寂地山(じゃくちさん) (1337m)冠山(かんむりやま) (1339m)

2007年5月3日 (木)   

登り編

5月13日に、カラッチが所属しているもう一つの山登りの会の登山で冠山に
行く予定であったが、急に参加出来なくなったため・・・
連休中日の5月3日はお天気が良いとの予報に、カケスと二人で
急遽、寂地山と冠山に登ることに前夜決めました。
と言うのも今の時期、
寂地山にはカタクリの花が沢山咲いていて以前から登りたいと思っていたのです。
冠山(1339m)は、恐羅漢山に次いで広島県第二の高峰なのです。
ちなみに寂地山(1337m)は、山口県の最高峰で
その麓には名勝 “ 寂地渓谷 ” があり、四季を通じて訪れる人を楽しませてくれます。


前夜炊き立てのご飯でオムスビをしっかり作り、翌朝3時半に自宅を出発し、
山陽自動車道〜中国自動車道と乗り継ぎ、吉和 IC で降り
R・186を六日市方面に10Km程走り、冠高原バス停を右折し484号に入り、松の木峠を越えて
寂地峡の案内に従って左の側道へ入ると案内板があり再び左折。
寂地峡駐車場に着いたのは6時前でした。
早速、朝食のオムスビを食べて6時半に出発で〜す!


地図検索

寂地山・冠山(国土地理院・地図閲覧サービス)

コースタイム    寂地峡駐車場(6:30)→犬戻し滝入り口(7:05)→再び林道へ(7;35)→林道終点(8:05)→寂地へ後1..5キロ(8:25)
        →寂地・右谷分岐(9:20)→寂地山頂(9:30〜9:40)→途中で休憩&軽食(20分)→冠山(11:00〜11:10)→
        寂地山頂(12:20昼食〜13:00
)→みのこし峠(14:00)→龍生の橋(14:35)→木場トンネル→(15:05)→駐車場(15:35)
              (※ ゆっくり写真を撮りながらのコースタイムですので、参考になりません)





この時間ではまだ訪れる登山者も少なく、広い駐車場には2台の車が止まっていました。
朝食を済ませ、身支度を整えていると1台の山口ナンバーの車が着きました。
そのご夫婦から「寂地山はどっちから登ればいいですか?」と聞かれ、
寂地峡駐車場にある案内図を見ながら・・・
カラッチ隊は、犬戻しの滝方面から寂地林道を越えて、
寂地山〜冠山〜みのこし峠〜寂地峡の滝を見ながらこの駐車場に下る
予定だと話したら、同じ方向に歩き始められました〜
だけど、このお二人何でも色んな所のツーデーマーチなど歩かれているとかで
足の速いこと、ドンドン先に歩いて行かれました〜(汗)
その方は・・・Mattsさんと仰る方で、帰ってからカラッチの掲示板(#14563)に
早速書き込みして下さっていました。
しかもその方のレポにカケスとカラッチの写真も載っているではありませんか〜(笑)





しばらくはこんな舗装された林道歩きでした〜
山はまさに新緑の季節、森林浴をしっかり楽しみながら
小枝を渡る小鳥の声を聞きつつ歩きましたよ。
途中の岩は何やら怪獣にも見えるし、側面には動物にも見える形が・・・
やがて林道からそれて、
犬戻しの滝方面への良く整備された散策道を登っていきます。
この時、林道方面に自転車で登って行く若いお兄ちゃんに会いました。
途中の登山道脇から樹幹越しに竜神の滝や犬戻しの滝が見事です。
遊歩道をぐるりと谷の方に廻って滝の上流を遡れば、
犬戻しの滝も近くで見れたのですが先を急ぎます。
犬戻しの滝から少し急な階段や登山道を登ると・・・林道に出ました。
林道から目に染みるような新緑を満喫しながら、歩くこと約1時間半!
林道終点に到着です。 
ここから小さな橋を渡った所からが寂地山への登山道のようです。

