三 瓶 山 縦 走

男三瓶山(1126m) 子三瓶山(961m) 孫三瓶山(907m) 女三瓶山(957m)



2003年12月5日 (金)  快晴

島根県の三瓶山は、中国地方では大山と並ぶ名山でどっしりとした風格のある山だ。
島根県西部に位置し、約10万年前から火山活動が始まり何度かのプリニー式噴火と火砕流噴火が確認されている。
中央部には直径約4.5kmのカルデラがあり、その中にはいくつかの溶岩ドームがあるそうだ。
男三瓶山・子三瓶・孫三瓶・女三瓶の外輪山が元噴火口だった「室の内」を取り囲んで聳えている。
急峻な岩壁ではないが、360度の展望を楽しみながらの山歩きは・・・快適で
晩秋の日差しを一杯浴びながら、この広い尾根に二人だけの贅沢な時が流れていった。

三瓶山マップ

私達が今回歩いたコース  姫逃池コースより登山開始
(コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さい)

三瓶自然舘(7:20)―→男三瓶山(9:00)―→子三瓶山(10:37)―→孫三瓶山(11:13)―→大平山(11:55)
―→女三瓶山(12:17)―→女三瓶山にて昼食(12:20〜13:00)―→三瓶自然舘(13:58)

前日夕日に映える男三瓶 三瓶自然舘前より出発 まだ薄暗い姫逃池コース出発地点

昨日お昼前に車で自宅を出発したシジュウカラとカケスは、一路国定公園三瓶山に向けて走る。
午後3時前には三瓶に着いたので、三瓶自然館裏から姫逃池辺りを散策する。
三瓶自然館「サヒメル」で資料を頂こうと思ったら、12月1日〜5日迄館内メンテナンスの為閉館だって〜
丁度業者の方が裏口から入って行かれたので、シジュウカラも一緒に入っていき・・・
若い男性職員にパンフレットを頂いちゃった〜♪
今回もマイカーベッドで寝て、翌朝午前5時半に心地よくお目覚め!!
どのコースから登ろうか迷ったが、車を安心して置ける三瓶自然館裏の姫逃池コースから登るこにした。
三瓶山は、シジュウカラは二度目(一度目は山登り始めて間もない頃)だが、カケスは初めてだ。

落ち葉を踏みして軽快に歩く 自然館へ20分・男三瓶へ90分 ブナの木もすっかり落葉して
最後の急登を登って 360度大展望の男三瓶山頂上 遠く大山を望む

今日は、平日なのでどうやら登山者は、我々だけのようである。
登り初めは杉林だったが、高度が上がるに連れてブナの木が多くなって、落ち葉の絨毯を踏みしめて歩く。
紅葉も終わり柔らかい朝日を浴びた木々の間から、木漏れ日が実に気持ちがよい。 
登山標識は、標高差50m毎にあり道に迷うような箇所は全くない。
高度差520m程登るが、巻いて登るのでそれほどしんどくは無かった。

男三瓶山頂上からは、日本海や中国山地の山々が360度の展望で素晴らしい〜♪
この大展望をカケスと二人占めなんて〜何という贅沢 !!!
遠くに、伯耆大山、船通山、吾妻山、猿政山、大万木山、琴引山がかすかに見える。
しかし、この360度の大パノラマのフイルムがまだ、カケスのカメラの中にあるままで
アップ出来ないなんて、、、トホホです。
   山頂は広く、植生保護のため立ち入り制限されている。


(クリックで拡大します)
向かって左上方に薄っらと大山が見えるのですが・・・


大平山から眺めた凛々しい男三瓶山

子三瓶山へ・・・ 男三瓶肩から子三瓶山に向かうカケス 男三瓶山からの下りは、
急傾斜で小石が多く滑りやすい

さて、いよいよ今回一番の難所となる男三瓶肩から子三瓶にかけての下りが始める。
ここからの下りは標高差250mと言うものの傾斜がきつく、火山特有のもろい岩と砕けた石、滑りやすい土質に
しかも落ち葉が一杯で石が分かりづらく、石車に乗りやすいので注意が必要だ。 
滑らないように苦労しながら注意深く下って行きました。

コルに出ると、ここからはご覧のようになだらかな稜線で晩秋の日差しを一杯浴びながら
気持ちのよい稜線歩きを楽しみました。
振り返ると男三瓶の雄大な姿、また子三瓶から孫三瓶、女三瓶の峰々を望むことが出来大満足 !!!
それでは、三瓶山の雄大な姿をご覧下さ〜い♪

朝日に輝く子三瓶山(手前)と孫三瓶山 子三瓶山へと続く縦走路

孫三瓶への登山道からの子三瓶山・男三瓶山
向かって右上端が男三瓶の犬戻し・ユートピア

子三瓶から孫三瓶も、気持ちの良い稜線歩きで眺望も良いルートだ。
男三瓶とそこから女三瓶につながる外輪山を望む事が出来る。
男三瓶山からの下りを除いて、 縦走路からづっとこのような景色が望めるのが三瓶山の醍醐味ではなかろうか。
穂先は、枯れてはいるが・・・ススキの原が実に美しい!!

子三瓶山頂上 子三瓶山から孫三瓶山への縦走路 子三瓶山から見た孫三瓶山
孫三瓶山頂上から男三瓶山を眺める なだらかな大平山 女三瓶山中腹より東の原・スキー場

孫三瓶からの下りは少し急な所もあったが、そこから先は大平山までは平坦な木立の中を歩いて行く。
今日初めて・・・女三瓶山から反対方向に縦走するという登山者と出会った。
大平山は標高854mで、孫三瓶・子三瓶・男三瓶から女三瓶まで全体が見渡せるビューポイントだ!
ここは、大平山休憩所と言う名前が付いているくらいで、ここから眺める室の内は素晴らしい。
特に秋の紅葉シーズンは、辺り一面が紅葉する様は何とも言えない美しさだそうだ。

子三瓶山と孫三瓶山との鞍部から見た室の内・風越し 子三瓶山に登る途中から見たアンテナの林立する女三瓶山

風越しは、子三瓶と孫三瓶のコルの位置にある鞍部で笹原の十字路になっている。
三瓶山は男三瓶を主峰にして六つの峰が円を描くように並んでおり、
真ん中の窪みを室の内(むろのうち)と呼ぶ。
東西1q、南北1.3qの室の内には、室渕池という湖水があり
池の底は日本海に通じていると言う伝説があるそうです。
池の近くには「鳥地獄」と呼ばれる二酸化炭素が主成分火山ガスの吹き出し口があり
昆虫や小鳥の死骸が見られるそうだ。

風越から室の内に行けるが、今回は室渕池には下りず孫三瓶を目指す。

女三瓶山から眺めた・・・孫三瓶・男三瓶

女三瓶山は各局の電波塔が林立していて少し興ざめしますが、しかしここから見る三瓶山は見事!!
丁度女三瓶頂上付近では、登山道の整備作業中でしたが・・・
お腹も空いてきたことだし、ここで昼食&メールタイムとする。
お昼を食べ終わって北の原に下山中、mintさんから「女三瓶から男三瓶に登るコースが面白いのよ〜」
とメールがあったが、既に急な下山道を下っていたのと、帰りに三瓶簡保の湯に浸かりたかったので
やむなく下山することにした。
女三瓶から男三瓶に登るコースは、次回の楽しみに取っておこう〜〜
「紅葉の綺麗な時期にもう一度登り、室の内にも足をのばしてみたいね」って話しながら下山しました。

女三瓶頂上 女三瓶から北の原への急な下り 女三瓶山・三瓶自然館分岐

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