木曽駒ケ岳→空木岳縦走
(2956m)        (2864m)



木曽頂上小屋→空木岳編

2006年9月1日(金)
    のち




コマウスユキソウ


頂上木曽小屋でコマクサやトウヤクリンドウの撮影をしていると、
だんだんガスも引いてきて、頂上木曽小屋の目の前に
雲海の中から御嶽山が顔を出してきました。 (v^ー°) ヤッタネ
そうしてその左側には、木曽前岳と玉ノ窪山荘が見えます。
あの木曽駒ちゃんがカラッチが「木曽駒〜空木縦走するかも〜」って掲示板に書いたら、
カラッチ隊に合わせて 8/27 上松の方から日帰りで登るには、何時に自宅を出れば良いか確認の為、
雨と雷の中、上松Aコースを歩いてこの木曽前岳から玉ノ窪山荘まで登って下さったのです。
今・・・木曽駒ケ岳の前に
その木曽前岳と玉ノ窪山荘が目の前に広がっています。
カラッチ、木曽駒ちゃんの心遣いにとっても嬉しくなり目頭が熱くなってきました〜


木曽前岳と玉ノ窪山荘 麦草岳の向こうに御嶽山




頂上木曽小屋より少し宝剣岳よりに歩いた先からの・・・頂上木曽小屋と御嶽山


コースタイム   頂上木曽小屋(6:05)→浄土乗越(6:50)→千畳敷ロープウエイ駅(7:20〜8:00)→極楽平(8:30)→檜尾岳(11:00)
             →熊沢岳(13:00)→東川岳(14:45)→木曽殿山荘(15:10〜15:40)→空木岳山頂(17:20〜17:30)→駒峰ヒュッテ(17:45)
(コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)


頂上木曽小屋で心地よい眠りにつき、ふと目が覚めると何だか屋根を打つ雨音!
¨)¨)¨) エッエー お天気三日間づっと続く予定だったじゃ〜ん。
いつも山小屋でもぐっすりのカラッチも、雨の音が気になって寝付けません。
明け方になって小雨にはなってきたようだけど・・・
今日は空木岳までの長い行程だって言うのに llllll(- _ -;)llllll ガーン
カラッチのテンションは、もう〜下がりっぱなし〜〜
カケスは、小雨なので予定通り出発すると言ってます。
木曽駒ちゃんは、あの雨と雷の中を玉ノ窪山荘まで登って下さったのだと自分に言い聞かせ、
カラッチ・・・気を取り直し朝食を頂いて、空木に向けて出発です!



宝剣岳に向かう中間道を通って行きます 宝剣の脇の天狗岩・・・やはり爺さんの顔です!


頂上木曽小屋で、カッパを着こんでの出発でしたが・・・
でも行く手には宝剣岳もはっきり見えるし、南アルプスの展望も広がっていました。
この頃にはまだカラッチも軽快な歩きだったので〜す。
カケスも・・・軽快に雲海に向かって歩いていきます。






後ろを振り返ると御嶽山が優しく見送ってくれていました。
歩きながら・・・宝剣を越えて行くか、
安全の為千畳敷まで一旦下って、極楽平まで登り返すかカケスと協議しました。
カケスはゆっくり足元を確認しながら三点確保で、慎重に宝剣岳を越えれば行けると言います。
カラッチは、この雨では滑りやすいし安全策を取ると譲りません!
結局カラッチの言うように、乗越浄土から千畳敷まで一旦下り極楽平に登り返すことになりました。
でもカケスの主張も少しは認めてあげねばと言うことで・・・
頂上木曽小屋から中間道を通り乗越浄土に歩きました。
が、、、この道も大きな岩を越えたりと多少危険な箇所もありましたよ!

乗越浄土から登ってきた千畳敷カールを下ります。
この頃から雨足が少しきつくなり、千畳敷ロープウエイ駅になんとか到着!
ここでカケスもカッパのズボンを履いたりと身づくろいを整えて、極楽平まで登り返します。
ところが出発する頃には雨も一段と激しくなり・・・
ロープウエイ駅舎で少し様子をみていましたが、一向に止む気配も無いので出発です。
カラッチ、カメラをおさめ意を決しての歩きで〜す!