林道の突き当たりに10台程の駐車スペースがあり、ここまで上がっている車もあった!
犬戻しの滝からの林道は未舗装の上、車高の低い車は注意が必要です。
その上、山側の崖からは石が落ちてきても不思議ではありません。
また駐車している車が多いと旋廻も難しいようですよ。
カラッチ隊は寂地山から下りに・・・寂地峡の滝コースを歩きたいので
敢えてここ林道終点まで1時間半を歩きました。
そのお陰でこんな可憐なイワカガミに出会うことが出来ましたよ〜σ(^0^)
林道に出た所で
先程自転車で林道を登って行ったお兄さんにまた出会いました。
この時は、ここから自転車で下られるのかと思ってました。





↑  犬戻しの滝コース上部で見つけたイワカガミ

なかなか楽しいコースでしたよ!  →


穏やかな登山道もやがて、
橋を渡り丸太階段の登りになり、杉林の中の急登となりました。
寂地山頂までは約2kmらしいですが、これがきついのなんのって〜
あと1.5kmの指道標を過ぎた頃、道が少しぬかるむ所もありました。
山腹を巻く道に変わり、水場が現れ水がチョロチョロ流れ出しています。
これがどうやら「延命水」らしいけど、果たして飲めるだろうか?
ここから1.0kmの標識までは比較的なだらかな道で、
この辺りにミヤマカタバミが沢山あったが・・・
まだ陽が充分射してないので、蕾のものが多かったです!





ヤマエンゴサクも咲いていましたよ  ↑

←  こんな階段を登っていきま〜す!


最後の1km地点から山道は、徐々にきつく葛折れとなり、
きつい最後の急登を登りきると稜線に出ました。
稜線に出る少し手前辺りから、ちらほらカタクリが咲いていましたよ!
カラッチが「カタクリだぁ〜」って叫びながらカメラを取り出していると・・・
カケスが「こっちに一杯咲いているよ」と、余裕の笑顔で微笑んでいた。
分岐から右に行けば寂地山、左方向が右谷山です。





右にも左にも、今から開き始めようとするカタクリ達で一杯です。
ここから寂地山は直ぐなのに・・・
こんなに一杯咲いているカタクリに出会うのは初めてのカラッチは、
カタクリの撮影に余念がありましぇ〜ん!
どうやらカケスはベンチに座り、諦めているようで〜す(笑)





ゆっくりカタクリを撮影しながら、10分ほどで寂地山頂に到着!!
山頂は広く、山頂付近はブナの原生林に覆われています。
寂地山頂は山口・広島・島根3県の県境で、日本海・瀬戸内海の分水嶺だそうです。
まだ時間も早いせいか山頂には、3組ほどの人達がいました。
( ・_ ・)ん? この人達って・・・
カラッチが這いつくばって写している時、抜いてった人達ではありませんか〜
寂地山頂は広いけど展望はあまり良くないようです。
ブナの芽はまだ芽吹き始めのようでしたが、新緑の頃も素晴らしいでしょう〜





山頂には「第18回国体炬火採火の地」の石碑と、「そうさい神社」とが建っていました。
そう、ここ寂地山は・・・
山口県で開催された第18回国体コースとなったのだそうです。
木製ベンチなども整備され、とても広々した気持ちの良い空間が広がっていました。
10分ほど山頂で皆さんとお話し、カラッチ隊は直ぐ冠山に向かった!

冠山へは片道、約1時間のコースです。
寂地山から冠山へ歩き始めると、今まさに開こうとするカタクリで
登山道の両側は一杯でしたよ〜(^^ゞ
何だかこっちの方が沢山咲いているようです。
この山のカタクリは、埋め尽くされる程ではありませんが・・・
行けども行けども広範囲に咲いているようです。
寂地山から冠山へ歩き始めて間もなく、登山口で出会ったご夫婦にお会いしました。
何でも、冠山に行こうと思ったけど引き返してきたそうです。





こんな美人五人姉妹も・・・(笑)


