四国・南予アルプスを歩く


NO 1

5月2日〜3日我がワンゲル会の5月例会登山で、四国の篠山と三本杭に登ってきました。
なんと出発の朝、集合場所までカケスに車で送って貰う時は、雨は降ってなかったのに・・・
突然の雷を伴う激しい雨で、途中のバス停で待つ人達は傘を差し、ずぶ濡れのリュックを背負って
バスに乗り込んでの出発で〜す!
しかし・・・我がワンゲル会には「晴れ男」の会長さんに、「晴れろ〜教祖」がいるのです。
しまなみ海道を渡り、多々羅大橋を通る頃には日が射してきましたよ!
この5月、しまなみ海道は全線開通し・・・尾道〜今治まで20分短縮可能となりました。







篠 山 ( ささやま 1065m)


2006年5月2 (火)  

地図リンク

コースタイム  やけ滝登山口(11:43)→九段ノ滝(12:05)→参道分岐(13:33)→篠山神社(13:55)→昼食(14:00〜14:30)
下山(14:35)→観音寺跡(14:48)→第2駐車場手前(15:12)→第1駐車場(15:25)
(※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね!)



篠山は宇和海に面して、南北に連なる南予アルプスの最南端に位置し、
この地方の山岳信仰のメッカで・・・
藩政期には伊予と土佐にまたがって広く信者を集めていたそうだ!
山頂には、篠山三所権現(現在の篠山神社)と観世音寺跡があります。
一方で手つかずの自然がよく保たれ、蓮華ノ座と称される山頂部は・・・
コウヤマキ、ハリモミ、ヒノキの巨木にアケボノツツジが混生し、
花期の彩りは、見事だそうです !!

今治から松山自動車道を通り、
宇和島を過ぎて津島町に入ると国道56号線を左折、県道を高知県に向かって走り・・・
篠山登山道の祓川林道を登って行く。
やけ滝の直ぐ下に、篠山登山口がありました。
ここでバスを降り、準備万端整えて登山開始!
しかしこの登山道の入り口は、こんな感じで薄暗い斜面の急な登りでした。


篠山「やけ滝登山口」 やけ滝が樹林の間に見えてきました


やがて登山道は、巻きながらの登りになるが・・・結構な急登なのです。
やけ滝、九段ノ滝の音を聞きながら登って行くと、九段ノ滝が見渡せそうな場所があり
一枚写してきましたよ!






道標は山頂まで1500m・・・合流する尾根はまだまだ先のようだ!
トラバース後半になり、やっと勾配が緩くなってきました。
お花の少ない登山道に、ギンリョウソウが咲いていましたよ!





やがてヒメシャラ、ヤブツバキ、アカガシ、アセビなど明るく開放的な森になってきました。
この山では、ミヤコザサを鹿の食害から守るため・・・
ネットで周囲を囲み、通用口を設けてありました。
「開けたらきちんと閉めて下さい」と書いてあり、後ろの人に閉めるよう伝える。
登山道も歩きやすくなってきました。
ヒメシャラの林の先を歩いていたMちゃんが「うわぁ〜」と大声をあげました。
その目の先には・・・「入らずの森」に広がるアケボノツツジの大群落だったのです!



ヒメシャラの道を歩くKさん 参道を彷彿させる石柱





立派なヒノキやコウヤマキが並び、参道らしい雰囲気になってきました。
標識に「入らずの森」とある。
登山道にはムシロが敷かれ、ロープが張られています・
ミヤコザサとアケボノツツジの群落や、
ハリモミやコウヤマキの古木を守るためだそうです。





「入らずの森」の中に咲くアケボノツツジを愛でながら登って行くと、
狛犬を従えた先に・・・
100段の古びた石段が、頂上直下の神社まで延びていました。
足もとの石段や鳥居は、時代を感じさせられるようなものでしたよ!
この石段を何百年と多くの人が登っていったのでしょ〜
ゆっくり篠山神社にお参りして山頂に向かった!




篠山神社
山頂直下の篠山神社の開基は、
1400年前にさかのぼり・・・
その後、近世になって堂塔伽藍が建ち並び、
両藩からの参拝客で賑わったが、
明治初年の神仏分離によって
その他の堂宇は廃棄され、
山頂の神社だけが残ったそうだ


篠山は・・・
江戸時代初期から続いてきた予土県境の
 「篠山の山争い」の舞台となっていました 
この争いは明治6年に、
 篠山神社は、愛媛県側の管轄となる代わりに 
沖の島は高知県のものであると裁定され、
一応の決着をみていますが、
その時建てられた石碑が・・・
現在も篠山々頂に立っています

南伊予国境、
裏に・・・北土佐国境と刻まれている






山頂一帯に・・・淡い桃色の優しい花・・・が我々を迎えてくれた。
アケボノツツジの群落が素晴らしい!!




花の時期のゴールデンウィークには、山一面があけぼの色に染まり
数千人の人が訪れるそうです。
今回も我々とは違うコース(短縮路)から、大勢の人達が登って来ていました。
山頂からは、西に宇和海、南に宿毛湾、その向こうに太平洋が見渡せるらしいけど・・・
今日は、少し霞んで遠くが見渡せませんでした。
また山頂では、ハリモミやコウヤマキの古木が見られますが、
これらの木は、四国における分布の最南端なのだそうです。





    下りは、篠山スカイライン南郷(なんごう)林道の第1駐車場で待っているバスに乗り込むため
篠山観世音寺が建っていたと言う広場を通り、整備された階段を下って行く。
ここ観世音寺参籠所は、祈願のため信者がこもっていたところだそうで
最近まで篠山神社の社務所兼宿泊所として
250人程の人が泊まれる大きな建物が建っていたそうである。





こちら・・・篠山トンネルを越えた所に、こんな短縮登山道が整備されていました。
(駐車場・トイレも完備されているが・・・急な登りらしいです)
でも、折角ならカラッチ達が登ったコースの方が篠山の自然を満喫出来ると思います。
迎えのバスで、自然美溢れる滑床渓谷沿いに建つ瀟洒な・・・
今夜の宿・・・「森の国ホテル」に着きました。
今日は、こんな素敵なプチホテルに泊り・・・ディナーなのです!








露天風呂で汗を流した後・・・
ワインで乾杯、上のメニューのようなフルコースに舌鼓!

(お料理はカラッチのブログにアップしています)

森の国ホテル




三本杭・登山レポ

下り・・・滑床渓谷散策レポ


昨年(2005年)・・・四国の山旅レポはこちらで・・・



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