雌 阿 寒 岳 (1499 m) 2005年7月14日 (木) 雌阿寒温泉に向かう途中から見た雌阿寒岳 雌阿寒岳は、北海道足寄郡足寄町と阿寒郡阿寒町の境に阿寒富士と並ぶようにして聳え、 麓にある湖「オンネトー」からみるとラクダのコブのような感じに見えます。 雌阿寒岳の山塊は中マチネシリ、ポンマチネシリ、阿寒富士、西山、北山、 南岳、 東岳、1042m峰の八つの火山体から構成されている。 アイヌコタン(集落)の人々は、雄阿寒岳を・・・ピンネシリ(男の山)、 雌阿寒岳を・・・マチネシリ(女の山)と呼んでいたとか・・・ 雌阿寒岳は活火山で1998年11月に噴火し、しばらく立入禁止になっていましたが 2000年から再び登ることが出来るようになったそうです。 山頂へは雌阿寒温泉から目指すルートとオンネトーのキャンプ場からのルート、 そして阿寒湖からの3ルートがあります。 雌阿寒岳の火山活動 気象庁HPより コースタイム 雌阿寒温泉登山口(9:10)→5合目(10:30)→7合目→9合目(11:00)→山頂(11:40〜12:50)→5合目(13:55)→登山口(14:50) ※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね
7月9日礼文島散策途中に写真に夢中になっていて、何でもない段に蹴躓いて・・・ 左足の高指を捻挫したカラッチも、北海道を観光している内に少しづつ良くなり何とか歩けるようになった! 登山靴を履いてみると運動靴よりは痛みを感じないようだ! 今朝(14日)起きたら快晴だし・・・雌阿寒岳なら4時間コースなので歩けそう〜 と言うことで急遽、雌阿寒温泉まで走り・・・雌阿寒岳に登ることになった! カラッチ隊にしては、珍しく遅い出発となった。 車は、雌阿寒温泉(野中温泉)に置かせてもらい、急いで支度をする。 歩き始めて間もなく、ゴゼンタチバナやシロバナイチヤクソウが咲いていました。 アカエゾマツの根が地を這うような登山道を登って行くと・・・ やがて三合目を過ぎた辺りから、ハイマツのトンネルとなる。 大きな涸れた沢を渡ると4合目となり、眼下に深い緑のオンネトーが見えて来る。
深い森の中に・・・エメラルドグリーンのオンネトー 北海道らしい雄大な山々を背後に、左手にはフップシ岳、右手にオンネトーの蒼い湖面がとても綺麗! 雌阿寒岳の山名から名づけられた・・・小さな白いメアカンフスマが咲いている。 メアカンフスマは・・・発見地の雌阿寒岳と、株が衾(ふすま、布団のような夜具)の様に見えることで その名がついたそうですよ! メアカンキンバイもこの山名から名づけられたとか・・・
剥き出しの斜面は、火山特有の赤茶けた荒涼とした山肌となってきました。 急な斜面となりジグザグに高度を上げ、息も絶え絶えに登って行く。 足の高指はそんなに痛く感じないが、転んだ時脛を打ったのか膝に痛みを感じる。 無理をしないでボツボツ登って行く。 傾斜が少し緩くなった頃、8合目の通称「一服岩」に到着した! ここで大休憩をとって、持ってきたトマトやメロンを口に入れる。 9合目の標識が見えて来ると、頂上まであと少し・・・p( ^ ^ )g ガンバ
9合目から30分位でポンマチネシリ火口縁に出ました・ 火口の縁を少しずつ登って・・・吃驚!! 山頂に着いたところで、まず目に飛び込んできたのが・・・荒々しい爆裂火口の姿でした。 麓から見上げたあの優しそうな山容からは、想像もつかない別世界だったのです! ポンマチネシリ火口縁 今にも落ちそうな岩・・・ 雌阿寒岳からの眺望 (クリックすると・・・拡大します) 上の画像は・・・ 釧路市役所の 「防災・消防・救急」 のページの [火山災害の基礎知識」・・・「火山の被害」 のページに採用され、掲載されてます 頂上からは、火口内の赤沼・青沼や、阿寒湖・雄阿寒岳の大パノラマが広がっていました。 風向きによっては硫黄臭さに包まれるそうですが、 この日は風も無く穏やかで噴煙もあまり上がってなかった! 阿寒富士が登りにいらっしゃいと手招きしているようだったが・・・ カラッチの足がまだ完全でないので、火山礫に覆われた登山道を登るのは無理だと判断し 今回はその雄大な姿を眺めるだけにしておいた。 雌阿寒岳・山頂 ( On Mouse ) 透き通ったエメラルドグリーンの青沼と・・・阿寒富士(1476m) カラッチがこの度の北海道山旅で一番感激した山として・・・雌阿寒岳を挙げたのは・・・ 深い樹林帯からハイマツ帯の森林限界を越えて、岩場へと標高が上がるにつれて、 眼下に深いエメラルドグリーンのオンネトーを見ながら、変化ある山歩きが出来ること・・・ そうして山頂からの、あの迫力ある爆裂火口や阿寒湖を従えた雄阿寒岳などの眺望!! まさに・・・カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)だった。 短時間で登れてこんな景色が堪能出来るなんて素晴らしいと思ったのです。 お天気が良かったのも幸いし、何より無事歩き通せたことで・・・ 一番感激した山に挙げてみました。 これで計画していた残りの山(羅臼岳やトムラウシ山など)を歩ける自信がつきました。 西の方に薄っすらと・・・トムラウシ山、ウペペサンケ山でしょか〜
国民宿舎「野中温泉」のかけながし湯 下山後、山の宿「野中温泉」で汗を流しました。 この温泉は、総トドマツ造りの湯船で・・・ 含食塩・石膏硫化水素泉の源泉そのままで、ひなびた掛け流し湯は素晴らしい! 入浴料は、350円で(シャンプーや石鹸なし)、加熱も加水もしてない掛け流し湯で 白い粒子状の湯の花が浮いている。 浴室は木造の建物でその中に湯船が1つあり、沢の水が出ているだけだった! これが非常に素朴で良かった! 東北・北海道の山旅・・・北海道編に戻る |