フタリシズカならぬ二人静香ちゃん! やがて笹原の道に・・・


寂地山から冠山までは殆ど高低差が無いため、楽な稜線歩きです。
寂地山頂まではこまめに標識が立っていたのに、冠山に向かう道には見当たりません!
でも踏み後がしっかりしているので、間違いないでしょ〜
笹原の道をトラバースして、まもなく・・・
ブナの大木の中にも、なんとなく高原のような感じの道に変り気持ちよく歩ける。
そんな登山道脇にもカタクリがまだまだ咲いていま〜す。
冠山へは平坦で下り気味の道が続き、やがて松の木峠から登って来る道と合流し
初めて出てきた標識を見て、左にそれます。





登山道は少し下り、鞍部からトラバース気味に小さなブナ林の中を緩やかに登って行きます。
途中でカケスがお腹が空いたと言うので、持ってきたバナナや柏餅を食べ
休憩タイムで〜〜す。
しばらく登って行くと、冠山から下山してくる人達とすれ違った!
どうやらこの方達、松の木峠から登ってきたらしい・・・
寂地山から冠山までの登山道脇には、
相変わらずカタクリやニョイスミレ(ツボスミレ)、エンレイソウ、ミヤマカタバミなどの
花も咲いて楽しませてくれました〜





穏やかな道を登りつめると、冠山山頂らしく登山道が開けてきました。
この辺りにもカタクリが咲いています。
もうお昼近くなったので、カタクリもすっかり荒川静香ちゃんと化してました〜(笑)
イナバウァーがとっても見事に決まっています!!








冠山の山頂は、一等三角点ではあるが展望は望めません。
しかし北へ20m程移動したら、息を飲むような絶壁と雄大なパノラマが展開していました。
広島県最高峰の恐羅漢山を始め、十方山も良く見えます。
山頂の木で、またもやこんなもの発見!!
あの〜(’’*)
 
山ねずみさん、山頂標識があったらこんなの要らないちゅ〜の(`。'メ)



向かって右が十方山(1319m)、左奥が広島県最高峰・恐羅漢山(1346m)


冠山から寂地山に戻る途中で・・・
あの自転車のお兄さんがこっちを見ながら微笑んでいるではありませんか〜
しかもあの自転車を押して歩いているのです。
と言うことは・・・
寂地山までのあの急登を自転車担いで登ったの〜 
く("0")>なんてこった!!
自転車の重さを聞いてみたら、6、5キロなんだって〜
普通の自転車より小型で軽いとは言え・・・いやはや元気なお兄さんでした。

それでは本日、カラッチ隊が楽しんだ可憐なカタクリ達を
ご紹介しましょ〜〜!



今日の一番の・・・べっぴんさん! 美人三姉妹のイナバウァー競演!


こんなシロバナカタクリとのコンビも咲いてました!


こんな紫に近いカタクリも・・・ キリッとした立ち振る舞いのカタクリ


犬戻し峡から稜線にでた付近から寂地山にかけて、そうして寂地山から冠山にかけて・・・
それはそれは・・・見事なカタクリが咲いていましたよ〜(^^)
実は出掛ける前は、もうカタクリは遅いかも知れないと思ったのですが、
まさかこんなに咲いているとは思ってもいませんでした。
しかも真っ白なカタクリにも出会えるなんて〜とっても嬉しかったです。
まだまだご紹介したいカタクリ達ですが、容量オーバーの為、
致し方ありましぇ〜ん(涙)
山頂に上がって3時間
(冠まで往復2時間含む)も、カタクリ達に遊んでもらったので
そろそろ下山開始としま〜す!



南寂地山付近を下るカケス・・・ みのこし峠分岐・・・左下に下っていきます


下山は、寂地山からみのこし峠(尾根分岐)まで歩き・・・
ここから寂
地峡に向かって歩きますが、下山編も素晴らしい滝が沢山あり
見所満載(?)なので後編へと続きま〜す。

下山編・・・(みのこし峠→木場トンネル→滝→寂地峡駐車場) 見てね!


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