黒部源流と奥黒部縦走

日    程    2002.9.1〜2002.9.7
            (9/1〜9/2 及び 9/7は移動日)


コースタイム (コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
1日目
9/3 (火) 晴れ
折立登山口―→雑木の急坂―→太郎平小屋1.5km手前―→太郎平小屋―→薬師岳山荘
   4:00発    20分休憩       15分休憩       7:50着朝食8:30出発  
―→薬師岳山頂(2296m)―→太郎兵衛平キャンプ地―→太郎平小屋(
 10:00着10:10発       11:00着
昼食11:30発   13:15着(足冷)14:45発 15:05着
2日目
9/4 (水) 晴れ
太郎平小屋―→太郎山麓―→神岡新道分岐―→北ノ俣岳(2661m)―→赤木岳山頂―→中俣乗越通過
  3:30発    30分(朝食)       6:05         6:15         7:00           8:00
―→黒部五郎岳急登→黒部五郎岳(2839m)→黒部五郎岳小屋→三俣蓮華岳山頂(2841m)→三俣山荘
      9:00        10:00      12:00昼食13:00発    15:30着 15:45発       16:35
3日目
9/5(木) 晴れ
三俣山荘―→鷲羽岳山頂(2924m)―→割物岳・雲ノ平・水晶岳分岐―→水晶小屋
  3:45発     5:10着
朝食5:45発         6:45                 7:45
―→水晶岳山頂(2977m)――→水晶小屋――→割物岳・雲ノ平・水晶岳分岐――→雲ノ平山荘
     8:20着         11:301時間10分昼食                          15:00着
4日目
9/6(金)晴れのち曇り
雲ノ平山荘→雲ノ平・奥日本庭園→薬師沢急坂下り→薬師沢小屋―→太郎平小屋―→折立登山口
  4:30発    4:45着
休憩5:15          7:50着朝食8:35発 11:20着昼食12:10発 15:00着


2002年の9月初め、ギックリ腰で山登りの出来ないシジュウカラを残し・・・
カケスは友人のMさんと黒部源流と奥黒部縦走に出かけた。
 友人は、単独登坂で百名山を既に60座近くを登っているベテランだ!
この度は、薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳と百名山4座を登るという。
楽しみと共に果たしてついて歩けるかと言う不安を抱えての登山である。

まずは、9月1日18時半カケス邸で夕食を済ませて、Mさんのランドクルザーで出発!
一路、有峰ビジターセンターを目指して一般道を突っ走って行く。
姫路バイパスを通過し、兵庫と福井の県境で仮眠後、小浜に向けて更に走る。
翌日15時過ぎに折立キャンプ地に到着し!
明日からの登山に備えてしっかり栄養補給をし、登山道の下見を済ませ
車に帰ると同じ県の車を発見! どうやら明日薬師岳目指して登ると言う。
翌9月3日午前4時、昨日会ったSさんと3人で・・・
いよいよ折立登山口より登山開始!!



太郎坂から水晶岳を望む 左から水晶岳、鷲場岳、
黒部五郎岳
薬師岳頂上
薬師岳頂上にて 薬師岳より北アルプス連峰 太郎平小屋


天気快晴で9月初めだけど、歩くと汗がしたたり落ちてくる。
昨日折立のキャンプ場で熊が石垣に座ってこちらを眺めていたので
なんとなく熊が現れるのではないかと不安になりながらも・・・
Mさんと賑やかに話しながら登っていく。
この声に熊も驚いて逃げるでしょう〜(笑)
登り初めて2時間50分、太郎平小屋に到着しました。 
Mさんのテント設営を済ませた後、薬師岳を目指す。
360度のパノラマ・・・素晴らしい展望だ!
太郎兵衛平キャンプ地まで下りるとキャンプ場の前に冷たい水が噴き出している。
冷たい水で体を拭き、充分に足も冷やす。 
テントで寝るMさんを残し、Sさんと太郎平小屋に戻り宿泊手続きをする。



愛知大生遭難碑前から
槍ケ岳を望む
左後方に
赤木岳も見える
北ノ俣岳にて
赤木岳山頂  中俣乗越通過 黒部五郎岳


朝霧の中、ヘッドランプで照らされた木々の葉っぱが銀色に見え・・・
幻想的な登山道を進む。
太郎山山麓で、ガスストーブでみそ汁を作り朝食を取る。
Mさんの作ってくれたみそ汁が美味しい! 
北ノ俣岳を通過して暫くして雷鳥の群に遭遇。 
三人で3方向から追い込み、夢中で写真を撮る。
Sさんは、良い写真が撮れたとご満悦だ!
中俣乗越を通過すると、
黒部五郎岳が立ちはだかったように大きく見え接近してくる。
岩場の急坂が続く! 
急坂を登ると、黒部五郎の肩に出た。
後15分で頂上だ!



