(地形図では・・・八剣山または仏教ヶ岳とも記されている) 2009年10月18日 (日) ![]() 一般に大峯山(おおみねさん)と言えば八経ヶ岳の北北東に聳える山上ヶ岳を言うが・・・ 今日カラッチ隊が目指す山は、 この大峰山系の盟主であり、近畿の最高峰の八経ヶ岳(百名山)なのです。 八経ヶ岳は、北の吉野山から南は熊野本宮付近に達する大峰山脈の最高峰で 山脈の中心は山上ヶ岳から釈迦ヶ岳となり、 大峰の名花といわれる・・・シャクナゲとオオヤマレンゲは良く知られるところです。 大峰は修験道の根本道場と言われ、古来より行者達のための75箇所の霊場があり、 俗に「大峰七十五靡(ナビキ)」と呼ばれます。 この奥駈道(参詣道)が2004年7月、世界遺産に登録されました。 マップ
この夏には毎年恒例の山旅に出掛けることが出来なかったカラッチ隊! 日頃のトーレーニング不足を気にしながら、10/17(土)に一路奈良県天川村を目指して 高速土日1000円を利用しての出発と相成った訳ですぅ〜 ※ なんと山旅で高速1000円の恩典に預かるのは初めてなんですよ。 尾道(正確に言えば福山西IC)から吹田JC→近畿自動車道→阪南奈道路→太子まで走り、 そこからR169・R309で奈良県吉野郡天川村の天ノ川・川沿いを遡り 行者環トンネル西口までひた走り、PM2時半に登山口に着いたのでした。
R309号線を天ノ川沿いにそって、細くクネクネした道を遡っていきます。 昨年の11月にこの辺り・・・みたらい渓谷を歩いたカラッチ隊、 あの時の紅葉より時期が少し早いようでした。 それでも天ノ川を遡るごとに紅葉が綺麗になっていき、充分楽しめましたよ! 行者環トンネル西口駐車場に着くと、駐車している車は5、6台程度でした。 今日は雨の予報だったので、登っている人も少ないのでしょう〜 登山口を少し歩いて確認した後、 途中で買ってきたウナギの散らし寿司で夕食、デザートに梨とケーキも完食。 土曜日は折りしも小雨がぱらついていましたが、 登山口車中泊の夜中には、☆満天の星☆でしたよ! 明日のお天気を確信して眠りについたカラッチ隊でした〜(^^) 朝起きると周りは車で一杯、中型バスも2台着いてぞくぞく人が降りてきます。 団体さんは、早速登山準備して登り始めていますよ。
登り始めは水平な道を歩きますが、木製の吊橋を渡ると・・・ いよいよこれから大峰奥駈道分岐まで、標高差にして380mの登りが待っています。 行者環トンネル西口登山口から弥山までの登りで一番きついらしいです。 しばらく山歩きを怠っていたカラッチにとって辛い登りですぅ〜 カケスは快調に歩いていますよ!
木々の緑が黄色く色づいてくるのと平行して、登山道も急になってきました。 そんな中、途中苔が綺麗な何だか北八を彷彿させるような所もあり ホッと一息つける場所でした。 夏にはこの山の名花、シロヤシオやシャクナゲが咲くようですが、 この時期お花は殆ど見当たりません。 今日のお天気に日曜日ということもあって、後から沢山の登山者が登ってきます。 亀足のカラッチ隊は、「どうぞ〜お先に・・・」と追い抜いて行ってもらいます。 それでも登山口で先に登った団体さんに「お先に〜」って追い抜いて歩くカラッチ隊!! おぉっ、カケスは快調に飛ばしていますよ〜(~o~)
登山口から約1時間、標高差380mを登りきると、 行者環岳・山上ヶ岳方面と弥山・八経ヶ岳方面、行者環トンネル方面の分岐に着きました。 ここが大峰奥駈道分岐で・・・今も修験者の方が歩いている道です。 一時間の急登を歩いてきたので、 少し休憩しながら喉を潤し、持ってきたブランデーケーキが美味しい! この辺りから紅葉も見事になり、色づく木々に癒されながらの歩きは最高で〜す♪
紅葉した木々に陽が射し、輝くばかりのこの景色!! どうですぅ〜〜♪ 色とりどりのグラデーションの山中に身をおける幸せを感じながらの歩き〜 しかもこの辺りは平坦な散策道のような道、ルンルン歩きのカラッチ隊でした。
急峻な大峰奥駆道の中でも、この辺りは黄金色のブナ林のなだらか道です。 まさに景色に溶け込むがごとく、心も錦色に染まりま〜す。 「幸せって、こんな時を過ごせることなんだよね!」って カケスと話しながら歩きました。
「石休ノ宿跡」で休憩して、ふっと後ろを振り返ると錦色に輝く場所だったのです! 何だか神々しささえ感じられる・・・「神様が休まれる場所」 そんな風景が広がっていました。 やがて弁天ノ森に到着!! 弁天ノ森から弥山や八経ヶ岳が見れるらしいけど、 急にガスが沸いてきて、八経ヶ岳の頭を隠してしまいました。