振り返ると三ノ沢岳の向こうに御嶽山が・・・ 極楽平


それでも極楽平に登るまでの登山道脇には、可憐な花が雨の中に揺れていました。
チングルマの穂、ウサギギク、ホツツジ、ウメバチソウなどなど・・・
カラッチ急いでカメラを取り出し写したのでした。



チングルマの穂も雨に濡れて・・・ こんな可愛いウサギギク


極楽平に登った頃も相変わらず雨は降り続いています。
本当は振り返ると・・・宝剣岳が目の前に聳えているはずなんです。
島田娘からかなり下り、濁沢大峰への急登を登ると岩峰が連なり、
危険個所もあったようだが、もくもくと歩いていたので
島田娘も濁沢大峰も気がつかない内に通り過ぎてしまったようだ。
ここから気の遠くなるような縦走が待っているのです!
岩壁を超えたりハシゴを下ったりして鞍部に下ると、檜尾岳への急な登りです。





↑  暗雲垂れ込める中、黙々と歩くカケス・・・

こんな岩壁を乗り越えて・・・   →



極楽平から2時間半、やっと檜尾岳山頂に到着で〜す!
この長い縦走路、今の所カラッチ隊の他には誰も歩いていましぇ〜ん!
それもそのはず、このお天気なのですから・・・
檜尾岳から伊那側に少し下った所に
立派な檜尾避難小屋があるので休んで行こうかと迷いましたが・・・
この頃から雨も小降りになり、空も明るくなり始めたので先を急ぐことにしました。
この時、檜尾避難小屋に予備のシェラフとマットが置いてあるなんて知りませんでした。
知っていたらきっと、立ち寄って一泊していたかも知れません。
この日の縦走ここまでは、カラッチ隊の他にはいなかったのです。
檜尾岳、晴れていればきっと素晴らしい眺望だったことでしょ〜
檜尾岳からの大展望・・・
ネット仲間のHgさんが2004年6月に歩かれたレポがありますので
こちらをご覧になって下さいね!
6月の中央アルプスでの沢山のお花も素晴らしいですよ〜




檜尾岳山頂(2727.7m)

←  ガスの向こうに宝剣岳が見えますか〜



檜尾岳から砂礫の道を行き、一旦鞍部まで降りて大滝山に登り返します。
ガスが切れお天気が回復していく様子が感じられ・・・カラッチの足取りも軽くなります。
「晴れろ教祖」の面目もたったかなぁ〜(笑)
しかしこの縦走路、高低差がこんなにあるなんて〜 良く歩いたものです。
振り返れば、歩いて来た道が・・・
あんな所から下ってきたんだと自分の足を褒めてあげたい気持ちです!
檜尾岳から熊沢岳までは、大き目なピークだけでも4つほどありました。
極楽平からここまで出会った登山者は、大滝山を過ぎた辺りで追い越して行かれた
男性二人連れだけだったようです。
長い縦走路・・・カケスと二人の静かな歩きでしたよ〜



晴れてくれ〜と祈るような気持ち! こんなに下ってきたんだぁ〜


見て見て〜〜 宝剣岳からこんなに歩いて来たんだよ〜(^^ゞ
結構なアップダウンでしょ〜
極楽平→島田娘→獨沢大峰→檜尾岳→大滝山→熊沢岳と歩いてきたのです。
人間の足って素晴らしい〜〜♪♪






やっと熊沢岳に到着で〜す!
ここまでが・・・極楽平から空木岳までの丁度中間点くらいです。
熊沢岳山頂は広くて、巨岩が折り重なっていました。
良く見ればイルカ岩のような岩や名前がつきそうな岩が沢山ありました。
ここで大休憩で〜す!
曇り空ながらもすっかりお天気も回復と思いきや、また少しポツリポツリと降りだしてきました。
さぁ〜重い腰をあげて東川岳に向けて出発です。



