広島県民の森

「県民の森の秋を食べよう」というイベントに参加して・・・



2002年10月5日  快晴

本日は、山仲間4人で「県民の森の秋を食べよう」と言うイベントに参加して
キノコの採取をしながら秋を楽しむことになりました。
午前9時に県民の森管理センター前に集合し、係の方の説明を聞いた後
それぞれ参加グループ毎に、好きなコースを歩きキノコを採集する。

広島県民の森公園センター (宿泊施設) ハイジさんより頂いたワッペンを付けて シジュウカラ特製の腰ビク (笑)
左手の当たりにみえますか〜?


広島県民の森は、海抜800m〜1300mの高さにあります。
(公園センター標高800m・立烏帽子標高1299mと標高差約500m)
公園センタ付近の年平均気温は10度前後で冬には2.5mもの積雪があり、
スキーシーズンには、家族連れのスキーヤーで賑わう。

県民の森の植生は落葉広葉樹林帯(ブナ群系)に属し、代表的な木はブナです。
大昔には、この一帯が比婆山の御陵付近のブナ原生林のように
大きなブナ・ミズナラ・イタヤカエデなどで覆われていました。
ところが砂鉄を原料とするタタラ製鉄が 始まると大量の木炭が必要となり、
中国山地の山々は100年位前までにはほとんど切りつくされ、
クリ・ミズナラ・カエデ・リョウブなどの落葉広葉樹林にかわりました。
ただ御陵付近だけは信仰の対象であったため原生林のまま残され、大きなブナの大木がたくさん見られます。

ブナの黄色・ヤマモミジのオレンジ・ウリハダカエデの赤すばらしい紅葉の中を散策する登山は最高です。
9月下旬から11月上旬まで色とりどりの紅葉が長い間楽しめます。
紅葉が終わり、落ち葉のじゅうたんの上を歩く登山も良さそうです。

広島県民の森は、延べ58kmもの中に、気軽にトレッキング出来る道が整備されている。
出雲峠から烏帽子山・比婆山を通り抜けると・・・
そこには樹齢100年を超えるブナ林が・・・その中に入った瞬間・・・空気が変わるという。
新緑や紅葉の中を歩く登山は、最高で〜す。


MAP (クリックすると登山マップ表示します)
比婆山連峰
牛曳山(1144m)・伊良谷山(1149m)・毛無山(1144m)・烏帽子山(1225m)・吾妻山(1239m)・比婆山(1264m)・池の段(1279m)・立烏帽子(1299m)・竜王山(1256m)
時間に合わせ各種多彩なコースが選べる。
【1】 牛曳山コース 約4時間9.5km 白樺林・樹木展示林・牛曳滝・大山・道後山・船通山の展望
【2】 伊良谷山コース 約3時間7.4km 新緑の5月、紅葉の10月の登山・ハイキング自然探索に最適
【3】 毛無山コース 約2.5時間6.0km 新緑の5月、紅葉の10月の登山・ハイキング自然探索に最適・草原の毛無山山頂から360度のパノラマ
【4】 出雲峠・烏帽子コース 約4.5時間10.6km 出雲峠ピクニック広場、ブナの純林、イチイの巨木、神話伝説の御陵、比婆山一帯に点在する巨岩、烏帽子山の条溝石、千引岩
【5】 比婆山コース 約5時間11.0km 笹の尾根、ブナの純林・池の段からの中国山地の大パノラマ
【6】 熊の神社・那智の滝 約5.5時間10.0km 熊野神社の広島県最大の杉の大木、那智の滝、天狗の土俵場・ブナの純林、竜王山の噴火口跡
【7】 吾妻山コース 約7時間15.0km 烏帽子岩、条溝石、大膳原の笹の草原、黒滝、吾妻山三つ池、大膳原の河床跡 ・中国山地の眺望(大山・三瓶山・船通山・猿政山・比婆山連峰)


私達4人は、県民の森公園センターの左横からささの尾根を通って
立烏帽子への登山道をキノコの採集をしながら歩きました。
今年は、雨が多かったのでキノコが多いのではと予想されていたようだが、
ここ最近お天気が続いてしまって意外なことにキノコは少ないようだ!!
それでも少しづつ見つけては、採って腰ビクに入れながら歩く。
小さな小さな栗も結構落ちていて、それも拾って歩きました。
ここ広島県北にも、秋の気配はすぐそこまできているようです。

真剣(?)にキノコを探すKさん、Yさん 気持ちの良い登山道を歩いて・・・ 立烏帽子に向けて歩く
県北にも紅葉が始まっていた ススキと登山道がとっても綺麗 遠くに道後山・猫山も見える


キノコの一杯ついている枝を見つけ無心に採るMさん ほらっ・・・キノコがいっぱい!


みんなで採集した食べれるキノコの一部です。
中でも面白いのが「ホコリタケ」で、大きいものを潰すと中からホコリのような胞子が飛散します。
「ホコリタケ」の小さい白いのは、マシュマロみたいでしたが食べれるそうです。
ごく一部しかご紹介していませんが、持ち寄ったキノコは凄く沢山の種類で吃驚しました。


ウラベニホテイシメジ カラカサタケ コムラサキシメジ ヤマイグチ
ホコリタケ カバイロツルタケ ウスヒラタケ ツエタケ

採集した毒性のキノコの一部
フクロツルタケ
コタマゴテングダケ等のように下の方が袋状になっている物には、毒性がある物が多いそうだ。
それにしても、右端のテングダケなど美味しそうに見えるのだけど・・・
ツキヨタケ
は、ここ県民の森には多いそうですが、やはり毒性なのだ。
昨年、シジュウカラもいかにも美味しそうな
ツキヨタケを見つけて
県民の森管理センターに持って帰り見てもらったところ、毒性だと知ったのでした。

フクロツルタケ コタマゴテングダケ ツキヨタケ テングダケ属


左の写真は、みんなで採集したキノコを並べて
講師の先生に、毒性のものか否か説明を
受けているところです。
全部紹介出来ないのが残念な程、沢山の種類の
キノコが採れました。
右の写真は、採集したキノコで昼食用に係の方が
みそ汁を作って下さいました。
何種類もキノコが入り
色んなキノコの香りがして
とっても美味しかったです。
シジュウカラは、お代わりもしちゃった!

inserted by FC2 system