2013年・日本百名山完登山旅

越 後 駒 ケ 岳 (2002.7m)

2013年7月28日 (金) 

7/26(金)に巻機山から下山したカラッチ隊、
7/27土)に奥只見道の駅・ゆのたにから17号線を走り、352号線のクネクネ曲がった道を走って
越後駒ケ岳の登山口である枝折峠まで行き、駐車場で車中泊したのでした。
国道352号線は、大湯温泉辺りから急に狭くなるので行き帰りともに
奥只見シルバーラインを使った方が良いかも知れません。
ここ枝折峠駐車場(40台)には綺麗なトイレも完備され、駐車場も無料でした。
枝折峠に着いてしばらくすると凄い雷の後、大雨となりました。
そんな雷雨の中を下山された方が駐車場まで戻ってこられました。
何でも2時間ほどこの大雨の中を歩かれたそうで、皆さんスブ濡れで急いで車の中に・・・
明日のお天気が心配なほどの雷雨でしたよ!!

荒沢岳(向かって右)方面から昇る朝日!

新潟県南魚沼市と魚沼市にまたがる越後駒ケ岳(2002.7m)は・・・
中ノ岳(2085.2m)・八海山(1778m)と共に越後三山(魚沼三山)と呼ばれ、
この三山は標高では中級山岳並みですが、豪雪に削られた山肌は峻険な谷を形成し、
馬蹄型に伸びる三山の縦走は急登や岩峰が続き、超健脚者にしか歩けないコースなのだそうです。
標高は最高峰の中ノ岳でも2,085mに過ぎないが、
名うての豪雪地帯とあって、7月下旬でも豊富な雪渓が残ります。

コースタイム (※ マイペースでゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
枝折峠登山口(4:00)→明神峠(4:37)→道行山・駒分岐(5:45)→百草ノ池・朝食(7:30~7:50)→駒の小屋(9:00)
越後駒ケ岳山頂(9:25~9:55)→駒の小屋(10:15)→百草ノ池(10:50)→道行山・枝峠分岐(13:05)→
枝折峠登山口(14:.40)

翌朝、駐車場で目覚めると満天の星とまでいかないけれど星が煌いていました。
どうぞ、今日一日良いお天気でありますようにと祈りながら午前4時出発です。
と言うのも越後駒ケ岳はとてもロングコースなのです!
駒ヶ岳の標高2003mに対して枝折峠は1065mなので、標高差は938mしかありません。
標高差から見ると大した山ではなさそうですが・・・
このルートの大変なところは尾根の長さにあると言われています。

枝枝峠駐車場・・・トイレの上の尾根を登ります 登山ポスト・・・( On Mouse)・・・でトイレ

駐車場のトイレ右横から登山道を登って行きます。
午前4時出発ですが、ヘッドランプは無くても良いくらい最初は平坦な良い道でした。
枝折峠登山口から少し歩いて、奥只見方面を見ると凄い雲海です。
奥只見湖から沸き上がる雲海が、滝のように流れ落ちて壮観でした~♪
雲海がまるで生き物のごとく山を駆け下りる・・・
これが滝雲なんだと絶句しましたよ。
刻一刻と変化するのでなかなか前に進めません。
丁度朝日も昇りはじめ、ご来光も拝みましたよ!

奥只見湖から沸き上がる滝雲・・・( On Mouse)で・・・朝日が昇り幻想的!

ここ枝折峠は何でも雲海が綺麗な場所として有名だそうで、
カラッチ隊と前後して歩かれてた人は、どうやらこの滝雲を写しに来られたようです。
カラッチ隊が歩いた日は、滝雲もあまり良くなかったようで
本当の滝雲はもっと凄いのだそうです!  こちらをどうぞ~~


