2008年8月21日 (木) ![]() ![]() 8/21(火)に谷川岳に登ったカラッチ隊・・・水上町水紀行館道の駅に戻り 翌朝、175号線→18号線→旧軽井沢→万座ハイウェイと走り 草津温泉の湯畑を見学してから本白根山登山口に移動したのでした。
草津温泉は古くから人々に愛され、人々を癒してきた名湯で 日本武尊や行基・源頼朝の開湯伝説をもち、戦国時代には多くの武将が湯治に訪れ、 徳川八代将軍吉宗も・・・ 草津の湯を江戸城まで運ばせて入浴したと言われ、古くから栄えた温泉町です。 全て自然に湧出している自噴泉で、泉質は強酸性の温泉だそうです。 温泉の湧出ケ所は、数10カ所といわれ 源泉の泉質は「酸性低張性高温泉」で、pH2前後の強酸性であり、 五寸釘を湯川の中に入れて置くと10日ほどで融けて無くなってしまうのだそうです。 また町内の適所に18カ所の共同浴場を設置して、 住民はもとより、観光客にも無料にて開放されています。 その一つが・・・湯畑の直ぐ側にある「白旗の湯」なのです。 白旗の湯は、源頼朝が建久四年(1193)八月三日浅間山麓で狩をした時、 たまたま此処に涌き出る温泉を発見し、入浴したと伝えらています。 当時は「御座の湯」と称していたが、明治三十年に源氏の白旗に因んで「白旗の湯」と改称されました。
湯畑は(ゆばたけ)は、巨大な源泉で大量の高温の湯が湧き出しています。 源泉の先には木の樋が何本も並べられ、そこから湯が流れ出ている。 この樋は各旅館に温泉水を分けると共に、適度に温度を下げるためにあるのだそうです。 湯畑の源泉は高温で、湧出する湯に「水」を加えて冷ますのではなく、 外気によって冷ます自然冷却方式を採用しているのです。 湯畑の最後にある湯滝を流れ落ちると、源泉53.9℃の湯も48℃前後まで下がり、 そしてパイプを通じて共同浴場や旅館に運ばれた頃には、43℃前後の適温になるようです。 酸性湯・入浴時の最大の注意は・・・長湯をしないことだそうで〜す! 硫黄分を多く含む草津温泉は、地中から湧き出した時は無色透明ですが、 空気に触れると白濁して湯の花が沈殿するそうです。 湯畑の樋には硫黄が沈殿しこれを採集したものが湯花(ゆばな)となります。 湯畑のそばのお土産物屋さんで湯花を売っていましたよ。 草津温泉からガスの中・・・292号線を走り、本白根山に向かいました。 292号線はとても良い道で志賀高原や横手山を経由して走ったのですが・・・ 日本国道最高地点(2172m.)標識も、ガスで真っ白で怖かったで〜す!
292号線を走って来る時ガスが濃かったが・・・ やはりこちらでもガスが引かなくて、風もあり寒いのでマーモットを着て出発する。 今日はカケスのみサブザックで、カラッチは空身なので楽チン登山です! 上のマップでは逢ノ峰経由となっていますが こんなガスの中、逢ノ峰に登っても何も見えませんので、弓池の脇を通り登山口に向かいました。 途中でシャトルバスが追い越していきました〜 どうやらロープウェイ利用者の為に、駐車場から無料で往復しているようです。
ロープウェイ山頂駅の直ぐ脇の、登山口から歩き始めます。 登山口脇にはヤナギランがまだ綺麗に咲いていましたよ! 草津温泉から殺生河原を経て、 ここまでリフトやロープウェイを乗り継いで楽に上がって来られるようです。 ロープウェイ山頂駅からもリフトで登っている人も多かったですよ〜(笑)
登山道は木道が取り付けれ、緩やかに登っていきます。 この辺りは何にもお花が咲いてないですぅ〜 マイズルソウやコケモモ・ユキザサの赤い実を見かけた位でした。 灌木帯の中を暫く登ると、急に視界が開けてきました。 深田久弥氏はここを古代ローマの円形劇場(コロシアム)と形容したそうですが・・・ まさしくそんな感じの噴火口跡でしたよ!!
