルン州山岳地方(ベルナー・オーバーラント)の村で、
インターラーケンとともにベルナーオーバーラント地方の観光の拠点となっています。
村内には数多くのホテルやレストランがあり、
日本人も沢山訪れるグリンデルワルトには、駅前に日本人スタッフが常駐する日本語観光案内所もあります。
またグリンデルワルトは、日本の松本市(旧安曇村)と姉妹都市を結んでいます。

グリンデルワルトはこじんまりとした村ですが、
夏や冬になると大勢の観光客やスキー客が押し寄せ・・・
都会並みとなりとても賑わうそうです。
駅前のメイン・ストリートには、ホテル・土産物店等が連なり華やかな通りでした。
駅前のホテル越しに、アイガー (3970m) やヴェッターホルン (3701m) が目の前に迫ってきます。
街のすぐ後ろにこんな高い山が聳えてるなんて驚きで〜す!

7/8

(火)

ホテル ・・・・・・ ミューレン  ラウターブルネン  グリンデルワルト(1034m)  ボルト 〜 シュレックフェルト 〜 フィルスト展望台(2171m)
(↑エーデルワイス)

・・・・・・ バッハアルプゼー(2271m)までハイキング予定 ・・・・・・  メレル  リーダーアルプ ・・・・・・ ホテル
(アートヒューラー泊)

さて今日(7/8)は、フィルスト展望台(2171m)まで上り・・・
ベルナー・オーバーランドの山々と湖のコントラストが美しいバッハアルプゼーまでをハイキングする予定ですが、
何だかお天気がイマイチで、朝からカッパを着てからの出発となりました。
6人乗りのゴンドラに乗って、グリンデルワルトを出発!
約20年程前まではゴンドラリフトでは無く、ヨーロッパ最長の「ペアリフト」でフィルストへ上っていたそうです。
こんな高い所まで二人乗りのリフトなんて、ちょっと恐かったでしょうね。
美しい牧草地をどんどん上って行くと、ボルト(1570m)に着きましたが・・・
私達はこのままシュレックフェルト(1954m)を通過しフィルスト展望台に向かいますが・・・
シュレックフェルト駅で、ゴンドラの進行方向が直角以上に折れ曲がり、進行方向が変わりました。

フィルスト展望台に着くと雨が降り出し、ガスもあって展望どころの話ではありましぇ〜ん!
カラッチの新しいカメラ・ミーラーレスも濡れると困るので、ザックに仕舞って出発です。
フィルスト展望台から、「アルプスの宝石」とも言われる、
バッハアルプ湖と言う美しい山上湖へハイキングの予定でしたが・・・
今日案内して下さる日本語ガイドの方と雨の中少し花散策をして、
これからもう少し花を見ながら歩きたいと言うグループと、
グリンデルワルトまでゴンドラで下りるグループに分かれることになりました。

カラッチ達11名はシュレックフェルトまで花散策を続け、そこからゴンドラに乗りグリンデルワルトまで下ります。
あぁ〜 バッハアルプゼーまで歩き・・・
バッハアルプ湖に映るヴェッターホルンやシュレックホルンを見たかったなぁ〜
ガイドさんの話によると、「今日はまだ雷が鳴らないから歩けるんですよ〜」とのこと、
この辺りでは逃げる所が無いので雷が鳴ると、即ハイキングは中止だそうです。

雨とガスの中を・・・ トロールブルーメ 
(キンバイソウ属)
キルシウム・ヘレニオイデス
(アザミの仲間)
ゲンチアナ・コキアナ
(リンドウ属)

日本のリンドウの仲間で、スイスではエンツィアンと言うリンドウ属の種類が色々あって見分けが難しいです。
上の一番右のゲンチナ・コキアナの花はとても大きくて、地面からすぐお花が咲いてるような感じです。
しかも白や水色もあるみたいですよ。
下の左から2番目は、日本で見るリンドウとそっくりでした。
お花の名前など間違って表示している場合は、掲示板などでご教示下さいね!