枝折峠コースは小倉山までがとっても長く、小さなアップダウンの繰り返しです。
アップダウンの途中に道行山と小倉山の二つのピークがあります。
その二つのピーク・・・いづれも山頂を巻くように通過します。
駐車場トイレの脇から木段を登り、ゆるい尾根道に出ると銀山平・大湯方面の展望が開けてきました。
しばらくこんな景観を楽しみながら歩くと石仏が転がっていました。
何でもこの場所で亡くなった方の慰霊碑だそうです。
明神峠と駒ノ湯の分岐である銀の道に・・・銀の道を辿っていくと銀山平に出るようです。
緩やかな尾根道を歩いて行くと枝折大明神があり、なんとここは十合目だそうですよ!
直ぐ脇の階段を上ると、明神峠に出て展望が広がってきました。

十合目・・・枝折大明神 明神峠(1236m) 道行山(1298m)への分岐

おぉ~向かう先、沢筋に残雪を纏った越後駒ヶ岳が大きな姿で現れました。
手前にはこれから歩く尾根が見えて、気持ちが弾んできますが・・・
まだまだかなりな距離を歩かなくていけないようですぅ~
駒ケ岳を目指してアップダウンを数回繰り返すと、
やがて道行山との分岐である四合目に着きました。
道行山を越えて、いよいよ小倉山の登りに取り付くようです。

越後駒ケ岳が姿を現して・・・手前の稜線を歩くのね!

やっと小倉山に到着しました。
枝折峠から小倉山まで4.5キロも歩いたけど、標高は313mしか上がってないんだって~
一つ山を越えては、また一つ越えで結構歩いて来ました。
小倉山を巻き登りきったところが、枝折峠コースと駒ノ湯コースの分岐の表示がある五合目です。
やっと五合目まで到着!!

小倉山(1378m) 百草ノ池

樹林帯の登りをしばらく頑張って歩いて行くと、百草ノ池の標識が現れました。
ここまで2時間半ほど歩き、そろそろお腹も空いてきたので・・・
ガスっていましたが百草ノ池を見ながら、朝食休憩しました~
百草ノ池周辺一帯は一時は裸地となり、池も埋没しそうになったそうですが、
地元の方々の努力で現在では緑が戻ってきたようです。
百草ノ池を過ぎると背の低い潅木帯になり、眺望が広がります。
しかしこの辺りから本格的な急登に変わるようです。
さぁ~ 眺望を楽しみながら頑張って歩きましょう~♪

向かって左端・・・中ノ岳(2085m) 右よりに・・・越後駒ケ岳(2003m)

だんだん越後駒ケ岳が近づいてきましたよ~(^^ゞ
高曇りながら、行く手に越後駒ケ岳を眺めながら歩くのは本当に気持ちが良いです!
越後駒ケ岳が早くおいでと手招きしてくれているようで~す。
どうか雲が取れて、すっきりとした駒ケ岳をこの目で見てみたいものです。


このコースの中でも一番の急登となったようです。
さぁ~ 頑張って急登を歩きましょ~ p(#^∇°)q ファイトッ!

前駒手前から越後駒ケ岳を望む 前駒の岩場を通過して・・・

右へ左へと迂回しながら急登のガレ場を登って行くと、八合目の小ピークに出ました。
ここが前駒でしょうか~ 何の標識もないので分かりません!
いやぁ~ん、未だガスが取れないよぉ~(-_-;)
それでも左手に北ノ又川の滝のハナ沢源頭部や右手に大チョーナ沢の源頭部・・・
目の前に駒の小屋の鉄塔が見えてきました。
小屋直下の最後の岩場をゆっくり登り、駒の小屋に向かいま~す。

やっと九合目の駒の小屋に着きました。
小屋の前には雪解けの冷たい水が流れて、乾いた喉をしっかり潤してくれましたよ!
あぁ~美味しい! まさに命の水!!
ここ駒の小屋では8月いっぱいは管理人さんが常駐しているそうですが・・・
避難小屋なので食料の提供はなく、毛布一枚とマットは貸して下さるようですよ。
(管理費協力金・・・2000円必要)
管理人さんから登山名簿に記帳を求められましたので、記入しておきました。
この記帳の人数で小屋の管理費などの経費が配分されるそうで、記帳も必要なことだと知りました。
さぁ~ 駒ケ岳山頂に向かいましょ~~