活動を休止中の巨大な凹地のような噴火口跡を見ながら、整備された道を歩いて行くと 開けた場所に出る手前で、何とこの時期にコマクサが咲いていましたよ! ここのコマクサはピンク色が濃くて、素晴らしい〜〜♪ 実はここ本白根山のコマクサも絶滅寸前だったそうですが・・・ 保護活動によりこんな素晴らしい群落となったようです。
コマクサの花を見ながら歩いていると・・・ 遠くで黒い生き物が動いていま〜す。 エェッ、熊では無いよね〜 と思いよく見ると、カモシカだったのですぅ〜 カラッチ、山歩きしだして初めての遭遇なんですよ〜(*^_^*) カモシカってカメラを向けると、ポーズとってこちらを見てくれるんですね! カモシカちゃんといっぱいお話してきましたよ〜(笑)
中学生の団体が反対側から歩いてきたので、「あの辺りにカモシカがいますよ〜」って 教えてあげると、先生を筆頭に一列に並んで見ている姿が微笑ましかったです。
活動休止中の噴火口跡の上に見えていた展望台に登り、 展望を楽しんだ後、いよいよ本白根山に向けて整備された木道を歩きます。 木道沿いにはこんなお花達が咲いてました〜
展望台から階段を下って、本白根山頂上へ向かいます。 ガスが段々沸いて来て回りが良く見えないけど・・・ 広く荒涼とした感じの台地の中を歩き、右の方に大きくカーブしながら登って行くと、 コマクサ保護区域のロープが張ってある遊歩道を歩き 尾根を緩やかに登りつめれば本白根山山頂のはずだった! 遊歩道脇にはまだ綺麗なコマクサが健気に咲いてましたよ〜♪
しかし本白根山の山頂は・・・今、木道改修工事の為にどうやら通行止めらしいです。 万座温泉へ下る歩道の途中にあるピークに「本白根山・最高地点 2150m」の表示がありました。 万座温泉に向かう、ガスで真っ白な道も歩いてみましたが・・・ 「酸化水素ガス発生・立入禁止」の看板もあり、本白根山山頂までは行けないようです! この辺は硫黄の臭いが立ちこめ、少し不気味な感じでした。
辺りは一面真っ白なガスで、どの方向かか分からなくなるほどでしたので、 やむなく・・・ 「本白根山・最高地点 2150m」の標識の前で写真だけ写して、来た道を引き返しました。
弓池の脇を通り駐車場に戻って、反対側にある草津白根山の湯釜まで行きました。 こちらの道は観光客用に綺麗に整備された道で、とっても歩き易い道でした。 でも相変わらずガスが濃くなったり、引いたりで周りの景色は見えましぇ〜ん! 草津白根山は、標高2161mの活火山で、山頂の火口湖が湯釜で 直径300m、水深30mの美しいエメラルドグリーンの火口湖でした。 湯釜は、世界一の酸性湖で・・・ PH1の濃度で、魚も住めないほどの強度の酸性なのだ!! 火山ガスに含まれる塩化水素や二酸化硫黄が、水に溶け込み、塩酸や硫酸となったためだそうです。 その白濁したエメラルドグリーンは、ひときわ神秘的でしたよ!
下山後は、やはり・292号線を走り「北信州やまのうち道の駅」に着いたのでした。 この道の駅には、新鮮な果物や野菜が地元農家から運ばれてきて、 特に桃などのフルーツが新鮮で安いのです。 カラッチ・・・道の駅の裏の畑のおじさんと仲良しになって桃を少し頂いちゃったけど〜(汗) カラッチの名誉ために言っておきますが、頂いたばかりではありましぇ〜ん! 道の駅で箱売りの桃を買って、息子ん家などに郵送しましたよ。
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