十 勝 岳・上ホロカメットク山・上富良野岳
   (2077m)         (1920m)        (1893m)  縦走


2005年7月22日 (金)  



20日、斜里岳に登ったカラッチ隊は温根湯温泉に浸かり、そのまま「始終カラ号」で寝み・・・
21日、層雲峡黒岳ロープウエイ駅まで移動し、ビジターセンターでトムラウシ山短縮コースの最新情報を調べる。
そうして十勝岳に登るべく・・・望岳台駐車場に移動する。
ところが夕方から大雨になってしまい、明日の登山が危ぶまれた。
でも層雲峡ビジターセンターの予報では、そんなに悪くはなかったんだけどなぁ〜
夕食の支度もままならないので、閉まっていた望岳台の売店前の軒下で準備した。


食事が終わって一服している頃、ネット仲間のしんのすけさんから携帯にメールが届く。
「明日の朝、そちらの望岳台駐車場まで行きます」と言う内容だった!
しんのすけさんに電話を入れると、なんと明日奥様と一緒にカラッチ隊と十勝岳歩いてくださる由・・・
v( ̄∇ ̄)v イェーイ 嬉しいなぁ〜〜
そうして翌朝午前5時過ぎ、しんのすけさんご夫妻が差し入れ一杯持って来て下さった!
しんのすけさん・奥様・・・ありがとう〜〜♪



しんのすけさんの提案で十勝岳だけではもったいないので・・・
十勝岳から上ホロカメットク山、上富良野岳縦走しましょ〜と言うことになり、
しんのすけさん、カケスとで車を一台、十勝岳温泉に移動することになった。

十勝岳の火山活動  気象庁HPより

コースタイム
※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね!
7/22 望岳台登山口(6:00)→避難小屋(6:55〜7:05)→十勝岳山頂(9:00〜9:40)→上ホロカメットク避難小屋(10:35)→
上ホロカメットク山頂(11:10)→上富良野岳(11:30)→上ホロ・富良野岳分岐(12:30)→十勝温泉登山口(13:15)

午前6時前頃の望岳台の天候 望岳台避難小屋が見えてきました おぉ〜 どんどん晴れていきま〜す!


十勝岳は、十勝連峰のほぼ中央に位置する最高峰で・・・
現在も噴煙を吐く活火山で、過去に何度も噴火を繰り返し災害をもたらした山でもある。
玄武岩・安山岩からなる火山群で、1962年噴火の62-Uの火口は、今も噴気活動が盛んだ!
いよいよ4人で十勝岳に向けて出発で〜す!

今朝起きた時のお天気は、昨夜とうって変わって晴れのようです(^o^)
でも午前6時頃には、まだ望岳台の上には雲が横たわっていたのです。
それが登るに従って、みるみる内に雲が取れて青空が広がっていくではありませんか〜
しんのすけさん夫妻も「さすが晴れろ教の教組様」だなんて、冗談言いながら登っていきました。
あっ・・・スッパツをつけているのは十勝岳の登山道がガレ場の為、石ころが入らない為です。

望岳台からザレた登山道をゆっくり歩き、
白銀荘分岐を過ぎ、前十勝岳を仰ぎ見ながら歩くと雲の平ノ分岐に出た。
こちらを左に行くと、美瑛岳・美瑛富士を経てオブタテシケ山方面だ!
我々はもちろん、真っ直ぐ十勝岳山頂目指します。
暫く歩くと望岳台避難小屋に到着! ここで小休憩・・・水分補給や甘い物を口に入れる。
しんのすけさんご夫妻は、随分道が整備されて歩きやすくなったと感心していらっいました。




前十勝岳の向こうに噴煙が見えてきました
(今も噴気する62-Uの火口)


擂鉢火口の向こうに・・・十勝岳本峰 こんな雪渓も残っていました


望岳台避難小屋からは少し急坂となったが・・・
やがて擂鉢火口が見える頃には、なだらかな稜線を周りの景色を楽しみながら歩いた。
荒々しい摺鉢火口壁や溶岩の稜線を見ながら歩いていると
何だか月面クレーターを歩いているよな感覚にとらわれるようだ!
擂鉢火口と美瑛岳、美瑛富士の向こうには大雪の山並みが白く見える。
とっても素晴らしい眺望に感動!!
3年前の7月・・・黒岳から旭岳縦走しましたが、あの稜線の何処を歩いたのでしょか〜
それにしても大雪の大きな山容に驚きで〜す。
右を見ると、富良野岳がくっきりと雲の間からその姿を現してくれました。





擂鉢河口と美瑛岳、美瑛富士の向こうに・・・大雪の山並みが見える
(画像・・・しんのすけさん提供)





富良野岳が・・・その姿を見せてくれた
(画像・・・しんのすけさん提供)




後ろを振り返ると、雲海が綺麗!!