ナックステンゲリゲ・クーゲル
ブルーメ (グロブラリア属)
ゲンチアナ・クルシイ
(リンドウ属)
ロツス・アルピヌス?
(ミヤコグサ属)
ドロニクム・クルシイ
(アルニカ属)
こんな崖の上を歩いて・・・

お天気の良い日のフィルスト展望台 → バッハアルプ湖までの美しいお花達と景色は ・・・
こちら でお楽しみ下さい。

雨の中でもお花達は、健気に咲いていましたが・・・
ガスって何も見えないし、お花も雨でうな垂れて元気がありません!
シュレックフェルト駅からゴンドラに乗って、グリンデルワルトまで下りてきました。
フィルストから早めに下りて来られた、添乗員さんとツアーの同行者の方とグリンデルワルトの街でお会いしました。
皆さん食事したり、買い物を楽しんでらっしゃいました。

グリンデルワルトまで戻って来ました 日本の松本と姉妹都市なので
日本国旗が掲げてありましたよ!

雨の中の散策で少し寒かったので、添乗員さんに教えて頂いたカフェ・レストランに入り
温かいおうどんを食べましたよ!
メニューにもちゃんと「Udon」ってあり驚きましたが、二人で28CHF=3338円でした〜
日本のおうどんとは少し味が違いましたが、トッピングのホーレンソウも一緒に美味しく頂きました。
そうして一緒にオーダーしたカフェオレ(二人で9CHF)がとても美味しかったで〜す!
おうどんの前にカフェオレが先にきて、ちょっぴり困っちゃったけどね〜(笑)
エェッ、「スイスまで来て何故おうどん?」ですって〜
毎日のように肉やスパゲッティ、チーズやパンなどで、日本食が食べたくなるのですぅ〜(^^;
お昼ご飯を頂いて、グリンデルワルトの街を散策しながらお土産を買って・・・
迎えに来ていたバスに乗りメレルまで行き、
そこからゴンドラで今夜の宿のあるリーダーアルプに向かいました。

グリンデルワルトのカフェー Udong (うどん) ・・・ 一人前 1670 円位でしたよ!

今夜の宿はアレッチ氷河の南向き斜面の高台に位置するリーダーアルプ(1914m)の
ホテル・アートヒューラーです!
ミューレンで泊まったホテルにも、こちらのホテルにもドライヤーが設置されていて助かりました。
そうしてこのホテルの部屋には湯沸しもあり、温かい紅茶やコーヒーも自由に飲めて嬉しかったで〜す。
枕に添えてあるクッションが素敵でしたよ!
夕食はスープに、豚肉のソテースパゲッティ添え、デザートでした。
スープはショウガが効いて美味しかったですよ!
メイン料理は、大概お肉とかお魚をソテーしたものに、このようにスパゲッティを添えてあることが多いです。
そうして人参やインゲンなど豆類も一緒にソテーしてあります。

ホテル・アートヒューラー 夕食のメイン・・・肉料理 朝食はバイキング形式・・・チーズが豊富で美味しい!

リーダーアルプのホテル・アートヒューラーには一泊だけなので、
荷物をまとめ部屋の外にスーツケースを出しておくと、
何処のホテルでもそうですが移動する乗り物まで運んでくれます。

翌 7/9(水)は、ホテル・アートヒューラーを出発後、
モースフルー展望台(2394m)までゴンドラで上がり、リーダーアルプまでアレッチ氷河を眼下に
絶景ハイキング(2時間半)の予定なのですが・・・
はたしてお天気は如何でしょうか〜?

7/9

(水)

ホテル ・・・・・・    モースフルー展望台(2394m) ・・・・・・ リーダーアルプまでハイキング ・・・・・・  メレル  テーシュ
(↑)アートヒューラ


 ツェルマト ・・・・・・ ホテル(アンビアンズ泊)

いやはや、ゴンドラを降りるとまたもやガスってました〜(^^;
これではアレッチ氷河が一体何処にあるのかさえ分かりましぇ〜ん!
下の三枚の画像の中で、向って右が姿を見せて欲しかったアレッチ氷河&山です。
(3枚目、お借りした画像で〜す)
モースフルー駅を降りると前面にアレッチ氷河、背後にマッターホルンの遠望という360度の
パノラマが展開しているはずだったのです。
こんなについてないなんて、いやはや参りました〜 (_ _,)/◇白旗〜

