双六岳(2860.3m)


全行程   新穂高温泉→槍ケ岳→双六岳→笠ケ岳→笠新道→新穂高温泉

日   時     2003年7月27日
天   候        晴れ時々曇り


憧れの槍に登頂を果たし、素晴らしい朝焼けを心に焼き付けて・・・
カケスとシジュウカラは、槍ケ岳山荘で朝食を済ませて、
午前7時20分西鎌尾根を下り、双六岳目指して歩き始めた。
槍の肩から千丈沢乗越までの間のガレ場は、ジグザグの下りで道には細かい石が一杯だ!!
石車にのりやすいので細心の注意を払いながら慎重に歩く。
登山道から外れると浮き石も多いので○印に沿って歩かねばならない。
西鎌尾根は、槍から派生している尾根道ルートの中では、比較的岩稜帯の少ないコースだそうだが、
天下の槍ケ岳への縦走路に変わりはなく、鎖場の岩稜帯が結構あった!
鎖に完全に体重を預けると危険なので、鎖はあくまで補助的に持ち自分の足で立ち、歩いて行く。


双六岳コースタイム (※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね!)
7/27 双六・笠ケ岳(西鎌尾根)分岐ー→千丈沢乗越分岐ー→縦沢岳ー→昼食(30分)
      7:20                8:50         11:30
ー→双六小屋―→休憩後に・・・双六岳山頂
   
12:50                 14:45
双六・笠ケ岳方面(西鎌尾根)標識 槍の肩から千丈沢乗越への下り 西鎌尾根核心部の鎖


千丈沢乗越を過ぎると、西鎌尾根の稜線歩きだ!!
千丈沢乗越分岐で小休止し、ティータイム。
昨日、飛騨沢乗越を越えている時、この尾根道を気持ちよさそうに歩いている人達が小さく見えた。
今日、我々がその西鎌尾根を漫歩している!!
少しばかりガスっているが、それでも時折スーッとガスが切れて視界が開けて来る。
後ろに見えるのは、左俣岳であろうか〜 縦沢岳はまだまだ遙か彼方・・・


千丈沢乗越分岐 ここで小休止・・・ 後ろに見えるのが左俣岳?

西鎌尾根は、厳しいと言うイメージだったが、以外と普通の尾根道で歩きやすかった。
晴天ならば気持ちの良い稜線歩きで、ここから3日目に登る笠ケ岳も見えることだろう〜
途中何人もの方達が、双六方面から槍に向かって歩いて来る。
千丈沢乗越から槍までの間のガレ場の登りは、結構きついだろうなぁ〜って思いました。
だんだんガスが上がってきて視界が悪くなり、笠も遙か彼方!!
それでも、周りの景色やお花を楽しみながら西鎌尾根を歩くことが出来ました。


気持ちの良い西鎌尾根の稜線歩き・・・ 双六はまだ遙か彼方 遠く、縦沢岳をバックに・・・

とその時・・・後ろを振り返ると
雲海の中、あの槍が「さようなら〜またお出で〜」とでも言わんばかりに
凛々しい姿を現してくれました。  v(^^)v ブイブイ
あの天をつくような頂に立ったんだぁ〜 素晴らしい!!
厳しいと言われる北鎌尾根を従えた槍が一層、凛々しく感じられました。
ありがとう〜 槍ケ岳!!
今度は、表銀座(東鎌尾根)から会いましょう〜〜


雲海の中に槍が見えてきた 千丈沢と槍ケ岳・北鎌尾根 
あのてっぺんに立ったんだよね!
槍を背に雪渓を歩くシジュウカラ

槍に見送られながら、お花を楽しみつつ雪渓を何度か渡り歩くこと、2時間半・・・縦沢岳手前に着いた。
西鎌尾根は、今を盛りとばかりに色々な高山植物が花を咲かせて楽しませてくれたが・・・
ここ縦沢岳の尾根道にもお花畑と言うほど、花・花・花だった!
ミヤマクロユリ、クルマユリ、トリカブトなどの花が、昼食タイムの私達を楽しませてくれました。
縦沢岳も結構な登りで最後の急登を喘ぎながら登っていく。
縦沢岳を下れば、双六小屋も目の前だ!!


縦沢岳頂上 ここはお花畑と言う位花、花、花・・・
赤いのはクルマユリ、紫はトリカブト
双六小屋に到着
後ろには、双六岳への登山道

双六小屋の前には、大勢の人達がジョッキを傾けたり、談笑している。
我々も、ひとまず部屋の予約をし少し休憩した後、双六岳に向けて登り始める。
双六小屋から小高い丘のようなハイマツの登山道を登ると、双六岳・三俣山荘巻き道分岐に出て
ここから少し急登を登っていくと雪渓に出て、広い広い台地に出る。
歩くこと4、50分双六岳山頂に到着。
だが頂上の標識があるだけで、岩礫の荒野に草が点在する西部劇を思わせるような台地が広がっている。
別名・双六飛行場と呼ばれているそうだ。 槍に真っ直ぐに飛べるんだって〜
ガスであたりの景色は無い・・・ガスっている時は、道に迷わないようにしなければならない。
好天ならば、ここから槍や穂高が見渡せるのに残念!!
頂上で記念撮影して小屋に戻る。
途中、昨年カケス達が歩いた三俣蓮華岳が展望出来た。


双六岳・三俣山荘巻き道分岐 双六山頂にて・・・
ガスっていて全く展望無し
別名・飛行場とも呼ばれる
双六山頂付近の台地
真っ直ぐ先に槍が望めるはずだったが・・・

ここ双六小屋は、まだ新しくこじんまりとしているが、乾燥室まであって
しかも水も雨水や雪解け水を再生してあって、自由に使える。
夕食も天ぷらの温かいのが出て美味しかった!
部屋は、少々満杯だったが・・・それでも布団一枚に一人寝れた。
オーナーが写真家だそうで食堂には槍や穂高の写真が沢山展示してあった。


一日目  新穂高駐車場→槍平小屋→飛騨乗越・槍ケ岳分岐→槍ケ岳


三日目  双六小屋→弓折岳→大ノマ岳→抜戸岳→笠ケ岳→笠新道下山



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