白 山 (2702m) 2006年8月2日(水) ![]() ![]() 今夏の山旅・最初の山・・・荒島岳(7/31・月)に登ったカラッチ隊は、 次の山・白山に登るため、そのまま白峰村の市ノ瀬駐車場へと車を走らせて、 明後日の白山登山に備えることにしました。 白山から下山後、温泉に入ってなかったので・・・ 市ノ瀬ビジターセンターの真向かいにある白山温泉・永井旅館の 白濁したお風呂(500円)に入浴し今夜は、市ノ瀬駐車場で泊ることとなった! この時期、市ノ瀬から別当出合いまでは、水曜日のみ自家用車も入れるのです。 8/1(火)は、越前大野の町までコインランドリーで洗濯したり、明日の行動食など買いに出掛けました。 そうして今夜は・・・市ノ瀬キャンプ場でこんな料理で〜す。
ちょっと牛肉(焼肉)が少なめですが〜 この後イカなども一緒に焼いて食べたけど 食べることに夢中で写真とり忘れちゃっいました! 白山は・・・石川、岐阜、福井、富山の県境にまたがる山で・・・ 養老元年(717) 越の泰澄が開山し、以来・・・山岳修験道の山となったそうだ。 富士山、立山と共に日本三大霊山の一つでもある。 白山より西方には2000mを越える山はなく、 日本列島の中で高山帯を有する最も西の端の山でもある。 8/2(水)・・・いよいよ白山登山当日 一ノ瀬駐車場を4時半に出発し、「始終カラ号」で別当出合駐車場まで向かう。 そうそう、「たけさん」が旅の途中で「一緒に白山歩けるかも〜」とメール下さった! が・・・しかしカラッチ隊次の予定と別当出合まで車で入るには8/2(水)しかないのです。 たけさんの予定は・・・8/3〜8/4とのことで実現しませんでした〜 一日違いで残念!! たけさんの歩かれた・・・お花松原・中宮道はこちらからどうぞ 白山についての詳しい情報は・・・こちらでどうぞ コースタイム 別当出合駐車場(5:05)→中飯場(5:40)→甚ノ助ヒュッテ(7:20)→黒ボコ岩(8:40)→室堂ビジターセンター(9:20〜9:50) →白山山頂(10:30〜11:25)→室堂(11:55〜12:15)→甚ノ助ヒュッテ(13:20)→中飯場(14:25)→別当出合(14:55) (コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
登山口は別当出合センターを出た所にあり 右の砂防新道に向かい石段を下って、別当谷に架かる長い吊橋を渡る。 この吊橋、結構高さもあり、歩くとかなり揺れました! 登山シーズンには混雑緩和のため、 登りに・・・砂防新道、下りに・・・観光新道を使うのが暗黙の了解になっているそうだ。 砂防新道は、砂防工事用の資材運搬のために設置された道が登山道となっていました。 登山道には、500m毎に距離を示す標識が設置されています。 ブナやミズナラ、ダケカンバなどの樹林帯を登って行くと、中飯場に着いた! 中飯場には休憩用の建物があり、水道とトイレもあります。
中飯場からひと登りすると、いったん砂防車道に出て 別当谷と甚之助谷に挟まれた狭い尾根をジグザグに登り、別当覗に着きました。 ここからは別当出合方面の谷が見下ろせ、別当の崩落跡などが一望できる。 おそらくこの谷は一年を通して工事が行われているのでしょう〜 そんな深い谷間の崖崩れの跡や、何段もの砂防工事を見て・・・ 今カラッチ隊も大変な所を歩いているのだと実感しました。 だんだん高度を上げ展望も開けて、別山が右手に見えてきました〜(^^) 高山植物もちらほら見れるようになりましたよ! ![]() 樹幹越しに見える・・・別山(標高2,399m)
甚之助小屋から20分程登って行くと、南竜馬場へと続く水平道との分岐に着きました。 ひと登りすると、水平に近い道に変わるが・・・ この辺り・・・砂防新道で一番危険らしい! と言うのも上からの落石に注意することと、左下は急なガレ場となっている。 でも気をつけて歩けば問題ありませんでしたよ! この辺りからお花の種類も豊富になり楽しみながら歩けました。 センジュガンピ、コイワカガミ、ヨツバシオガマ、ミヤマダイモンジソウ、タカネナデシコなどなど・・・
お花を楽しみなが歩いていると・・・ 崖下を巻いていた緩やかな道が、急に崖の上に向かっているではありませんか〜 今までお花の写真を撮りながらのんびり歩いていたカラッチも、 急に喘ぎながらの登りになっちゃいました! カラッチの前を歩く若い男性もしきりに汗をぬぐっています。 どうやらこの辺り・・・12曲がりの坂と呼ぶらしい! カケスはと見ると、、、なんと随分先をスタスタ歩いているではありませんか〜
