浅間山(2568m)・・・黒斑山(2404m) 2008年8月13日 (水) ![]() 塩見岳から下山後、時間も早いこともあって蔦木道の駅に戻り 慣れ親しんだ「蔦の湯」に浸かったカラッチ隊! 翌12日に大門街道から18号線を経てチェリーパークラインを通り、 浅間山荘から前掛山へ直接向かう火山館コースの登山道を右に見て・・・ 車坂峠の高峰高原へと移動したのでした。 高峰高原・・・そこは標高2000mの別天地で、高山植物の宝庫でしたよ。 折りしもヤナギランがちょうど見頃を迎えていて、それはそれは見事でした〜 この日はヤナギランを見ながら高峰高原をゆっくり散策しました。
長野県と群馬県の県境に豊満な山体を横たえる浅間山・・・ これまでも幾度となく噴火を繰り返してきました。 現在、日本で活動している火山の中では、最も内陸側に位置している為に、 大噴火を起こすと関東一円に大きな被害をもたらす恐れがあるそうです。 カラッチ隊が登る前の8/8にも、何でも小噴火があったようで、 それまでの噴火警戒レベル1(平常)から、2(火口周辺規制)に引上げられたそうです。 気象庁火山ホームページ(浅間山) ということで、今回カラッチ隊は前掛山まで登れないので 黒斑登山口よりトーミの頭を目指し、草すべりを下って賽の河原へ・・・ そこからJバンドの急坂を登って、仙人岳・蛇骨岳と歩き、黒斑山へと歩くことにしました。 (表コースから登って中コースを下る) 「黒斑山」(2405m)は、浅間山の西側を半円形状に取り囲む第一外輪山の最高峰で、 「鋸岳」(2366m)、「Jバンド」(2254m)、「仙人岳」(2319m)、 「蛇骨岳」(2366m) 「黒斑山」、「トーミの頭」、「槍ヶ鞘 (やりがさや)」 など 第一外輪山の総称とされているそうです。 ちなみに、前掛山は第二外輪山になるのだそうです。 出発は、高峰高原ホテル横の黒斑登山口表コースからです。
まず「山の神」にお参りして、露出した黒い溶岩が点在する登山道を登りつめ、 車坂山(2055m)のピークに達したら一旦、鞍部まで下り また針葉樹林帯の山腹の階段状の登山道を登って行きます。
車坂峠から登り始めてすぐにイワカガミがまだ咲いていました。 ハクサンオミナエシやマツムシソウの花を見ながらカラマツ林の中、歩を進めます。 その他にもシラタマノキ、イブキゼリ、トリカブト、ノコンギク、ゴゼンタチバナの赤い実など 沢山のお花が咲いていましたよ! 振り返るときっと、篭ノと登山や高峰高原方向が良く見渡せるはずなんだけど〜 今日は生憎のガスで何にも見えません。 眺望が良い日には、遠くに八ケ岳まで見渡せるようですよ! 道は本格的な登山道となり、砂礫交じりの道を急登して行きます。 でも登山道脇にはこんな花達が咲いて、元気をくれま〜す。
鉄製の避難シェルター手前辺り、外輪山の南端にあたる赤ゾレの頭と言う所に出ました。 トーミの頭の向こうに前掛山と浅間山のビュースポットに着いたようです。 ところが・・・ガスがもくもくと沸いてきて、 楽しみしていた浅間山の勇姿は、見えましぇ〜ん(ーー;) ここで 「ワォッ!」 と歓声上げたかったのにぃ〜 残念!! 初冬の初雪を被った・・・ここからの素晴らしい浅間山の白い縦縞模様の画像を、 だんべえさんの素敵なレポでお楽しみ下さい。
トーミの頭への登りは、浅間山の大展望のラストスパートだったはずでしたが このガスでは何も見えるはずも無く・・・ トーミの頭に立つカケスの姿も、何だかもの悲しそう〜(笑) トーミの頭から少し先に、黒斑山・草すべりの分岐があり カケスがどちらに行くか聞いてます。 もちろんカラッチ、「草すべりを下って外輪山周回コースだよ〜ん」ってことで 草すべりを下ったのですが、なんととてつもなく急なんですぅ〜 でも反対コースでこちらを最後に登るのは、もっと大変そうでしたよ!
