南岳→奥穂高岳縦走 
(3033m)  (3190m)(大キレット越え)


新穂高→南岳新道→南岳編
(標高差・・・1933mを歩く

2006年8月4日(金)
  




南岳山頂より・・・南岳小屋・大キレット・北穂・奥穂


8/2、白山下山後そのまま栃尾温泉まで移動し・・・ゆっくり露天風呂で汗を流した
カラッチ隊は、上宝村道の駅で飛騨牛の焼肉でしっかり栄養補給し
その夜は上宝道の駅駐車場が、カーホテルとなりました〜(汗)
翌朝・・・栃尾温泉の露天風呂で朝風呂に浸かりながら洗濯も済ませちゃいました。

8/4の南岳登山に向けて、8/3の夕方には新穂高の無料駐車場に移動!
丁度金曜日と言うことで、なんと無料駐車場は一杯でしたが
何とか一台駐車できる所を見つけ一安心!!

コースタイム     新穂高駐車場(4:40)→穂高平小屋(5:40)→奥穂高分岐(6:40)→チビ谷(7:40)→滝谷出合(8:20)→槍平小屋(9:15〜9:50)
             →南沢(10:10)→急な梯子通過(11:30)→標高2700m地点(13:25〜13:50)→雪渓通過(14:10)→南岳小屋(14:50)
(コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)

8/4・AM4:40・・・新穂高温泉ターミナルに登山届けを出してから、
ロープウェー駅の駐車場脇から砂防工事用の蒲田川右俣林道に入る。
今年長野県を襲った集中豪雨の被害が、ここ右俣林道のあっちこっちでも見られた!
川の中には大きな流木が転がり、その被害の激しさを垣間見ました。
そうして林道歩きもそろそろ終わりの頃、大きな橋が完全に落ちていました。
一旦、長い梯子を使って川の中に下り、仮に渡された橋を渡って向こうに渡り・・・
また長い梯子を登って渡るようになっていました。





左、カケスが渡っている所に
橋脚の一部が残っていました〜  →
この工事が終わるのは何年先でしょう(^^ゞ





しばらく林道を歩き穂高平小屋に着いたので、ここで朝食タイムにする。
途中の林道から姿の良い笠ケ岳が聳えて見えました。
白出避難小屋を通り過ぎると・・・林道はここまでで
白出沢を渡ってからは岩の多い樹林帯の登山道となります。
続いてチビ谷、ブドウ谷、滝谷と大きな沢を越えて行きま〜す。


白出沢 チビ谷


チビ谷で休憩していると、なんとカケスの登山靴の側に・・・オゴジョが現れました〜
カメラを向けると直ぐに隠れて、またカケスの登山靴の廻りに・・・
何だかとっても人懐こっくて、何度も繰り返してくれるので写真に収めることが出来ました。
オゴジョさんってこんなに小さいとは知りませんでしたよ!
そうして出発してふと振り向くと、今度はカラッチの後ろについて登ってきました。
何だかカラッチ隊のこと、気に入っちゃったのかなぁ〜





( On Mouse )


登山道沿いのお花を楽しみながら・・・ 滝谷出合から見上げた滝谷ドーム


チビ谷を越え、滝谷出合に到着しました。
ここからの滝谷ドームは圧巻で〜す!
(」゜ロ゜)」 ナントマァ この滝谷ドームを越えて北穂に登ると言う・・・
外人さん親子がヘルメット被って、ロープ背負って滝谷に向かって行かれました〜
滝谷を渡った岩盤に・・・
この谷から初めて北穂に登頂された藤木九三さんのレリーフがありました。
その滝谷には、4寸角の材木で作られた橋がかかっていました。
増水時には槍平小屋か南岳小屋に、渡れるかどうか確認した方が良さそうです。
この日も水量はそれ程多くはありませんでしたが、水の流れは速かったです!







槍平小屋は大きな建物2棟続きの
とっても綺麗な小屋です
ここに一泊して登ると
楽に登れるのですが・・・




やっと槍平小屋に到着しました。
ここから南岳に登る道と、飛騨沢経由槍ヶ岳に登る道に分かれます。
ほとんどの人が飛騨沢から槍へ登る人達のようでした。
2003年7月・・・カラッチ隊もこの道を通って槍ケ岳を目指したんだっけ!
カラッチ隊、これから登る南岳新道に備え・・・大休憩で〜す!
私達の横でオムスビを食べていた若い女性は、この南岳新道は今年4回目だと言う。
「急な登りが続くこの南岳新道が好きなんです」と楽しそうに話す!
槍平小屋の玄関を背に左方面に圧倒されるような山が見える。
これからこの山を越えて南岳を目指し、標高差1000mを登ります。

