京都の奥座敷 
芹生の里(せりょうのさと)・貴船・鞍馬山
(570m)

2008年5月9日 (金)   


前編(芹生の里〜貴船)

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鞍馬駅・・・大天狗が ( On Mouse



今回、我がワンゲル会の5月の例会で、芹生の里〜貴船〜鞍馬を歩いてきました。
8日の夜、23時前に尾道ICから山陽自動車道を走り
名神高速から一路京都に・・・
京都市内から高雄、周山を越え更に北へ向かうと京北町となり
9日の早朝鞍馬の鞍馬寺前で仮眠!
午前5時に目覚めたカラッチ達がまず目にしたのが、鞍馬駅の大きな天狗であった!


鞍馬山には古くから天狗が棲みつき出没し、
牛若丸(義経)は、ここで鞍馬の天狗をはじめ高雄・愛宕の天狗から
武芸を教わったと伝えられています。
ここ鞍馬山の大天狗は・・・「僧正坊」と呼ばれ、日本各地の天狗達の総元締めであり
また「僧正が谷」は、総本山とも言える場所だそうです!

まずは左京区花脊別所町から、旧花背峠を経て芹生(せりょう)の里まで歩きま〜す!





朝、薄暗い北山杉の林の中を旧花背峠に向かって登って行きます。
沢沿いの道なので、せせらぎの音を聞きながら・・・
結構急な杉の落ち葉を踏みしめながら、森林浴を楽しみつつ歩きましたよ!
北山杉の凛とした姿に、こちらまで背筋を伸ばしたくなりました。
登るに連れてせせらぎが小さくなり、源流に近づいてきたのでしょうか〜
芹生の里は、灰屋川の源流近くなのです!





真っ直ぐに伸びた杉はしっかりと枝打ちもしてあり、立派な床柱となるのでしょ〜
大きな杉の切り株から一本の杉が伸びて、他方の切り株には新しい芽が伸びていました。
杉が生い茂る道が二手に分かれる旧花背峠に出ました。
これより右の道を行き、芹生の里に向けて歩きます。
旧花背峠は、かって花背別所と鞍馬方面を結ぶメインルートだったのです。
今では1キロほど東に舗装された道路が出来、そちらがメイン通りになっているようです。





旧花背峠からも、こんなに立派な見事な杉林がづっと続きます。
カラッチ、写真を写そうとカメラを構えると・・・(○∇○) ドキッ
何だか一本の杉の間から光が射し込み、気のせいか杉林がザワザワと音をたてたような〜
一瞬、天狗が舞い降りてきたのかと思っちゃった! 
[壁]`∀´)Ψヶヶヶッヶ
ふと斜面に目をやると、クリンソウの葉が沢山(↑)ありましたよ!
でもまだ花芽が出てないようですぅ〜




↑ ボタンネコノメソウ・・・( On Mouse

←     コタチツボスミレ
やっと蕾のクリンソウ発見!  →


ところが・・・更に歩いていると、
川の流れの湿地帯の中にクリンソウが咲いてるではありませんか〜
クリンソウは、山間部の湿ったところでないと生育しないと聞いたことがあったのですが
やはりこんな湿地だから綺麗な花を咲かせているのでしょうか〜
w(@。@;)w オウ〜 見事!!





クリンソウ(九輪草)・・・濃い赤紫の花を車輪状につけます。
花は、下の方から階層(段)になって次々と咲いていき、
その姿がお寺の屋根の先端に付いている「九輪(くりん)」に似ているところから
クリンソウの名前が付けられたのだそうですよ!
こんなに沢山、見事に咲いているなんてとっても綺麗で〜すσ(^0^)
ここに、こんなにクリンソウの大群落があるなんて驚きでした。





クリンソウばかりではありません!
道沿いの斜面に目をやるとヤマルリソウの可憐な花が咲いています。
しかもピンク、ブルーと・・・真っ白なヤマルリソウも可愛かったなぁ〜



ムラサキケマン ミヤマキケマン タツナミソウ


芹生の里の山桜を見たいと思っていたのですが・・・
時すでに遅しでしたが、一本の八重桜が迎えてくれました。
遠景の北山杉の緑の中に、艶やかな花・・・
その花びらが風に吹かれて、ひらひらと風情ある里山の風景でした。





杉林に映える桜   ↑

←  民家の曲がり角に、ひっそりと咲く・・・八重桜





↑  お食事処?・・・しだれ桜もまだ咲いていましたよ!

←  郷愁をそそる山里の風景がありました〜



かって芹生では50軒ほどあった茅葺の民家・・・その姿もだんだん消え、
今では茅葺の屋根も、トタン屋根に変わってしまったようです。
立派なお家もあるのですが、殆ど人の気配が感じられなかったですよ!
何でも現在、こちらに住んでいらっしゃるのは一軒だけだとか〜
きちんと手入れの行き届いた家でしたよ!
何だか遠い昔に戻ったような・・・
日本の原風景を感じさせてくれるそんな景色でした。
スミレの花も優しく咲いてました〜σ(^0^)



タチツボスミレ? シハイスミレ? ニョイスミレ?


色々なスミレの花や、ヤマブキ、ヤマルリソウなどの花を楽しみながら・・・
初夏の風を肌に感じつつ、芹生の里をのんびり歩いたよ〜ん!





↑  八重のヤマブキ

一重のヤマブキも綺麗でしたよ!


標高約600mの芹生の里は、冬は雪が深く無人の村となるのだそうですよ!
と言っても、民家らしき家は数軒ほど・・・
それでもこの村にも 数年前までは学校が存続していたそうです。
40年程前は、この辺りは北山銀座と呼ばれ、
山歩きの人たちが最もよく歩くところであったが、いまは閑散としている。
芹生の里は、灰屋川の上流にあり、人形浄瑠璃や
歌舞伎の「菅原伝授手習鑑」の四段目の寺子屋で名高い伝説の地なのです。





その静かな芹生の里に誰に見られる訳でもなく、ひっそりと咲いていたイチリンソウ!!
気高く気品ある姿で見送ってくれました。





↑ タチツボスミレ・・・( On Mouse

←      立派な・・・マムシグサ


これより芹生の里から、貴船に向けて歩きま〜す。
ここから先は、また後程ね!






後編・・・貴船神社〜鞍馬レポ・・・を見る

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