甲武信ケ岳 (2475m)

2007年7月28日 (土)   





7月26日(木)に両神山に登ったカラッチ隊、次の山・甲武信ケ岳に登るために、
埼玉県大滝村から中津川渓谷沿いに車を走らせ、中津川林道に・・・
この林道、埼玉と長野を結ぶ唯一の車道である。
その中津川林道から三国峠を越えて、長野県川上村に向かったのです。
がしかし・・・その三国峠までの道、なんと遠くて狭い、今時珍しい無舗装の道でした。
行けども行けども三国峠には辿り着けなくて、
途中の道沿いでは、何だか蝶や昆虫を採集している学者風の方が沢山いらっしゃいました。
そうしてやっと辿り着いた三国峠には、凄い蜂の大群で
ドアも開けられない状態でしたよ!
なので、長野県側に開けた三国峠の写真は撮れなかったよ〜(^^;

三国峠から長野側は舗装された良い道で、
川上村に入るとレタス畑が広がった静かな田園地帯でした。
川上村は高原野菜発祥の地だそうで、周辺一帯は野菜畑として開拓されていました。
近くの農協のスーパーで買い物して、トイレをお借りし、車を走らせると
程なくして毛木平の広い駐車場(40台位 無料)に到着しました。
この駐車場にはトイレや東屋も完備されていたので、今夜はここでお泊りです。
甲武信ケ岳への登山道は、西沢渓谷から戸渡り尾根(徳ちゃん新道)のコース、
梓山から十文字峠へ上がり、大山〜三宝山を経る尾根コースなどあるようですが・・・
今回カラッチ隊が登るコースは、最短コースの毛木平からで〜す!
毛木平から甲武信ケ岳への登山コースは、千曲川源流コースと
十文字峠からの縦走コースがあり、休憩所の案内図にも詳しく書かれています。






コースタイム           (※ ゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
毛木平登山口(4:10)→十文字峠(4:20)→朝食タイム(5:00〜5:15)→ナメ滝(6:05)→千曲川・信濃川水源地標(7:15〜7:35)
→国師ケ岳・金峰山分岐(7:55)→甲武信ケ岳山頂(8:15〜9:25)→千曲川・信濃川水源地標(11:10)
→ナメ滝(10:30〜10:50)→毛木平登山口(12:15)



トイレと広い駐車場 休憩出来る・・・東屋


甲州(山梨)・武州(埼玉)・信州(長野)の三国を分かつことから、名づけられたと言われる
甲武信ケ岳は、その山姿から拳とも呼ばれているそうです。
奥秩父の主脈として深い原生林に抱かれた山懐から流れる水は・・・
笛吹川・荒川となって太平洋に、また千曲川から信濃川となって日本海に流れ込んでいます。
今日はその千曲川・信濃川の源流を辿って、甲武信ケ岳に登ることにします。
午前4時過ぎにヘッドランプをつけて登山口のゲートから、広い林道を歩く。





歩き始めて間もなく大山祇神社の鳥居に出くわしたので、
手を合わせ無事登山を祈りましたよ!
この辺り、カラマツが多いので紅葉の頃にはきっと素晴らしいでしょ〜
大山祇神社の先で林道は終点となり、千曲川源流遊歩道へと進みます。
途中で朝食のオムスビを食べていると、二人連れの男性が追い抜いて行かれました。
左に十文字峠への分岐があったが、そのまま真っ直ぐに進みます。
西沢の右岸、左岸と渡りながらゆっくり歩きます。
苔むした原生林の中を流れる水は、とても綺麗で癒されま〜す!
やがてナメ滝と言われる滝に出会いました。
ナメ滝は二段に流れて、水量もあり・・・回りの緑と相まってい素敵な場所でしたよ!
この辺りまで沢釣りに来られる方もあるようで、そう言えば・・・
昨日も駐車場で、釣りの支度をして入山される方を見かけました。





