2013年・日本百名山完登山旅

苗場山 (2145m )

2013年7月24日 (水)  のち ガス

高層湿原に咲いていた・・・トキソウ


苗場山は、新潟県湯沢町・津南町と長野県栄村の県境に位置する成層火山で
山頂付近の約600ヘクタールに及ぶ大湿原には・・・
大小無数の池塘が水をたたえ、コバイケソウ、チングルマ、ワタスゲなどの高山植物が咲いています。
「苗場山は越後第一の高山なり。 山頂に天然の苗田あり、よって昔より山の名に呼ぶなり、
峻岳の巓(いただき)に苗田ある事、これ奇なり」と
越後の文人・鈴木牧之が、1835年発行の 『北越雪譜』 に記している。
無数に点在する池塘に生えるミヤマホタルイなどが、苗田に見えたのでしょうか〜

7月22日(月)に丹沢山から下山したカラッチ隊、秦野→八王子→鶴ケ島関越自動車道を走り
清水トンネル→塩沢石打IC→津南町に着き、津南町役場で登山道の確認を済ませ
小赤沢登山口に到着しました。
カラッチ隊は、大体前の日の夕方までに次の登山口まで走り・・・
登山口の確認を済ませ、駐車場で寝て(車中泊)、翌日の登山に備えます!
小赤沢の駐車場は広くて、トイレもありましたよ!

そうそう、小赤沢の駐車場で車の中に見事な棚など作られ
自炊しながら山歩きされている、「服神院さん」と仰る方とお会いし色々お話しました。
この方も「我が登頂の山を」と言うホームページを開いておられ、
カラッチ隊が山旅中に、掲示板 ・・・ [18837] にも書き込み下さいました〜

コースタイム (※ マイペースでゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
小赤沢登山口(5:15)→五合目(6:20)→八合目(7:55)→・坪場(8:05)→苗場山々頂(9:00〜9:25)
→坪場(9:55)→五合目(11:20)→小赤沢登山口(12:00)

苗場山登山口・・・( On Mouse)で三合目 服神院さんと愛車


小赤沢コースは人気があり、シーズンにはこの駐車場も満車状態になるそうですが
今日は平日とあって車もほとんどいませんでした。
登山口から少し進むと三合目で、登山者を計測するカウンターが設置されていました。
登山道はブナやヒノキが生い茂り、なかなかの急登のようです!
巨木の根を階段代わりにしたり、ストックをフルに使って登っていきま〜す。


四合目・五合目辺りも結構ぬかるんだ道で、切り株が敷き詰められ助かりましたが・・・
苗場山の登山道、結構大変でしたよ!
でもゴゼンタチバナやミヤマカラマツなどのお花が咲いて楽しませてくれました。

五合目に到着!


五合目を通り越して、六合目の手前位からロープが現れましたが・・・
特にロープを持つこともなく登れました。
時折、眺望の得られそうな箇所に出るのですが、生憎今日はガスで何も見えましぇ〜ん^^;
カケスはぐんぐん登って行きます。



この辺り・・・見晴らし良いんだろうな〜 ↑

← 滑りやすい岩場も難なくこなし・・・


続いて六合目・七合目辺りから岩場に鎖が設置されて、更に急登となりました。
大きな岩も乗り越えるので、この時は鎖を頼りにヨイショって
体を持ち上げて登っちゃいましたよ。
おぉ〜 やっと八合目に到着で〜す!

こんな岩場も乗り越えて・・・ 鎖場・・・ 八合目


8合目を過ぎてしばらく笹薮のガレ場を行くと
急に視界が開け、広い台地の山頂湿原地帯に出ましたよ。
どうやら「坪場」と呼ばれる高層湿原に着いたようです!
ワォ〜 何とも気持ちの良い空間が広がっています。

坪場(高層湿原)に出ました〜 ワタスゲ


木道が整備され、大小無数の池塘があちこちに見られ
山頂湿原の雰囲気が素晴らしい!!
山頂にこんな景色が広がってるなんて、登って来た甲斐があるってもんです。
カラッチ、ルンルン気分でーす(^^ゞ
お天気が良ければ池塘が水鏡となって、周りの景色や雲を写して綺麗なんだろうな〜

何処までも続く・・・素晴らしい眺め 池塘の先に薄っすら見える・・・鳥甲山


この山頂の湿原は、600ヘクタールにも及び・・・
大小様々な池塘の周りに沢山のコバイケソウやワタスゲが咲いて綺麗でしたよ!
美しい景色に今までの苦労も吹っ飛び、酔いしれてしまいました。
この綺麗な景色をカケスと二人占めなんて、至福の時で〜す(*^^)v

この辺りが九合目(2000m)・・・コバイケソウが沢山咲いてました! 一旦樹林帯に入り・・・


坪場の高層湿原を抜けて、九合目さしかかるとお天気のせいか景色が一変しました。
そうしてづっと木道かと思いきや、こんな道も現れちゃいました。
木道の先の雪渓を渡るカケスの姿も見え難いですぅ〜

雪渓を渡る・・・カケス


しかしこんな道も僅かで、再び高層湿原の広がるトレイルとなりましたよ!
ここからの景色も広大で素晴らしいかったです。
そうして苗場山ヒュッテの屋根が見えてきて、苗場山の開拓者である大平晟氏のレリーフが立つ
苗場山々頂(2145m)に到着です!!

苗場山々頂(2145m)・・・( On Mouse


山頂からは谷川連峰、越後三山(越後駒ヶ岳、八海山、中ノ岳)、岩菅山、鳥甲山など
上信越国境の名山が見渡せるらしいけど、
残念ながら山頂はガスで何も見えませんでした〜^_^;
下山も登りと同じコースを辿り、登山口に戻ったのは丁度お昼頃でした。
それにしても苗場山の登山道、凄かったです!
途中で出会った地元の方が・・・「苗場山・巻機山・越後駒ケ岳で言えば苗場山が一番悪いですよ」
ですって〜 (⌒^⌒)b なるほどね。

苗場山に咲いていたお花達

モミジカラマツ トキソウ トリアシショウマ コエゾツガザクラ
オトギリソウ シャクナゲ ショウジョバカマ ゴゼンタチバナ・・・( On Mouse

見事な・・・モミジカラマツ コバイケソウ

下山後、道の駅キナーレの明石の湯に立ち寄ったけどお休みでしたので
近くの十日町の源泉掛流し温泉・千手温泉・千年の湯に浸かって汗を流し、
焼肉定食をしっかり頂いて・・・
次の目的地である巻機山・桜坂登山口に向かいました。

千年の湯・・・一人500円


2013年・日本百名山完登の山旅速報

日本百名山完登までの経緯と記録


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