目の前には十勝岳の全容が現れてきました〜
火山灰や火山礫の登山道ですが、お天気も良いこともあって非常に歩きやすいです。
踏み後もしっかりしていて道に迷うこともありません(笑)
でもガスったり悪天候の時には、注意が必要かも知れませんね。
歩いて行く3人(↓)が、月面クレーター歩いてるように見えませんか〜〜
62ーU噴火口は、98年後半より噴煙活動が活発化しているので、
風向きにより噴煙がコース上にかかることもあり、注意が必要だそうです。


擂鉢河口の向こうに鋸岳やコブを見ながら・・・
(画像・・・しんのすけさん提供)
十勝岳を目前に軽快に歩いて行く
(画像・・・しんのすけさん提供)


十勝岳山頂へ続く最後の登りに差し掛かる。
しんのすけさんが眼下に見える景色について色々説明して下さる。
余りにも天気が良くなり過ぎて、カケスはほっかむりしてます(笑)
円錐状の十勝岳頂上への最後の道を、喘ぎながら登っていると・・・
今年85歳になるという方が休憩しておられました〜
何でも70歳過ぎて登山始められた由、それにしてもお元気で吃驚で〜す!
そのおじいちゃんに励まされて、山頂到着です。





十勝岳山頂前にて・しんのすけさんに説明受けるカラッチ!
(画像・・・しんのすけさん提供)





十勝岳山頂 ( On Mouse )


十勝岳山頂に着いた時は、こんなに晴れていたけど・・・
どんどんガスが湧いてきて記念写真写す頃には真っ白け!!
晴れていれば、北側に大雪山系の主峰・旭岳やトムラウシ山が見え・・・
西側には富良野、美瑛の丘、白金牧場なども見えるようです。
風も出てきて寒いので、オムスビだけ食べて上ホロカメットク山に向けて下山します。
あっそうそう、しんのすけさんの奥様から冷たい大きなトマト頂きました。
重いのに担ぎ上げて下さって、とっても美味しかったよ〜(^^)



上ホロカメットク山に向けて歩くしんのすけさん この辺りの雪渓も見事でした〜


上ホロカメットク山への道は、とても雄大な景色が広がっていました。
左側には残雪が残る素敵な景色、右には安政火口に切れ落ちる荒々しい姿・・・
いやぁ〜十勝連峰の雄大さを実感できるコースでしたよ!
カラッチ隊だけだったらきっと十勝岳を登って下りただけでしょ〜
こんな素晴らしいコースを一緒に歩いて下さった「しんのすけさんご夫妻」に感謝で〜す!





上ホロカメットク・富良野岳に向かう・・・カラッチ
(画像・・・しんのすけさん提供)





大砲岩より十勝岳を振り返る


安政火口を見下ろしながら・・・ 上ホロカメットク山と・・・左中ほどに避難小屋


上ホロカメットク山頂に行く前に、避難小屋に寄って行く事になりました。
トイレ休憩も目的の一つですが・・・
何でもこの辺りのお花がとても綺麗なんだそうで〜す!
本当にそこは、エゾコザクラ、ミヤマリンドウ、チングルマなどお花畑でした。
避難小屋のノートーには以前、しんのすけさんご夫妻と一緒に歩かれた
酒天童子さんの書き込みがありましたよ〜





↑ 上ホロカメットク避難小屋としんのすけさん夫妻

お花畑を撮影する・・・しんのすけさん →



お花を見ると足が止まるのは、しんのすけさんも同じようで写真撮影に余念がありません。
今回はどうも山頂に着くと、ガスってしまうようですね。(笑)





上ホロカメットク山頂で・・・しんのすけさん夫妻




↑ 富良野岳からの・・・上ホロカメットク

ヤツ手岩 →


ヤツ手岩・化物岩と言う物々しい名前の溶岩の塊を見上げながら・・・
噴火のすさまじさを実感しつつ歩きました。
やがて上富良野岳に到着で〜す!
上富良野岳でも残念ながら、眺望は得られなかったけど・・・
しんのすけさんご夫妻と歩く下山道にもお花が咲き乱れ、楽しんで歩くことが出来ました。





上富良野岳山頂


上富良野岳からの下りは、上ホロ分岐まで300段の階段があるとか・・・
長い下りの始まりで〜す(。>_<。)
熊には出会わなかったけど、最後の雪渓の下りでキタキツネが近寄ってきました。
どうやら人馴れしているようで、物欲しげな顔で見ています。
もちろん何もあげなかったよ〜
上ホロの分岐まで下ったら、安政火口入り口の沢まで下って十勝岳温泉まで下りてきました。





↑ 物欲しげな顔のキタキツネ

十勝岳温泉登山口 →





望岳台登山口に帰ってきて遅い昼食
(画像・・・しんのすけさん提供)


十勝岳温泉に下りてから、しんのすけさんの車に乗せて頂いて望岳台まで戻りました。
そうしてお互いにラーメンを作って遅い昼食とりました。
しんのすけさんご夫妻は、お昼から用事があったにもかかわらず・・・
今日は本当に有難うございました。
お陰様でとっても楽しい思い出できました。 ヽ(#^ー゜#)v サンクス
そうして最後まで読んで下さった皆さん、有難うございました。


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