ゴンドラでモースフルー展望台へ・・・ カラッチ達が歩いた時は・・・ガス!! こんな風に眼下に、
アレッチ氷河が展望出来てたのに〜

アレッチ氷河・・・
2007年の世界遺産委員会で登録面積が、53934haから82400 haへと拡大されたそうですが
総面積のうち半分近くを氷河が占め、
氷河を取り囲む9つの山頂はいずれも4000m級で、雪と氷・そうして山々が壮大な風景を作り出しています。
140年前は、今より3km以上も長かったそうです。
毎年20mも縮んでいく氷河・・・地球温暖化の影響でしょか〜
このままのペースで温室効果ガスの放出が続けば将来、アルプスの氷河の80%が失われると言われています。
氷河の流れに沿った黒い筋は、二つの氷河が上流で合流したことを示しているのだとか・・・


アレッチ氷河は・・・
ヨーロッパ・アルプス最大の氷河で、
北はユングフラウに、
南はマッサ川の峡谷群を経由してローヌ川に、
東はメルジェレン湖 に、
西はアレッチホルンにそれぞれ囲まれています。

その全長はなんと24kmもあり、
遠くから見ると
ゆったりと白い川が流れているようにも見えます。

アレッチ氷河一帯は、
2001年にアイガーや
ユングフラウなどの山々と共に、
  ユングフラウ・アレッチ・ビーチホルン地区として  
世界自然遺産
に登録されました。

(左の画像もお借りしたものです)

アレッチ地区で生まれ育った方が熱く語るアレッチの森と氷河の動画 ・・・ こちら からどうぞ〜
この方、下の方に出てくる、ホテル・アルペンローゼ・「PIZZERIA BOCCALINO
のオーナーさんだと思います。

仕方ないので気分を変え、今日も花散策に徹することに・・・
お花は出来るだけ今までアップしたものと重複しないようにした積もりです。
花の種類は、もっと沢山見ながらのトレッキングでしたよ!

本当は、雲上の花園トレッキングを満喫してと期待してましたが、
毎日このようなお天気には参っちゃいますぅ〜(;_:)
カケスの話では、他の添乗員さん同志で
「一体このお天気どうなったのでしょ〜」と話されていた由、稀にみる悪天候だったみたいですぅ〜
アッ、イヤァ〜  (ーー;)  参った!!

ディアントゥス・カルトゥシアノルム
(ナデシコ属)
ゲルペス・ヴォゲーゼンファイルヘン
(スミレ属)
ヴィオラ・カルカラタ
(スミレ属)
カルク・ポルスターネルケシレネ
(マンテマ属)
ロトウス・アルピニス
(ミヤコグサ属)
トリフォリウム・プラテンセ
(アカツメクサの仲間?))
ゴルト・フィンガークラウト
(キジムシロ属)
ヴァルト・フェアギスマインニヒト
(ワスレナグサ属)
スカビオサ・ルキダ
(マツムシソウ属)
ツィーストブレットリゲ・
トイフェルクラーレ(タマシャジン属)
魔女の爪とも言われている
バレリアナ・トリプテリス
(オミナエシ属)
カンパルナ・パルパタ
(ホタルブクロ属)

アレッチ地区の北側斜面に広がるアレッチの森に入って来たようです。
アレッチの森 (Aletschwald) は、アレッチ氷河に沿うように・・・
この辺りでは珍しい樹林帯が続き、
カラマツやマツ林が続いて、スイスでも最古の部類に入る木々が密集している森なのです。
今回歩いたコースの中でも、このような高い樹木を見たのは初めてです。
樹木が発散するフィトンチッドと呼ばれる物質が免疫力を向上させてくれ、
特に今日は雨上がりと言うこともあって、一層効果あるかも〜

オゾンいっぱいの森 アルペンローゼの咲く道を・・・ 樹齢1000年を越える・・・アローラ松

おそらく右手斜面には、アレッチ氷河広がり、
4000m級の山々が壮大な風景を見せてくれているのだと、想像しながらの歩きでした。
トレイルの途中で出会った樹齢1000年を越える松 (アローラ松と言うらしい) には驚きました。
こんな標高の高い所で長い年月、風雪に耐えて育ったのですね。
トレッキングコースの斜面にはづっと、アルペンローゼが咲き誇り素晴らしかった!!

