大 崩 山 (おおくえやま)(1643.3m)

湧塚コース登り



日  時  2004年6月9日(水) 晴のちガス



九州の秘境と言われる大崩山地は、祖母、傾山地の東南に連なる膨大な山域で
新百姓山、夏木山、五葉岳、鹿納山から主峰の大崩山へと連なっている。
天を突く岩峰や岩壁が大きく崩れるように見えることから、大崩山と呼ばれているそうだ!
小積ダキ、二枚ダキ、袖ダキ(ダキとは岩壁の意)などの岩峰群や三里河原の渓谷
それらを包む深い原生林を持つ山なのだ。

登り コースタイム 下り
4:55 大崩山登山口
5:35 大崩山山荘
7:30 袖ダキ展望所
9:00〜9:20 中湧塚
10:00 上湧塚
10:45 坊主尾根・湧塚尾根分岐
11;05 石塚
11:15 大崩山山頂
石塚にて昼食 11:25〜12:10
小積ダキ展望所 12:40〜12:50
象岩 13:10
坊主岩 13:45
林道分岐 14:20
大崩山登山口 15:30

(コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)

6/5 傾山に登った我々は、お天気待ちのため、原尻道の駅や竹田市の「花水月温泉」で休養し
6/7 延岡の北川町「はゆま道の駅」から・・・祝子川温泉(ほうりがわおんせん)に移動!
早速、大崩山登山口の下見の為、車で祝子川温泉から登山口に・・・
そこで目にしたものは・・・llllll(- _ -;)llllll・・・佐賀県警の車だった!!
そうして上空ではヘリコプター旋回しているではありませんか〜 これって遭難??
祝子川温泉に戻って支配人に聞いてみると、1ケ月ほど前、北九州のカメラマンの方が
山に入って行方不明で、3週間ほど地元の方や警察の方で捜索したが見つからず
先日この下の釣宿のご夫婦が山に入られ、見つけられて警察に通報され、
今日県警の機動隊が山に入っているとのこと・・・
夕方、県警の機動隊の方が遺体を収容され、温泉に来られたのでお話を伺ったら
何でも三里河原の渓谷の原生林の中で見つかったそうで〜す!
「そこは分厚い苔に覆われた、それは神秘的なところでしたよ」とのことでした。 合掌!!

6/7・祝子川温泉からの大崩山 雨の祝子川温泉 祝子川温泉より大崩山

翌 6/8 は、雨でまたもや祝子川温泉で休養!
空は真っ黒い雲に包まれ、昨日のこともあり・・・何だか大崩山に登るなんて
経験浅いカラッチ達は、とてつもない事を考えてるような気がして登る気力が萎えていた。
ほらっ、霊が呼ぶってこともあるでしょ〜
なんでも大崩山山中では、まだ20名ほどの行方不明者が見つかってないって言うし・・・


ところがその夜、なんと満点の星!! これは登るっきゃないよね〜ん!!
と言うことで、翌朝登山口を4:55分出発!!



登山口には立派な案内板が設置されていて、注意事項なども書かれていた!
祝子川と平行するように緩やかな登りの道を進み、小さな谷を3回渡ると大崩山荘が見えてきた。
注意事項に、「山荘の前の河原に出て水位を確認しておこう」って書いてあったっけ!
大雨の後は水位が上がって、下りの時渡れなくなることがあるからだ。
ここで坊主尾根コースは左に徒渉するが、三里河原の矢印にそって直進する。
それにしても深い森の中の真っ暗な登山道を歩いているのは、カケスとカラッチの二人っきり!
登山道はづっと暗かったので、大崩山荘などの写真も真っ黒で何も見えなかったよ〜
唯一、川を渡っている時の写真で〜す!

三里河原・湧塚尾根分岐 丸太橋を渡るカケス 下は結構な流れなんです〜
三里河原より見えた朝焼けの小積ダキ 急登を登るカケス やっと袖ダキ分岐だ!

真っ暗な登山道の梯子やロープの岩場を通過し、湧塚ルートへの案内板がある湧塚分岐で
左折して大きな岩を渡り歩き、本流にかかる丸木橋を用心しながら通過!
梯子やロープの急登を登りきると、やっと尾根に出たよ〜
また少し急登を登ると、袖ダキ展望所だった!!
ヒメコマツをバランスよく配した岩上から小積ダキの大岩峰に圧倒される。
足下はスパッと切れて、深い小積谷へと落ち込んでいて怖いよ!、
谷を挟んだ向かい側には大きな小積ダキの一枚岩がデン構えているのが見える。
それでは、その展望を心ゆくまでお楽しみ下さ〜い!(説明はいらないかな?)


袖ダキより下湧塚

袖ダキ展望所に立つカラッチ

中湧塚より袖ダキに立つ登山者
(これより先、我々を案内してくれた二人連れ

素晴らしい下湧塚の岩峰

しかし、下からはガスがどんどん沸いてきてこれ以上先に進むのは危険かと思案していたその時、
今まで誰一人出会わなかったのに、声が聞こえてきた。
カケスが大後で叫ぶと、「今からそちらに行きますよ〜」との声が・・・
なんと地元の青年と女性の二人連れだったのだ! ラッキー!!
このお二人には、これから先しっかりサポートして頂き、大崩山山頂踏むことが出来ました。
まさしく神様の思し召しだったのでしょう〜 謝々!!

   岩上を進むと林の中に入り、岩壁の北側からアルミの梯子や木の梯子を垂直に登って
岩の造形が見事な下湧塚に出た。
景観を心ゆくまで楽しんだ後、残置ロープを伝って中湧塚に・・・
中湧塚でも展望がよくなるのを待っていたが一向にガスが引かないので先に進むことになった。



三つの岩峰からなる中湧塚


大岩峰の小積ダキにもガスが沸いてきた

左の小積ダキもこんな高さ!

見事な岩峰群


足を滑らせると怖いよ〜

岩はづっと下に切れ落ちてます


中湧塚から梯子を下り、思案橋の先で再び登り返して上湧塚の北側を巻き、上湧塚の基部に着く。
上湧塚へはロープが設置してあり慎重に登る。
上湧塚からも、ガスが沸いて展望が今一つだった!
上湧塚から「りんどうの丘」に行くと展望が良いそうだが、今日は全く展望がなさそうなので
そのまま石塚を通って、大崩山山頂に向かう。


凄いガスに進むべきか否か思案するカケス!

それに引き替え・・・カラッチは!

上湧塚からは、林床が背丈ほどもあるスズタケに覆われた樹林帯の中を登って行くと
坊主尾根ルートが合流する。 先に進むとやがて石塚に着いた!
それにしてもあの地元の青年達の足の速いこと! 必死で付いて行くカラッチでした。
石塚からは、大崩山群の山々から先日登った祖母山、傾山まで素晴らしい展望だ。
さらに10分ほど登ると、大崩山頂だ!!
しかし、山頂は一等三角点があるものの展望は全く無かったよ〜
展望の良い石塚で昼食タイムとする。
青年から、あの山が祖母山、傾山で・・・こちらが新百姓山、夏木山、五葉岳、鹿納山と教えて頂く。
爽やかな風がとっても気持ち良かった!!




石塚で食べた
お弁当が
美味しかったよ!
大崩山頂(1643.3m) 大崩山の実質上の山頂・石塚からの展望

次頁・・・大崩山坊主尾根下り


inserted by FC2 system