奥 白 根 山 (2578m)


日 時    2003年6月1日    雨のち時々曇り  

地図リンク

白根山と言えば、「草津白根」と「日光白根」が百名山として名をとどろかせているが
日光白根は「奥白根」と「前白根」の二つの山を総称してそう呼ぶ。
奥白根山は、男体山や女峰山(にょほうざん)等と共に日光国立公園に君臨する雄峰で
ここから北にそびえる山々の最高峰なのだ!!
奥白根山の東側は栃木県日光市で、西側は群馬県利根郡片品村で
その県境が、奥白根山の山頂南北に通っているのだそうだ。
昔むかし日光二荒山(ふたらさん)の神と、赤城山の神が中禅寺湖の領有争いをしている最中に
突然白根山が噴火して山頂が割れた。
驚いた両郡は戦いをやめて、その割れ目を国境と定めたと言う伝説があるそうです。
太古から奥白根山は、噴火を繰り返す“荒ぶる神の山”であった。
その荒ぶる神の山も、美しい花を咲かせる優しい山でもある。
あのシラネアオイは、この山で最初に採集され命名されたことで広く知られている。
シラネアオイは、一科一属一種という日本固有の植物なのだそうだ。

前日,夜通しバスに揺られながら朝5時に丸沼高原ゴンドラ駅駐車場に到着。
早速、洗面・トイレをすませて朝食を取り、登山準備を整える。
始発の丸沼高原ゴンドラに乗ろうと思ったら、他の登山チームが来てさっさと乗り込んでしまった。
群馬県側からの奥白根登山は、金精峠(こんせいとうげ)近くの菅沼(すげぬま)が
メインルートだったが、平成10年に丸沼高原スキー場の開発によって出来た
丸沼高原ゴンドラが奥白根山の新たな登山口として利用されるようになった。
このゴンドラは、標高1400mの山麓駅から標高2000mの山頂駅まで約15分で運んでくれる。
晴れた日には、山頂駅近くの展望台から四阿山や浅間山、谷川岳、至仏山、燧ヶ岳などが見渡せるそうだ!
だが、無情の雨で展望はきかず奥白根山を正面に見ながらの空中散歩は出来なかった。
しかし窓から見える景色は、何処か本場アルプスにでも来ているのかと錯覚を起こす程美しかった!
標高1800m付近には、淡いピンク色のハクサシャクナゲが咲いている。
山頂駅を下りて、本格的な奥白根山登山開始だ!!

丸沼ゴンドラ山麓駅 (7:22) 
ここは既に標高1400mの所にある
ゴンドラを降りて歩き始めて
直ぐに雪道となった
山桜の花が咲いていた

ゴンドラ駅から歩き始めて程なく残雪の道となり、つま先で雪を蹴りながら進んで行く。
この辺りは雪が多いのだろう〜目印の赤い布が遙か上の方の枝に結んである。
何度か急な斜面を巻いたり登ったりしながら、頂上を目指して歩く。
急登の雪道とトラバースが続く。
しかし、タイミングよくトラバースが入るので思った割には楽に登れる。
この山はやはり活火山だったのだと思わせる火山礫の急坂を登る手前で、野生のシカに遭遇した。
人慣れしているのか直ぐ近くまで寄ってきて、写真をうつしてと言わぬばかり・・・

雪が多いのだろう〜
木の枝が横倒しになっている
地獄ナギと言う何だか怖い標識が・・
・(8:54)
急な斜面を巻いて登る
何度も雪渓を渡り、雪道を歩いて (9:35) 野生のシカのお出迎え (10:00) 火山礫の登山道となってきた

頂上直下には、白根権現を祭ってある祠があり記念写真を撮る、直ぐ上に聳える頂上を目指して登る。
あぁ〜無情かな〜 ガスは晴れそうにもない!!
しかし、晴れていたらちょっと怖いかも〜〜

かなり傾斜がきつくなり、
火山礫の道が歩きにくい (10:20)
白根権現を祭ってある
頂上直下の祠 (10:35)
奥白根山頂上を目指して・・・(10:47)

山頂付近は岩峰がいつくもあって、異様な雰囲気だった。
奥白根山と言う名前からは想像できない姿に驚く。
山頂の細い登山道を歩く時、下を見ると千尋の谷で身が縮む思いだった。
雨は小降りとなっていたがガスは相変わらずで、
日光連山や中禅寺湖、また明日登る予定の男体山などが目前のはずなのに展望は、全くなし!

この日は生憎の雨で、
展望は全くきかず誠に残念!!
でも、頂上を制した喜びは大きく
お互いに写真を撮したり
CLとSLは下山ルートの確認など
で大忙しだ!
雨とガスで下山ルートが見えない
左の写真(岩峰)の下は
千尋の谷のようだった
奥白根山頂上にて(2578m)
(10:52)
山頂直下に孤立する岩峰
右下の登山道は切り立っていた
晴れていれば、
このような五色沼や前白根山
が望めたのだが・・・(左の写真)

右の写真の岩峰は、
我々が登った時には
ガスでまったく何処にあるのか
分からなかった
山頂付近から見える五色沼と前白根山 晴れていれば
こんな岩峰も望めたみた〜い!

当初は、前白根山から五色沼を通って下山する予定であったが・・・雨とガスは治まる気配がない。
CL、SL協議の結果やむなく、五色沼、避難小屋を経由して菅沼まで下ることになった。
しかし、避難小屋までの急坂は残雪が多く、踏み後を頼りに下って行くが・・・
少し足元が外れると、スボッと足の付け根まで埋まるほどの雪で難を要した。
避難小屋や見えたときには、本当にホットして足取りも軽くなったようだ。
避難小屋で昼食タイム!!

雪道の樹林帯をかなり下った (11.45) ダケカンバの向こうに前白根山が・・・ 前白根山・奥白根山分岐 (12:05)
避難小屋が見てきて、足取りが軽く・・・ 避難小屋・奥白根山・五色沼分岐 またまた雪道が続く

避難小屋に到着した頃には雨もあがっていたのに、お弁当を食べている間にまた降り出してきた。
楽しみにしていた五色沼も深い霧の中で、お花もまだほとんど咲いて無かった。
ここ五色沼の小さな小さなイワカガミが可憐に咲いていた。
弥陀ケ池もご覧の通り、雨とガスで何だか中国奥地の墨絵の様相だった!
避難小屋から座禅山をトラバースしながら菅沼駐車場まで菅沼新道を下ったが
この道が、なんと思ったより雪が深く、踏み後を確かめながら慎重に下る。
菅沼登山口の案内板まで下って、振り返ると白根の山々が聳えていた。

五色沼もご覧の通り霧の中 (13:00) 残雪が凄くあって、吃驚!! 弥陀ケ池も墨絵の世界 (14:05)
林の中、残雪の踏み後を辿って・・・ 弥陀ケ池から2.7q下ってきて
白根山を振り返る (16:30)
菅沼の白根山登山口 (16:35)

何はともあれ全員無事下山できて、本当に良かった。
K会長、I サブリーダー、本当にお疲れさまでした。
菅沼駐車場に迎えに来ていたバスにの乗り込み、今夜の宿レークイン日光に・・・
温泉で汗を流し、まずは(^O^)/C□☆□D\(^_^ ) カンパーイ♪

素晴らしい展望の「男体山」はこちら・・・

湯滝から竜頭滝までの戦場ヶ原自然研究路散策

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