アルペンローゼが心和ませてくれました!

アレッチの森を過ぎ、また広い草原に出てトレッキングしていると・・・
この辺りでは珍しい馬の親子が草をついばんでました〜
とても人懐こい仔馬さんでしたよ!
大きなカウベルをつけた牛さんには沢山出会いましたけどね。
マーモットの隠家もありましたが、残念ながらマーモットの姿は見れませんでした。

仔馬さん! マーモットの隠家

そうして何と一軒の民家の庭先(?)でおじさんを発見!!
ガイドさんがお家の中を見せて欲しいと交渉して下さり、快くおじさんは見せて下さったのです。
家の中は至ってシンプルで、生活に必要な道具のみ〜
それも古いものを大切に使われていました。
時代が数十年遡ったような暮らし振りでした〜(@_@;)
カラッチ達も見習って不要なものは持たないで、スリムに生活しないといけませんね。
高松からいらしった方は、「私もこんな小さな家と物があれば充分生活できるな〜」って仰ってました。

言葉が通じず、お話を伺うことは出来ませんでしたが・・・
家の中にはチーズなど作っておられる様子はなかったので、
牛などの放牧で生計をたてられているのかな?

カラッチ、早速おじさんと記念撮影で〜す!

そうしてしばらく歩き、ゴルフ場の横を通っていくと、洒落た建物が並んでました。
その一角のホテル・アルペンローゼ・「PIZZERIA BOCCALINO」でランチで〜す!
ここのオーナー・・・アクロバットスキーの達人だそうですよ。
また今日歩いたアレッチの森やアレッチ氷河の案内もしてらっしゃるそうです。
ご本人(下の一番右の画像)登場で拍手喝采!!
とっても愛嬌のある優しそうで素敵な紳士でした〜(*'▽')

まずは野菜サラダが出てきました!
久し振りに頂くフレッシュサラダは、ドレッシングの味もよく美味しかったですぅ〜
そうしてメイン料理は、白身魚のタルタルソース・・・ポテトも程よい量でした。
デザートは、キャラメルソース味のアイスクリーム!!
オーナーのお人柄といい、お味も最高でした。

前菜の野菜サラダ メイン料理 デザート オーナーと仲良く!

さて美味しい食事が終わったら、ゴンドラでリーダアルプからメレルまで下りて
迎えに来ていたバス(約1時間半)に乗って、テーシュに向かいました。

リーダーアルプの駅

メレルに下りるゴンドラからの風景

テーシュから電車に乗って、電車でツェルマットに到着!
ツェルマットはとっても小さな村で、マッターホルンの麓に牧歌的風景が広がっています。
また村内は自動車の乗り入れが禁止されていて、電気自動車が走ってました。
ツェルマットの人口は、5720人(2010年12月年現在)で、その内40%ほどは外国人だそうです。
ツェルマットからは徒歩で今宵の宿であるホテル・アンビアンスに・・・
ツェルマットはとても小さな村なので、ツェルマットの駅から歩いても直ぐでしたよ!

↑  画像向って左・・・ツェルマット駅前の通り
真ん中 ・・ ・駅前の馬車と電気自動車
向って右 ・・・ カラッチ達が泊まったホテル・アンビアンス (Ambianceの文字の上がカラッチ達の部屋)
 →

ホテル・アンビアンスでは、とても眺めの良い部屋が割り当てられたのでした。
ホテルの窓からマッターホルンが見え、バスローブまでありました。
部屋の窓を開けてベランダに出ると、なんと
目の前に広がるツェルマットの谷の上に、マッターホルンが望める部屋だったのです。
これはラッキーと喜んだのですが・・・

ホテルの部屋からマッターホルンが真正面に・・・ ホテル・アンビアンスのレストラン 夕食のデザート

スイスアルプストレッキング1日目〜3日目

スイスアルプストレッキング3日の続き

スイスアルプストレッキング6日目

スイスアルプストレッキング7日目〜9日目

スイスアルプストレッキング日程表


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