黒部五郎岳頂上 黒部五郎小屋に・・・ 黒部五郎小屋前で
三俣蓮華岳頂上
(後は鷲羽岳)
鷲羽岳頂上 割物岳頂上(通過点


黒部五郎岳山頂より黒部五郎小屋までの下りのザレた道で・・・
カケスの足に異変が起きる!
どうやら膝を痛めたうようだ〜 (;_:)
Mさんや同行されたSさんが心配して、塗り薬や飲み薬を下さり
何とか急な下りに耐えながら黒部五郎小屋まで下山し昼食をとる。
少し休憩したら足も何とか楽になり・・・
これより三俣蓮華まであるくことになった。 
三俣蓮華山頂からは、鷲羽岳、割物岳など黒部源流を取り巻く山々の展望が素晴らしい。
だが、水晶岳は遠く雲に霞んで見えない!
三俣蓮華岳を下る頃には、疲れも頂点に達した。 

実にこの日の歩行時間は、13時間・・・
もう〜30分で三俣山荘だ!
これから歩く山、今まで歩いた山がすべて360度見渡せて素晴らしい展望だ!
だが、これから歩く山は、遙かかなた向こうにそびえている。
 e(^。^)g_ファイト!



割物北分岐にて 割物岳、鷲羽岳を背に  水晶岳をを背に
水晶岳頂上 水晶岳より下り、
水晶小屋に
 祖父岳中腹にて
水晶岳を背に


鷲羽岳から水晶小屋に向かう通過点がワリモ岳だった! 
ワリモ岳からづっと下るとワリモ北分岐に出た。
 これより水晶岳目指して更に進む。
水晶岳は、そびえ立ったような岩場の連続で、三点確保で登って行く。 
やっと尾根に出て頂上も近いかと思ったが、まだづっと先に頂上はそびえていた!
水晶小屋に荷物を預け、水晶岳に向かう!

水晶岳山頂からの眺望は・・・
北アルプス裏銀座のど真ん中にいることを、ひしひしと実感する!
身震いするほど素晴らしい眺めで、疲れも吹っ飛ぶ。 
水晶岳頂上より少し下った辺り一帯に水晶の層があった。
北アルプス最奥部の水晶岳の山頂からの眺めは素晴らしい!!
水晶岳から下り、預けていた荷物を受け取り・・・
これから祖父岳を通り、雲ノ平に向かう!



水晶岳より
(クリックすると拡大します)


祖父岳頂上 黒部源流 スイス庭園より
水晶岳を望む
雲ノ平・スイス庭園より
水晶岳
アラスカ庭園より弓折岳
笠ケ岳、黒部五郎岳
アラスカ庭園にてMさんと


 祖父岳まで来ると、先程登った水晶岳がそびえ立っていた!
祖父岳頂上には、無数のケルン郡が立っていて広々として、
そこからは雲ノ平が眼下に広がっていた!
雲の平まで下りると右手に水晶岳がそびえ、木道に沿って進むとスイス庭園だ。
最後の宿、雲ノ平山荘に着いて、雲ノ平を散策する。

翌日、奥日本庭園、アラスカ庭園と周りの景色を楽しみながら歩く。
アラスカ庭園まで来ると高度も下がって大きな木が茂っている。
 この辺りから霧雨が降り出し急坂となってきた!
薬師沢までは、急坂で岩がゴロゴロした下りとなった。 
薬師沢吊り橋を目指して進み、薬師沢の河原に下りて朝食をとる。



薬師沢吊り橋  薬師沢にて 薬師沢小屋


 薬師沢小屋から太郎平小屋までは、登りで色んな花が咲いて疲れを癒してくれる。
特にリンドウの花の色が鮮やかで透き通ったような青紫で、葉っぱまでもが赤紫で見事!
太郎平小屋まで登って昼食を済ませ、雨になったのでカッパを着て折立キャンプ場まで下る。

今回の山行きは、Mさんに誘われて経験の浅いカケスも
山小屋3泊4日連続して歩くのは、初めての経験だったが・・・
Sさん,Mさんから色んなことを学んだ。
自分ながらも、良く歩けたと満足感で一杯の山歩きだったと・・・
カケスが嬉しそうに話してくれました。




inserted by FC2 system