この辺りもほとんど水平、軽いアップダウンがある程度で快適に歩けます。 「聖宝ノ宿跡」に到着しました。 ここには大峰中興の祖と言われる「聖宝理源大師」の像があり、 大峰奥駈道の全75峰を走破したと書かれた、木の御札が置かれてましたよ。 お陰があるようにと、手を合わせて先に進みましょう〜
聖宝ノ宿跡を過ぎると、聖宝八丁の急坂となります。 八経ヶ岳登山道で二番目の急登で〜す! p(#^∇°)q ファイトッ 例の団体さんも何班かに分かれて登っているようです。
木の階段や梯子を登り詰めると、行く手に大普賢岳が見えてきました。 昨年、稲村ケ岳を案内して下さったショウタンさんが勧められたのが、この大普賢岳でした。 その時は、ワンゲル会の男性が山上ヶ岳に登ったので、近場の稲村ヶ岳に登ったのですが・・・ こうしてこの目で見ると、大普賢岳にも登ってみたくなっちゃいました〜
前方が開け、弥山小屋が見えてきました。 弥山小屋は建て直しをされたのか比較的新しい大きな小屋でした。 大峰奥駈道の修験者の道なので、修行者の宿泊所となっているのでしょ〜 トイレも立派なものが外にあり、気持ちだけお金を入れて使うようになっています。 弥山には、鳥居をくぐり5分程度で登れるようですが・・・ カケスは直ぐに八経ヶ岳に登って来て、下山後にここで食事にしたいと言うことで、 八経ガ岳目指します!!
弥山山頂は、苔の広がる素晴らしい所でしたよ。 そうして痛ましいのが、立ち枯れたトウヒの林立でした。 大峰山は有数の多雨地帯のため、酸性雨の影響を受けるからでしょうか〜 トウヒは、常緑針葉樹で「もみの木」 に良く似た マツ科の変種だそうです。
苔の綺麗な道を歩いて行くと、前方に八経ヶ岳の全景が見えてきました。 目の前に見えているのですが、一旦鞍部まで下ちゃうんです。 下りきると今度は登り、幸い緩やかな登りなので助かりましたが・・・(笑) 少し急な登りに差し掛かる頃フェンスが設置してあり、 どうやら鹿の被害からオオヤマレンゲを守る為らしいです。 そう・・・八経ガ岳もオオヤマレンゲが咲くのです〜♪ 山頂手前で少し岩場を登ると八経ガ岳山頂でした。
八経ヶ岳山頂からは、大峰山系を含む熊野三千六百峰が見渡す限り広がっているはずでした。 が・・・しかし弥山山頂ではあんな青空が広がっていたと言うのにぃ〜 なんと言うことでしょう〜 一面ガスが広がって眺望はあまり良くなかったのです^_^; 狭い山頂に先客の7、8名の団体の方が昼食中でしたので、写真だけ撮ってから 弥山まで下りちゃいました。
弥山小屋の外のベンチで、ラーメンを作り、買ってきた「ます寿司」で昼食タイムです。 この時期はラーメンが温まっていいですよね。 「ますの寿し」もカラッチ隊の大のお気に入りなんですよ〜(^^ゞ お酢が効いてとっても食べ易くて美味しいんですよ! ※ この「ますの寿司」のオムスビについて、特集でカラッチのブログに記事書いてま〜す! デザートは持ってきた梨で〜す。
食事が終わるとさっさと下山しちゃうカケスです。 あれっ、弥山には登らないの〜〜? 「登るのなら、登っておいで〜」だってさ〜 お弁当食べてる時に、近くの人が弥山山頂は何にも見えないって言ってったけ! 山頂は周りを木立に囲まれ展望なしなら、カラッチだってパスしちゃいます。 ってことであっさり却下〜(笑)
でも・・・いいんですぅ〜 下山中もこんな素晴らしい紅葉の中を歩けたんですもの〜(*^_^*) 何だか午後からの方が輝いてましたよ! o(^O^*=*^O^)o ルンルンで下るカラッチ隊です。
下りは快調に歩いて、弥山から2時間で登山口に・・・ 久々に歩いたカラッチの足に少し異変が起こっていたのです。 今まで感じたことのない足の裏の痛み!! 車に戻ってから足の裏を見ると、足の裏にマメが出来ていたみた〜い! でも水ぶくれになる手前だったようで助かりました。 もう少し長いコースだった大変なことになるところでした。 今まで北アルプスや南アルプスをあれだけ、カラッチと一緒に歩いた登山靴ですが、 どうやら靴の中底が磨り減ってきていたようですぅ〜
行者環トンネル西口駐車場に着くと、なんと道沿いにづっと車の行列で驚きました。 流石に紅葉の時期、お天気も相まって沢山の登山者と出合った訳です。 急遽決めた久々の登山でしたが、プチ始終カラも出来たし・・・ 素敵な紅葉を楽しめた登山でした。 私達の山登りの足跡のページ ![]() |