常念岳(2857m)蝶ケ岳(2677m)
三股を起点とするトライアングル縦走



2003年9月9日〜10日   快晴

栃尾温泉で焼岳登山の疲れを癒したカケスとシジュウカラは、
今年の夏最後の締めくくりとして、常念岳から蝶ケ岳に縦走することに決めた!
上宝村の道の駅で天気予報を確認すると9日は晴れ、10日もまぁまぁのお天気だった。
明日は、なんとカケスの誕生日なのだ!! 今年最後の夏山にはもってこいの日だ。

9月8日の午後、上宝村道の駅から掘金道の駅に車を走らせ食料を調達して・・・
豊科の三股に向けて車を走らせる。
豊科から「四季の里・ほりで〜ゆ」の前を通り、鳥川林道を走り三股に到着したのは、午後5時前だった。
早速買ってきたお寿司と鍋焼きうどんで夕食をすませ、ここ三股の駐車場で寝る。
車は10台ばかりいたが、その日に着いたのは我々だけだった。(70台駐車可)
トイレ完備・・・水はトイレ横に水道から流れているが「そのままは飲めません」との注意書きあり
何組かのご夫婦が蝶ケ岳から下りて来られた。
夜中目が覚めると、満点の星がきらめている。 明日・晴天が期待できそうだ!!
v(^^)v ブイブイ  


コースタイム
9/9 三股・常念岳登山口→前常念→常念岳山頂(昼食)山頂発→蝶槍→横尾分岐→蝶ケ岳ヒュッテ→蝶ケ岳山頂→蝶ケ岳ヒュッテ(
     5:45       11:00     11:30         12:20   15:10   15:50      16:00        16:20
9/10 蝶ケ岳ヒュッテ発→三股分岐→旧ベンチ→まめうち平→三股
   6:30        5:45      7:40     8:40    9:30

ここ三股からの常念岳への登山道は、地図にも「水なし・急坂が続く」と書いてあり
地形図の等高線もかなりな急登をしめしているが、翌日の行程を考えて、常念岳から登ることにした。
朝、4時前に目が覚めたが、外は未だ薄暗くゆっくり支度をして
薄明るくなって出発することにした。


常念岳(上の方角)・蝶ケ岳(左方向)分岐登山口 このような山道を巻きながら登っていく 樹間にやっと前常念が見えて来た
見上げれば、こんな青空・・・ 常念岳・三股・迂回路の標識 森林限界を軽快に登っていくカケス

三股の駐車場から20分程歩くと、トイレと登山届けを提出する登山指導所があった。
ここで常念岳(右方向)と蝶ケ岳(左方向)に別れる。
こちら常念側からは急登が続くので、登る人が少ないのか我々二人だけのようだ。
淋しいなぁ〜って思っていたら、後ろから親子連れ(60代・30代位)の二人の男性が登ってきた。
しかしこのお二人・・・上田方面からだとかで足が速いのなんのって〜
直ぐに追い越して行ってしまった。

シラビソの樹林帯を2時間近く歩いた頃、ガサッと音がして何かが飛んだ気配がして
w(゜o゚)w オォー 一瞬熊かと吃驚したが・・・野生のサルだった。
カケスは、リスらしき小動物もみたそうだ。 

前常念からの尾根にとりつくまでは、山の斜面をジグザグに巻いて進む。
尾根に出て、蝶槍や前常念が樹間に見える辺りが、2207m地点だった。
森林限界を超えたら、大きな花崗岩が積み重なった岩場を三点確保、時には四つんばいで登っていく。
左方向には、遠くに御岳が見える。
岩に埋もれるように石室の避難小屋が建っていた。 4〜5人でも入れるのだろうか?
やっと前常念の頂だ!! ここで大休憩。
見上げれば、常念岳が目の前に聳えている。まだ先は長いのか〜〜
ハイマツの間には、早くも紅葉した木々が目を楽しませてくれる。


岩場が急峻になってきた 最後の岩場の上にやっと常念岳が・・・ 早くも紅葉が始まっていた

常念岳・前常念・常念小屋分岐のある8合目に到着すると
目の前に槍の大展望が開けてきた。 ワオー w(°o°;)w
常念岳山頂はもう〜間近だ!!
ここから先は、説明など必要ありません。 存分に素晴らしい景色をお楽しみ下さい!




常念岳・前常念・常念小屋分岐からの槍

槍と山頂の祠 常念小屋・蝶ケ岳を示す標識と槍 素晴らしいの一言!!
v(^^)v ブイブイ 満面の笑顔 常念よ〜ありがとう〜♪ ここから眺める槍が一番綺麗!

