鳥 海 山 (2236m)

2005年8月6日 (土)  




夕日に照らされ輝く・・・鉾立展望台からの鳥海山

鳥海山の火山活動

鳥海山は、秋田と山形の県境に屹立する名峰で・・・
単独峰ながら長い火山活動による複雑な地形によって生み出された
独特な山岳景観が・・・登る人達の心を打つという。
鳥海山は、なだらかで侵食が進んだ西鳥海山と
やや急峻で新しい溶岩地形をもつ東鳥海山に二分され、
それぞれの山頂部に山体崩壊によって生じた馬蹄形カルデラがあるとか・・・
東鳥海山の2つの中央火口丘のうちの一つが、
1801年の噴火で荒神岳の脇に生じた溶岩ドームで・・・最高峰の新山(別名、享和岳)だそうです。

国道7号線を南下し象潟口から鳥海ブルーラインを走り、鉾立駐車場へ・・・
鉾立につくと駐車場には、沢山の車でほぼ満車状態でした〜
ここ鉾立は、鳥海山5合目で標高は1150mあります。
と言うことは・・・標高差は1086m登りま〜す!
この時期でも、高山植物を求め多くの人が鳥海山を訪れているようで〜す!
ここ鉾立には、保養センター稲倉山荘、象潟町営山小屋、ビジターセンターなどの
施設が整っていて、大勢の観光客で賑わってました。
鳥海山は東北の山でも、一番登りたかった山なんです。 胸の高鳴りさえ覚えます。
今夜・・・この駐車場で寝て、明日の早朝いよいよ出発しま〜す!


コースタイム  ※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね!
8/6 鉾立登山口(4:00)→賽の河原の先(5:00〜5:25)→御浜神社((6:00)→千蛇谷・外輪分岐(6:58〜7:15)
→鳥海山頂分岐(8:00)→七高山山頂(8:30)→鳥海山山頂(9:00〜10:05)→千蛇谷・外輪分岐(11:25)
→御浜神社山小屋(12:15)→鉾立登山口(13:20)



鉾立登山口
しばらくはコンクリートの石の階段です


賽の河原
チングルマやニッコウキスゲが咲いました
このような石の階段を登って


登山口から、道はコンクリート舗装の遊歩道の階段となっている。
観光客でも歩けるよう整備されているのでしょか〜
コンクリートの道が終わると、潅木とササの中を賽の河原へとゆるやかな長い登りとなる。
ここからも割り石で敷き詰められた道でした。
高山植物や自然の植生を守るためには止む得ないのかも知れませんね!
やがて奈曾渓谷、白糸の滝を見渡せる展望台に到着する。
白糸の滝がうっすら見えたが、逆光で写真にははっきり写ってなかった。
この辺りから完全に森林限界を超え一面・・・笹原となる。
石を敷き詰めた石畳のような道が延々と続きました。

やがて少し開けた・・・賽の河原に到着!!
この辺りニッコウキスゲがまだ咲いてました〜
賽の河原で休憩しようと思ったが、ブヨが多くてここではとても食べる気にならないので、
少し歩いて御浜へむかう途中で朝食兼行動食をとる。

賽の河原の先の雪渓を右に見て、左に登って行く。
ここからからは整備された石の道で、ササをぬっての緩やかな登り坂となった。
この辺りでカラッと晴れた日には「影鳥海」が日本海に見られるらしいけど・・・
今日は残念ながら見れそうにもありましぇ〜ん(-"- )


ハクサンボウフウ ニッコウキスゲ モミジカラマツ


やがて登り詰めたところで、鳥居と小屋が見えてきました。
七合目 御浜神社のある御浜小屋に到着!
この辺りはお花が沢山咲いていて疲れを癒してくれます。
御浜小屋を通過しすると、昨夜泊まった方達でしょうか〜大勢の方達が出発準備していました。
カラッチもちゃっかりトイレだけお借りしました。



御浜神社 御浜小屋の内部
(※ 上の御浜小屋の内部は下山の時、写させて頂いたものです ↑ )


御浜小屋から少し歩いた先で・・・
ガスの中に静かに佇む・・・鳥海湖が見えました。
その斜面にもお花が咲いて綺麗で〜す!
眺望が良いと鳥海湖の後ろに、鍋を伏せたような鍋森や
月山が望まれるそうです。