賽の河原へと草すべりを一気に下って行きますが、滑り転げると怖いと思うほど急なんですぅ〜 本当に「草すべり」とは良く名づけたもので〜す! その草すべりの途中にも、こんなお花達が健気に咲いてましたよ〜
まだまだお花畑の続く道を下って行くと、賽の河原への分岐に出ました。 ここで朝食&昼食タイムとしました。 朝はフルーツとパンの簡単な食事だったので、結構お腹が空いてきちゃったのです。 周りにはハクサンフウロやマツムシソウの花が咲き、和みのひと時で〜す! やはり前掛山への登山道にはロープが張られ、立ち入り禁止となっています。 ガスの立ちこめる危ない登山は、絶対ダメですよね〜(^^ゞ カラッチ隊も、さっさとJバンド目指して進みま〜す。
賽の河原に至る登山道の両脇には、マイズルソウやイワカガミの葉が沢山あり お花の時期にはさぞや綺麗なんだろうなと思える場所でしたよ! 賽の河原に出ると、群馬県側の前掛方面はガスで覆われ、 一方の長野県側の第一外輪山である仙人岳や蛇骨岳方面は、快晴の空が広がりつつあります。 これから歩く外輪山から浅間山が見えると嬉しいんだけどなぁ〜
賽の河原からは、前掛山の縦縞模様もハッキリとこの目で確認でき、 また浅間山の大噴火を彷彿させるような・・・ 外輪山である仙人岳や蛇骨岳などの噴火跡の生々しい景色に圧倒されましたよ! さてこれからJバンドへの急な登りが待っているのです。 Jバンドへの登りを喘ぎながら登っていると、ここまで誰にも出会わなかったのに 地元の男性が一人追い越して来られ、 「写真を撮る良い場所があるので案内しましょ〜」と仰って連れてって下さったのです。
Jバンドへの登り長くはなかったけれど、かなりきつい斜度で 時々立ち止まっては・・・ 賽の河原から歩いて来た道を振り返り、浅間山の大きさを実感したのでした。 Jバンドからも結構、岩場の続く楽しいコースでしたよ!
Jバンドから仙人岳に至るコースでも、前方の目に入る景色は、 爆裂当時の凄まじさを感じさせる溶岩の塊や、崩れ落ちた斜面に大噴火を彷彿させられました。 この辺りからも浅間山が大きく見えるのでしょうけど、 今日は残念ながら、前掛山も見えたり隠れたり・・・(;*△*;) アッイヤァー
蛇骨岳で二度目の昼食を食べていると、黒斑山方向から一人の男性が来られました。 お話していると同郷の福山市の方で吃驚! 後からも何人もの方が歩いてきます。 どうやら黒斑山からのJバンドに向けて歩く人の方が多いようですね。
一周して黒斑山まで戻ってきましたが、とうとう浅間山は完全な姿を見せてくれませんでした。 それでも黒斑山では、大勢の方がカメラを向けてガスが引くのを待ってましたよ〜 カラッチ・・・「晴れろ〜!」と一声叫んで(笑) 黒斑山を後にしました。 浅間山の監視カメラ塔を見て・・・ トーミの頭の手前で中コースの標識に従って、下山に取り掛かります。
えぐったような穏やかな登山道を下り 傾斜面の長い急坂を滑り降りるように下っていきます。 表コースとまた違って、中コースもなかなか面白かったですよ! でも登るならやはり表コースですね。
ニッコウキスゲ、クルマユリなどのお花も咲いていて 浅間山(黒斑山)は、お花と景色両方楽しめるとっても素晴らしい山でした。 樹林帯や岩場、ザレ場と変化に富んだ登山道は、歩いていても楽しかったですよ! 展望は今ひとつでしたが、とっても素晴らしい山でした。 また機会があれば、前掛山や浅間山が白く薄化粧した頃に・・・ 縦縞模様を見に同じコースを辿りたいなと思いました。
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