槍平小屋の冷たい水をしっかり補給して・・・いよいよ小屋左横より南岳新道に入って行く。
(南新道にはこれ以降、水場はありません)
樹林帯を少し登った所に、キヌガサソウがひっそりと咲いていました。
そこから少し登ると南沢の雪渓に出ました。
ペンキ印や旗竿をしっかりと確認しながら沢を横切り、樹林帯に入ります。
樹林帯を少し入ったところで大きな声がし、驚きました〜
後で聞いた話ですが・・・
どうやらこの沢を下山していた3人のグループが雪渓で滑落したそうです。
幸い怪我は大したことは無かったそうです。




南沢の雪渓

こんな登りや↓のような梯子を登ります  →




南沢を横断したら、後は樹林帯の中の急坂をただひたすら登るだけです。
木の階段やアルミの梯子が次々現れて、ドンドンと高度をかせぎます。
中には今にも朽ち果てそうな木の階段などもありましたよ!
いやぁ〜 北アルプス三大急登の笠新道よりも大変なのではと思う程でした。
喘ぎながら登っていると、対岸の奥丸山(2440m)が目の高さになり
かなり登ってきたことを実感させてくれました!





槍平小屋からひたすら登ること2時間あまり、北穂小屋や滝谷が見える地点に着きました。
眼下に右俣谷の流れ、上に目をやると滝谷の威容が見える絶好の場所なのです。
しかし、展望を楽しみに登ったのですがガスが湧いてぼんやりとしか見えません。
ここにはニッコウキスゲが咲いていて、昼食タイムとしました。
まだまだ、右下のような急な山腹をしばらく登ると、白い救急箱が設置された場所に着きました。
標高2600m地点の南岳西尾根のコルと呼ばれている所のようです。


中央左上に・・・北穂高小屋が見えますか〜? この急坂を登って2700mの尾根に・・・


救急箱から泣きたくなるような急な道を登ること約10分・・・標高2700m地点到着!
こんな看板に出くわしました〜
「下りの方へ・・・これからムチャクチャ急な下りのはじまりです」
つまりここ迄で・・・
ムチャクチャ急な登りは終わりということです(笑)
しかし、南岳は3000m・・・と言うことは後300mの登りが待っています(汗)






ハシゴを交えた急登が終わると、今度は細い尾根となり・・・
その細い尾根に木道がかかっていて、とても怖い場所です。
両端はスパッと切れ落ちているようですが、幸いと言うかガスって良く見えましぇ〜ん!
その細尾根の矢印の先にハシゴがあり、それを急降下していきます。
下の左上の画像の・・・カケスの歩く先がその梯子です。
途中で出会った下って来た男性の方が、痩せ尾根の上に板を渡した危ない所・・・
怖くて足が震えたと仰ってましたが、ココだったんだぁ〜
通って納得!! 
細い板を渡した尾根には、掴まる所がなにも無いんですぅ〜(-。-;






本来なら穂高の岩壁を見ながら・・・快適な稜線歩きと言いたいところですが
今のカラッチ隊にはそんな余裕はありましぇ〜ん!
とにかく躓かない無いように、足元を見ながらゆっくり歩きます。
鉄はしごを下って南沢カールの中へと進んで行きます。
ところが・・・またまたここ南沢カールの雪渓がご覧の通り急なんですぅ〜
ここから滑ったら命の保障はありませんよね!
雪渓を注意深くトラバースし・・・
ガレ場をジグザグに登っていくと、雷鳥の住むと言うお花畑を横切り
岩稜の斜面をジグザグに登っていきま〜す。
雷鳥さんには遇えませんでした〜
(;゜0゜) ぎく 南岳まで後40分だそうだ!







細い尾根の木道と通過し
南沢カールの雪渓を通ったと
思ったら・・・
今度はこの岩稜帯通過! 唖然!




カール上部の岩盤帯を登りきり・・・
岩場ににかかる丸木橋を渡ると、やっと南岳のなだらかな斜面となった!
この辺りまで来ると、
左手の中岳の向こうに槍の穂先が見えるのでしょうが・・・
今日は、もうガスの中で何も見えません!
南岳小屋目指して一気に登ります。
あぁ〜〜疲れた〜〜〜(--;)
今夜はあの憧れの「南岳小屋」に泊るんです〜(嬉)
小屋主の「さかもとさん」にもお会いしてお話しましたよ!
そのお話は・・・次回のレポで・・・

と言うことで、以降の画像は翌朝のものです!





南岳山頂・・・(3033m)




南岳山頂より・・・南岳小屋・大キレット・北穂・奥穂を望む!




南岳小屋(泊)


南岳→北穂高岳 大キレット編 NO 1 レポは・・・こちらです

北穂高岳→奥穂高岳→白出沢→新穂高 大キレット編 NO 2 レポは・・・こちらです

2006.7/29〜9/5 「山旅速報」



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