(1235.4m) 2008年2月2日 (土) 奈良県の最奥部、三重県との境に立つ三峰山は・・・ 初夏にはシロヤシオが山頂付近に咲き、登山シーズンを彩るそうですが、 2月のこの寒い時期には、そのシロヤシオやブナに霧氷の「華」がつき それはそれは、見事な景色が広がり霧氷見学ツァーバスも出ているそうです。 また同じ台高山地の高見山でも綺麗な霧氷が見れるとか・・・ 我がワンゲル会でも、是非その素晴らしい霧氷を見たいと、 2/1〜2/3に台高山地まで中型バスでやってきました。 出掛ける前の天気予報は余り良くなかったが、どうやら少し良い方向に 向かっているみたいで霧氷も期待できそうで〜す! 同じ 2/2 には、あの山ねずみさんも登山の会の方と一緒に登られているようです! 山ねずみさんから事前に、カラッチが来るなら高見山から三峰山に変えてもと お話があったのですが、丁重にお断りしましたよ〜(笑)
さて我々は、2/1(金)の午後9時過ぎに尾道を出発し、一路山陽自動車道から 阪和自動車道に乗り換え、国道368号線を通って 三多気道の駅に着いたのは、2/2 午前2時半でした。 三多気道の駅の駐車場でそのまま仮眠を取り、午前5時頃から洗面と朝食を済ませて 道の駅から神末川の左岸の林道を新道峠に向かってバスで走りました。 着いた所が御杖(みつえ)青少年旅行村で、「三峰山霧氷まつり」の旗が立ち、 沢山のバンガローや炊事場、休憩所、トイレなども完備され 三峰山の霧氷の登山者が多いことがうかがえました。 私達が着いた時には、まだ朝が早い為まったく人の気配はありませんでした。
御杖(みつえ)青少年旅行村から、「三峰山霧氷まつり」の旗が立っている橋を渡り しばらく歩いて行き、木橋を渡ると不動谷・登り尾登山口でした。
登り尾登山口から30分程登って行くと、綺麗な避難小屋がありました。 ここで雪道で怖がっていたKさんがアイゼンをつけるのと、トイレ休憩をしている間に、 カラッチ、木の階段を登って行き写真を写していましたよ〜(^^; 遠くに三峰山の真っ白な霧氷が見え、心が躍りま〜す! 左後方に倶留尊(くろそ)山や大洞(おおぼら)山の山並みもみえます。
杉の植林の中をひたすら登って行くと、足元の雪も深くなり・・・ 全員アイゼンを装着することにしました。 やはりアイゼンの威力、滑ることも無く安心して歩けます。 アイゼンの爪がサクサクと雪に刺さる音が心地よく、足取りも軽く歩きま〜す。 尾根道が狭まる「ノミの背」あたりから雪が深くなってきました。
三峰山頂まで後・・・1600mの標識を過ぎた辺りから 植林された杉林に霧氷がキラキラ輝いています。 今日は風も無く、とても穏やかな天気で、 カラッチはスキー手袋をはめていたのですが、写真撮影の度に外さないといけないので 手袋なしで歩いていますが、そんなに手も冷たくもなく・・・ 霧氷見物には最高のお天気のようで〜すσ(^0^) これで青空が見えれば、言うことなしなんだけどなぁ〜 って、ちょっぴり欲張りですよね〜(汗)
標高1100mの地点に山小屋が見え、谷沿いの道と合流したようです。 この古い山小屋は、植林の際使われたものらしいです。 その少し上に新しい小屋も建てられていましたよ! 皆さんのこの笑顔と、霧氷の画像があれば・・・言葉なんて要りませんよね。 それではゆっくり下手な画像ですが、お楽しみ下さいね! 三峰山山頂まで450mの標識が現れ、高ぶる気持ちを抑えながら歩きました。 山頂直下の小屋からは、期待通り霧氷のトンネルとなりましたよ! 今日はまだ、我々より先を歩く人達も少なく 写真班のカラッチも安心して写真を写すことができます。 この辺りまで来ると、流石に手も冷たくなり薄手の手袋をはめて歩きました。 霧氷のトンネルを抜けると、四方八方に手を伸ばしたような大きなブナの木がありました。 この地に何百年と厳しい風雪の中を生きてきた風格を感じる木でした。 そんな立派なブナの大木にも霧氷がついてましたよ!
この辺りは・・・まさに霧氷のトンネルでした〜 素晴らしい〜〜〜♪ 霧氷とは・・・ 氷点下の雲や霧が樹木の表面に凍結してできる現象のことで まさに自然が生み出した氷の華です!
山頂近くまで歩いて行くと、前の方で歓声が上がっていました。 そう〜、そこは・・・ お天気の日に年数回しか見れないと言われる、木曽御嶽山の展望ポイントだったのです! 目の前の霧氷の向こうに木曽御嶽山の白い頂が、肉眼ではっきり見えましたよ! (v^ー°) ヤッタネ!!
三峰山山頂からは、室生火山群の名山である 鎧岳、古光岳、倶留尊山、大洞山、尼子岳などの山が聳え、素晴らしい眺望です! この景色に、仲間と一緒にバンザイ三唱しましたよ。 そうして頂上から少し南へ下りて、 三重県側に入ると八丁平と呼ばれる高原が広がり・・・ 台高山系の峰々が見渡せ、素晴らしい眺望と霧氷を堪能しましたよ!
八丁平から見た真っ白な雪景色の中の氷の華・・・なんとも幻想的な景色でした。
まだまだ心残りがありますが・・・ 南西方向のシロヤシオ木々の間に頂がのぞく高見山(1249m)を見ながら ゆっくり下山することにしましょ〜 この日・・・あの山ねずみさんも「遊楽会」の皆さんと、この高見山に霧氷を見に登っているはずです。 高見山の山頂付近がこれだけ白く見えるってことは、きっと素晴らしいことでしょ〜 もしかして霧氷の規模は、高見山の方が大きいかも〜(^^; 山ねずみさんは、ここ5年くらい毎年2〜3回高見山か三峰山に行っているらしいけど こんなに無風で霧氷が綺麗に見えたのは初めてだと、後で聞きました。 ラッキー =*^-^*=にこっ♪ 山ねずみさんの高見山霧氷レポは・・・こちらです。 ゴヨウツツジやドウダンツツジの木々についた霧氷も、エビの尻尾のようです。 八丁平付近は特に何も遮るものがないので、凄い霧氷です。 こんな霧氷の下でも着実に春を迎える準備をしているのでしょうか〜 下山していると大勢の登山者と何度もすれ違いました。 皆さん、どうやら霧氷見学バスツァーで来られたようです。 八丁平からの下りは、滑らないように用心しながらゆっくり歩き 登り尾登山口近くの避難小屋まで下りて、昼食にしました。
バスが待っている御杖青少年旅行村まで下りて、曽爾高原・お亀の湯に浸かってから、 今夜の宿・・・曽爾国立青少年交流の家までバスで移動しました。 宿に着いた時には、まったく雪は積もってなかったけど・・・ 翌朝起きてみたら、辺り一面真っ白な雪景色で驚きましたよ! (^ ^;)ゞ イヤー 三峰山、昨日で大正解でした。 もし今日だったら、あのような素晴らしい霧氷は見れなかったでしょうし、 山頂までラッセルしながら登らなくてならなかったかも〜 翌日は雪がちらつく中、奈良の織田家ゆかりの城下町から、万葉ロマンかぎろいの丘公園など 大宇陀の歴史に思いを馳せながら散策して帰路につきました。
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