熊沢岳山頂(2778m) ハイマツの巨岩の中を行くカケス・・・


眺望もだんだんよくなり、カラッチのテンション上がってきました〜
長い縦走路もこんな風に眺めが良いと、疲れ方も相当違ってきますよね!
八ケ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳など南アルプス連峰が見え、快適な尾根歩き満喫で〜す!
雲海の中に浮かぶ様は見事でした。
富士山も肉眼でハッキリとみえましたよ〜σ(^0^)



大岩の間に甲斐駒・仙丈ケ岳が・・・ あれが甲斐駒でこっちが仙丈と・・・( On Mouse )





快適な尾根歩きを楽しむカケスも、この素晴らしい雲海に酔いしれているようでした。
カラッチは、お花の写真やホシガラスを見つけては、足を止めちゃいます。



ソバナ ホシガラス コマウスユキソウ


こんな岩がありましたよ! ( On Mouse )
御嶽山が・・・美しい!!


熊沢岳からのアップダウンもかなりなものでしたよ!
東川岳への縦走路・・・熊沢五峰と呼ばれる5つのコブを越えていくのだとか・・・
でも空木岳が見えてからのカラッチ、俄然元気が出てきました〜
流石に名峰・・・「空木岳」です。
ここから見ても登山意欲をそそられ素晴らしい!!
空木岳の後方には、赤郷山、南駒ケ岳、仙崖嶺、越百山の稜線が続いています。
やっと最後のコブ・・・東川岳(2671m)・・・に着きました!



東川岳の向こうに空木岳、赤郷山、南駒ケ岳が見えてきました 東川岳(2671m)からの空木岳




東川岳の下りから・・・空木岳を見上げるカケス!


ところがどっこい!!
東川岳からは鞍部に建つ「木曽殿山荘」に向けての激下りでしたよ!
そうして見上げる空木岳が、なんともそそり立っているではありませんか〜
カラッチ思わず「こ、これを登るの〜」って唸ってしまいましたよ。
木曽殿山荘前のベンチで靴の紐を締めなおして、空木岳に向けて出発で〜す!
この時すでに時刻は午後3時半でした〜
空木への登り・・・標準タイムで1時間半ってことは、5時過ぎには駒峰ヒュッテに着ける予定でした。





↑   鞍部にある木曽殿山荘

空木岳への登りの途中から見返した東川岳  →


空木岳は、三つのピークからなっているんだそうです。
まずは第一ピーク指して急登を登りま〜す。
p(#^∇°)q ファイトッ





空木岳・第二ピークより歩いて来た宝剣岳方面を眺める ↑

←    結構きつい空木岳への登り



しかし、空木岳への登りはきついって言うものではありませんでしたよ〜
頂上木曽小屋からここまで、途中休憩もあったとは言え8時間程歩いての登りです。
この登り・・・カラッチの足には堪えました〜(汗)
でも岩場になると俄然、元気がでるカラッチなのです!
第二ピーク辺りで携帯が通じたので、駒峰ヒュッテの管理人さんに電話して、
到着が少し遅れる旨を伝えると、快く「そこからなら直ぐです! 気をつけて来て下さい」と言われた。
駒峰ヒュッテへ連絡が取れたことでホッとしました。



第三のピークを登れば空木岳だが・・・ 第三ピークのチム二一を登るカケス


こうして第三ピークの岩場をクリアして、やっと空木岳山頂に辿り着いた!
空木岳の山頂からは・・・
八ヶ岳、甲斐駒ケ岳、仙丈ケ岳、北岳、塩見岳、荒川岳などなどの南アルプスの山々などが見渡せたが、
駒峰ヒュッテに到着の時間が気になり、ゆっくりしている暇は無かった!
空は紺碧色・・・南駒ケ岳、仙崖嶺、越百山の稜線が一望だし
南アルプスの峰々が出迎えてくれてると言うのに、駒峰ヒュッテへ下って行きました。





続きを見てね!

木曽駒ケ岳→宝剣岳編

2006.7/29〜9/5 「山旅速報」

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