御浜から鳥海湖を臨む


マルバトウゲブキ ハクサンシャジン クルマユリ


御浜小屋から扇子森にかけて山野草の宝庫で、夏の高山植物が咲き誇ってました。
お花を見ると前に足が進みませしぇ〜んσ(‐_‐)
この辺り7月上旬であれば、ヒナウスユキソウの可憐な花に出会えるそうだ!
お花を写していても、カケスはお構いなしにどんどん先に進みます。
それでカラッチの写す写真は・・・ピンボケが多いのかなぁ〜(笑)


ハクサンシャジン、マルバトウゲブキ、ハクサンボウフウなどの花々 御田原に向かって歩く・・・新山の眺めが素晴らしい


御浜神社から扇子森まではなだらかな登山道で
この扇子森のピークには、御田ケ原の標識がありました

正面に新山を望みながら、鞍部の御田ヶ原分岐で・・・
鳥海湖の南岸から来る道と合流する。
ここから八丁坂までかなり急勾配で下って行きます。
この辺りにはニッコウキスゲが咲き乱れてました。
そうしてこれより、ややきつい登りの八丁坂が始まります。
道の脇にはチョウカイアザミが、頭を垂れて出迎えてくれる。
このチョウカイアザミとチョウカイフスマは、鳥海山の固有種で〜す!


長い八丁坂を越えて・・・ コバイケイソウも・・・元気良く


チョウカイアザミ ハクサンシャジン タカネアオヤギソウ


八丁坂からの登り返しの割石を敷き詰めた道を歩いて行くと、遠くに鳥海山が見えてきた。
ほどなく山腹を巻くように登ると七五三掛(しめかけ)のようでした。



八丁坂からの登り返し 七五三掛に・・・


やがて前方の梯子のある登りの手前で・・・
外輪コースと千蛇谷コースの分岐点である七五三掛(しめかけ)に到着。
外輪コースよりは楽だとは言う・・・
千蛇谷コースも、鉄梯子が設置された急な坂を谷まで一気に下り
雪渓の残る谷をたどるコースのようだ!

何だか皆さん、千蛇谷コースに進むようですよ。



外輪コースと千蛇谷コースの分岐 外輪山を見上げながら・・・お花の道を歩く


千蛇谷コースは、谷底なので雪渓の中を火口壁を見上げながら登るだけ、
それならば新山の眺望やお花を楽しみながら歩きたいと・・・
カラッチ隊は、この分岐で外輪山コースを選択しました。
外輪コースを歩く人はほんの数人だよ〜 こっち方が遠いのかな?
最初、外輪コースは急な岩場の連続でした。
外輪山(文殊岳、伏拝岳、行者岳)を登り、最高峰(新山)を目指しま〜す。


チョウカイフスマ(鳥海山の固有種)
・・・メアカンフスマより全体が少し大きい

千蛇谷の雪渓を見下ろしながら・・・ ちょっと一服! 鳥海山を目の前に


最初の大きなピーク・・・文殊岳を越え黙々と歩いて
湯ノ台道との合流点である伏拝岳に到着!
ここは伏拝岳と言うだけあって、新山の眺望が素晴らしいです。
ここで鳥海山を眺めながら、持ってきたトマトやみかん、甘い物で休憩タイムで〜す!
新山を囲むその外輪山の斜面には8月と言うのに、とっても花が豊富で〜す。
カケスと「外輪コースを歩いて良かったね」って話しながら・・・
静かに流れゆく至福のひとときを過ごしました。
でも風のきつい日や、眺望のない時は千蛇谷コースを歩く方が良いかも知れませんね。
千蛇谷コースには、大物忌神社に向かう登山者がアリのように見えます。




伏拝岳を越えて・・・




ハクサンシャジンの向こうに・・・深い千蛇谷を隔てて新山が対峙していました

鳥海山の花(8月初旬)・・・スライドショーはこちらで・・・


文殊岳、伏拝岳、行者岳とガスの切れ間の展望を楽しみながら登って行くと
やがて大物忌神社と山頂分岐に到着しました。
この外輪コースも結構長かったで〜す!



分岐を確認しながら歩くカケス ここから大物忌神社・新山山頂に向かって・・・

鳥海山・・・次ページに続く

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