駒の小屋・・・( On Mouse)で・・・水場

山頂へは右手の雪渓とお花畑を見ながら快適に(?笑)登っていきます。
おぉ~カケスはもう雪渓に辿り着いたようですぅ~
もう早いんだから~ 「待って~」と言っても声は届きましぇ~ん!!
この時は青空が広がっていたんですよね。
だけど、カラッチが登ってる頃から雲がモクモクと湧き始めてきました。
駒の小屋もあんなに小さく見えます。

向かって雪渓左側を登っていきます その雪渓と駒の小屋

この雪渓( ↑ の画像左)が沢登りで有名な滝ハナ沢源頭だそうです!
今日は雲が刻々と変化して・・・
振り返ると駒の小屋が綺麗に見えました~(^^)

振り返って見た雪渓と駒の小屋

雪渓を一歩一歩登って行くと、山頂分岐に出ました。
右に行けば・・・駒ケ岳で、左は中ノ岳への縦走路です。
分岐から右手に進むと、こんな所にもコバイケソウやシャクナゲが咲いていましたよ!
やっと向こうに越後駒ケ岳の山頂が見えてきました。
カケスはもう登っているのでしょうか~

雪の斜面を登ると中ノ岳と駒ヶ岳分岐 越後駒ケ岳山頂が見えてきた!

カケスを待たすこと20分遅れで、やっとカラッチ登ってきました~
が・・・真っ白で何にも見えましぇ~ん(泣)
山頂には、国土地理院の一等三角点と山名標柱や
大山袛命(おおやまづみのみこと)の銅像が設置されていました。

越後駒ケ岳山頂(2003m)・・・・( On Mouse

山頂標識の後にちょこっと中ノ岳が見えてますが、
本当ならば直ぐ目の前に、荒沢岳や中ノ岳、八海山の全貌や、
その向こうに巻機山、更にその奥には平ケ岳や燧ケ岳などの山が・・・
そうして遠くに北アルプス、谷川岳、飯豊連峰などすべての山が見渡せたはずでした。
って、今日のこのガスでは無理でしょ~ ヘ(´o`)ヘ とほほ・・・
でもせめて、荒沢岳や中ノ岳、八海山だけでもこの目でしっかり見たかったなぁ~
何時までも嘆いていても仕方ありません、ゆっくりしか歩けないんですもの~
ガスの中・・・
山頂でお昼のお弁当を頂いて下山に取り掛かりましょう。

またあの長いアップダウンを歩いて・・・ そろそろ登山口・・・

それにしても今日は雲の変化が激しいで~す!
下山中も刻々と変化する雲やガスに、一瞬景色が眺められたり隠れたりでした。
下山も結構アップダウンの多い尾根道が体力を消耗していきます。
本当に長い尾根道だったねとカケスと話ながら・・・
14時40分に枝折峠駐車場に到着しました。

ウラジロヨウラク マイズルソウ ハクサンコザクラ 生まれたてのコバイケソウ
キヌガサソウ ハクサンコザクラ ハクサンシャクナゲ ミヤマホツツジ

ヒメシャガ ハナニガナ ショウジョバカマ ミヤマリンドウ

下山後、「湯パーク薬師」に立ち寄って、ゆっくり汗を流し・・・
カケスはとんかつ定食、カラッチは焼肉定食を頂き、奥只見道の駅・ゆのたにまで戻りました。
この後、燧ケ岳・平ケ岳・会津駒ケ岳に登る為、352号線を通り尾瀬の御池に・・・
そうしてこの時には、この道の駅で3泊もするなんて考えてもいなかったですぅ~
だけど・・・良いこともあって
昨年水晶岳でお会いした「うーさんご夫妻」と偶然再会したのです。
この話はまた後ほど・・・

2013年・日本百名山完登の山旅速報

日本百名山完登までの経緯と記録


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