ナメ滝から左岸を高巻くように登り、ガレ場の再生林を過ぎると
水量の減った本流を何回も渡り返します。
歩くにつれ川幅もだんだん細くなり、源流が近くなったことを知らされます。
登山道も岩が多くなり、少し歩き難い道となってきました。
コメツガ・タケカンバ・オオシラビソなどと植生も変わり、
ナメ滝から1時間10分程歩いた頃・・・やがて平らに開けた、
千曲川・信濃川水源地標に出ました〜σ(^0^)
ここから千曲川・信濃川の一滴が始まってるのかと思うと・・・
何だか不思議な感じで、その湧き出る水をひとすくい汲み口に含んでみました。
ブナの木の根元から流れ出た水は・・・367kmも旅して日本海へと注がれるのです!
20分ほど写真撮影や休憩をして、
いよいよ奥秩父主脈縦走路に向けて出発で〜す!




水源地標から少し急な登りになりましたが、まだシャクナゲの花が咲いていたりで
ゆっくり楽しみながら登っていきました。





奥秩父主脈縦走路(国師ケ岳・金峰山・甲武信ケ岳分岐)まで登ってきました。
ここまで標高差900m弱登ってきましたが、
千曲川の流れに癒されながら登ったからか、意外と楽に登れたような気がします。
ここから素晴らしい富士山が展望出来、山頂からの眺望が期待出来そう〜σ(^0^)






分岐からは呆気ない位、
直下の岩場を登ると、ひょっこりと甲武信ケ岳山頂に出ました。





この辺り5月中旬から6月初旬のシャクナゲの時期には、素晴らしいでしょうね!
カラッチ・・・シャクナゲの小路と名づけました〜
カケスはもう〜すでに山頂に座り込んでいま〜す(笑)





甲武信ケ岳山頂からの富士山!!


山頂からは少し霞んでるものの、国師ケ岳、金峰山、瑞牆山、小川山などが見渡せます。
次に登る予定の金峰山の特徴ある五丈岩も見え、登山意欲をそそりま〜す!
今夏の山旅・・・大菩薩嶺や雲取山、両神山など登りましたが・・・
富士山が展望出来たのは、初めてでした〜(^^;





薄っすら下の方に富士山が見えます! 甲武信ケ岳山頂 ( On Mouse




山頂からの眺望! (画像をクリックすると拡大して・・・スクロールします)




甲武信ケ岳山頂から・・・金峰山の五丈岩 (中央後方) !




両神山系の峰々・・・


カラッチがゆっくり山頂で写真を撮ってる間に、カケスは甲武信小屋まで往復してきたようです。
徳ちゃんに逢って来た?って聞くと、・・・「それって誰?」だって〜





甲武信小屋




甲武信ケ岳標識と富士山の画像を・・・もう一枚!


昼食のオムスビを食べたり・・・1時間10分も山頂でゆっくりしちゃいました〜σ(^_^;
もう一度富士山を写真に収めて、そろそろ下山することにしましょ〜
登りでは会わなかった登山者に、千曲川・信濃川水源地標の辺りで沢山出会いました。
子供連れやお歳召したグループの方は、源流を見に来られる方が多いみたいです。
最近、こうした源流を求めて歩く人も多いようです。
今朝早く甲武信ケ岳に登って下りて来たと言うと、吃驚されてましたよ!
白髪の初老の紳士が、「よく歩いた褒美あげましょう〜」と干し梅を下さいました。
登りでは暗かった、大山祇神社の鳥居に無事登山のお礼に手を合わせ・・・
良く見ると近くに信濃川起点の標石がありました。
下山後・・・毛木平の東屋で作ったラーメンが美味しかったなぁ〜





下山後・・・清里高原から八ケ岳ラインを通り、
またもやお気に入りの信州蔦木宿道の駅に帰ってきました〜
やはりお風呂もあるし、休憩出来るし、車中泊はここがいいみた〜い(爆)


2007年夏山旅・奥秩父・南アルプス速報


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