前穂、奥穂、北穂、南岳、中岳、槍、大天井、燕の絶景
(クリックで拡大)

常念岳から蝶ケ岳までの間、づっとこのような素晴らしい槍・穂高連峰を見ながらの稜線漫歩でした。
下を見れば、梓川から上高地、大キにレットや涸沢カールもみえる。
昨年の紅葉の時期、あの涸沢小屋に泊まり北穂に登ったんだっけ!!
真っ青な晴天の中、360度の大パノラマを、まさにカケスと二人じめだ! 
頂上で、カケスの誕生を祝って・・・飲めない二人は「天狗の水」で乾杯!
(^O^)/C□☆□D\(^_^ ) カンパーイ♪ v(^^)v ブイブイ

本当は常念山荘に一泊して、翌日蝶ケ岳まで歩く積もりだったが・・・
余りにも良いお天気と、この素晴らしい展望で疲れも吹っ飛んだので
昼食後一気に蝶ケ岳まで歩くことにしました。
ピークが幾つか・・・その先に蝶槍がそびえている。


槍を見ながら常念岳を下って・・・ 蝶槍への稜線 振り返れば、常念岳の頂が・・・

槍の美しい姿に何度も何度も見とれつつ、浮き石に注意しながら歩いて行く。
蝶槍に向かって続く稜線がとっても素晴らしい!!
常念岳を下りきり、1つ目のピークで休憩。
さらに2つ目のピークを目指して進むと鞍部に出た。
ここらから最後のピークへの登りだ!
だが、その先には蝶槍へのきつい登りが待っている。


樹幹の間から常念岳がそびえ立っている
よく下って来たものだと感心する。
小さく尖っている・・・蝶槍

ここから蝶槍に取り憑くまで樹林の中を暫く歩く。
登ったり、下ったりしながら・・・
かなりの距離を下って、見上げると
蝶槍が聳えている。
((~o~) エッ! あそこまで登るんだぁ〜


稜線漫歩・・・ 紅葉が美しい!

蝶槍の最後の登りを登りきると・・・蝶ケ岳ヒュッテまでは稜線漫歩だ!
この稜線からも槍・穂高連峰が眺められて、最高!!
でも、蝶ケ岳ヒュッテまでは遙かかなた・・・

途中、今朝常念小屋を発って来たというご夫婦が疲れたと言って休んでおられた。
気持ちの良い稜線を軽快に歩く。



蝶ケ岳ヒュッテに着くと、小屋の前で休んでいた人達に「常念小屋から来られましたか?」と聞かれた。
「今朝、三股を出て常念岳から来ました」と言うと吃驚されていた。
蝶ケ岳ヒュッテに今夜の宿を予約して、その足で蝶ケ岳山頂まで行く。
蝶ケ岳ヒュッテの中を通り抜けして山頂に行けるようになっていた。
三角点2664.3mに着く・・・ここが一応蝶ケ岳山頂になっているようだ
少しガスが湧いてきた。
夕食までの時間に穂高連峰に沈む夕日を写真におさめようと外で待っていたが・・・
残念ながらガスがドンドン湧いてきてしまった。

真っ赤な夕焼けとご来光を期待していたが、お天気はどうやら下り坂のようだ。
蝶ケ岳ヒュッテでは、翌日常念岳に向けて歩く方達がしきりにお天気を気にされている。
( ̄− ̄) ウ〜ン 雨の確率50%なんだって〜
蝶ケ岳ヒュッテには、30人近くのお客さんが泊まっていた。
翌日幸い、まだ雨は降っていなかったので、朝食を済ませて6時半蝶ケ岳ヒュッテを出発!!
三股に向けて下山開始!



途中雨が降り出し、カッパを着るほどでもなかったが・・・
まめうち平辺りまで下りてくると、流石にカッパの上だけ着て歩いた。
蝶ケ岳ヒュッテを目指すご夫婦が登って来た、他にも何組みかの登る人と行き交う。
登ってくる人は、やはり蝶ケ岳側からの方が多いようだ。
蝶ケ岳から登る方が、数倍楽かも知れません。
前常念までの登りがきつかったも〜ん!!

無事下山と思ったその時、ぎく (〇o〇;))))
登山道を塞ぐかのように、黄色かがった銀色というか黄金にも見える大蛇がいたのです。
石を投げても動かないよ〜 「カケスが跨いで通れるか?」聞くが・・・
そんな勇気はない!! 
カケスがまたごうとしたその時、さっと草むらに逃げ込んでいった。
惜しいことに、余りの怖さに写真を写し忘れてしまった。
早く下りてきたので、「四季の里・ほりで〜ゆ」でゆっくり汗を流し、
唐揚げ定食と焼き肉定食でまずは、お疲れさ〜ん!!

豊科から糸魚川に抜けて日本海側を走って、瓜割の滝で車中泊し、一路我が家に・・・
途中、立山の近くを通る時、一瞬もう一度剱岳に挑戦して帰ろうかとの思いがよぎったが、
台風も来ているようだし、今回は帰ることに決定!
こうしてカケスとシジュウカラの今年最後の夏山は、幕を下ろした。



おまけの画像


次の年 小谷道の駅でマーガレット&よっちゃん夫妻と会う


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