12曲がりの坂の途中に有難いことに、こんこんと湧き出る「延命水」がありました。 いやぁ〜(^^ゞ 本当に美味しい水でしたよ! 何でもこの水を飲むと、10年寿命が伸びるという言い伝えがあるそうですよ。 疲れた体とカラカラの喉に染みわたるようでした。 そうして登りきった所が黒ボコ岩でした。 この黒ボコ岩・・・なんと微妙な角度で傾いているのです。 この辺りで、別当出合で分岐した観光新道と合流するようです。 黒ボコ岩を過ぎると急に平坦な道となり、正面に白山の主峰・・・御前峰が姿を現しました。 ![]() ここは・・・弥陀ケ原と呼ばれ、高山植物の宝庫だそうだ。 例年なら今の時期、一面コバイケソウが咲き乱れているそうですが・・・ 何故だかカラッチが見た咲いてるコバイケソウは、一本だけでした〜 しかし、ここにも白山で多く見られるクロユリが咲いていましたよ! 植物保護のためか木道が敷かれ、これから向かう五葉坂に向かって伸びています。 この五葉坂は急坂で、室堂に至る最後の難所らしい。 この五葉坂から弥陀ケ原を振り返ると・・・ 広いバルコニーのような台地の向こうに別山が聳えていました。 とっても広大な感じのする素晴らしい眺めでした。 ハイマツに覆われた斜面を右手に、左手に水屋尻雪渓を見て登るとやっと室堂平に着きます。 ![]() 五葉坂の上から振り返った・・・弥陀ケ原と別山
クロユリやイワギキョウなどの花を楽しみながら歩いていると、室堂平に着いた。 室堂平は、標高2,450mに位置し・・・ 目の前に、立派な建物の室堂ビジターセンターが大きな姿で現れた。 白山室堂ビジターセンターは、平成13年10月に大改装が終わり 年間・・・約2万人の登山客が訪れるそうです。 収容人員は750名だそうで、この山の人気を伺わせます。
室堂ビジターセンターで大休憩を取り、朝早かったので早めの昼食にしました。 ここ室堂で一泊して登る人も多いのか、沢山の登山者で賑わっていました。 何でもここの宿泊棟に泊る人達は・・・ 良く晴れた日の朝、白山比盗_社・祷殿の太鼓が鳴り響くと、「日の出」が見れるそうです。 カラッチ、一泊してお鉢巡りもしながら、ゆっくり花を楽しみたいなぁ〜が本音です! 室堂平から見上げた剣ヶ峰は、まだまだ先のように見えました。 が・・・クロユリやハクサンフウロ、コバイケソウ、クルマユリなどが目を楽しませてくれました。 話には聞いていましたが、クロユリの大群生には驚きました〜 ただ、ハクサンコザクラが見れなかったのが残念!!
![]() 白山の最高点である御前峰への道は、 白山比刀iしらやまひめ)神社の祈祷所の横から延びている、ゆるい登りから急坂に変わり・・・ 青石を過ぎるとジグザグに登っていきます。 やがてその登りも限界と感じる頃、目の前に信仰登山の名残の石仏が出迎えてくれます。 神仏の遊び場所だったと言われている「高天原」に着きました。 石を積み重ねた所が「御前峰」の頂上で、白山比盗_社奥宮が祭られていました。 その奥に一等三角点があります。 ![]() カケスが登った時には、こんなに晴れていたのに・・・ ![]() 白山山頂・・・( On Mouse ) カラッチが山頂に着いた時は、こんなにガスってしまいました 「晴れろ〜教祖」の名誉失墜の瞬間で〜す(笑) ![]() 御前峰から・・・左奥が大汝峰、右手前が剣ヶ峰 本当はカラッチ、白山は室堂に一泊してゆっくりお鉢巡りしたり、お花を楽しみたい と思っていたが、大キレット越えをお天気の良い8/4〜8/6にしたいと言う カケスの強い意志に屈して(笑)、日帰りとなってしまいました〜 でもそれが結局、良い結果になったのです(乞う・・・南岳〜奥穂縦走レポ!)
![]() (″ロ゛)ヤメテー はやまったことするんじゃ〜ないって! 違うってば〜 カラッチ、別当出合までフワ〜リと飛んで下りようかと・・・(笑) ![]() 五葉坂から弥陀ヶ原、黒ボコ岩までは、登ってきたのと同じ道を下ります。 (写真・・・登りで写したもの) ここ黒ボコ岩で・・・砂防新道と観光新道に分岐しますが、 観光新道への入口が分り辛いようで、大概の人は砂防新道を下るようです。 今回は、観光新道が工事中の為、通行止めだったので・・・ カラッチ隊はやむなく登ってきた砂防新道を下りました。
登りでは気がつかなかったキヌガサソウが、 下山道を少し廻り込んだ所にひっそりと・・・見事に咲いてました。 ![]() こうして今夏の山旅・第2座「白山」登山の幕はおりました。 歩いた時間は休憩も含めて、登り5時間半・下り3時間半・・・へ(´o`)へ チカレター 別当出合まで下って来ると、なんと駐車場は満杯でしたよ! 白山が人気の山だと納得した次第で〜す。 「始終カラ号」・・・どうやら これから8/4の南岳〜奥穂縦走に向けて栃尾温泉まで向かうようです。 栃尾温泉まで行けば、新穂高登山口は目と鼻の先なんです。 ![]() |