笠 ケ 岳(2897.8m)


全行程
   新穂高温泉→槍ケ岳→双六岳→笠ケ岳→笠新道→新穂高温泉

日   時 2003年7月28日〜29日
天    候 28日 曇り時々晴れ
29日 霧雨後曇り

双六山荘に泊まったシジュウカラとカケスは、
翌朝4時半の朝食を済ませて笠ケ岳に向かって歩き始めました。
双六小屋の前から、ちょっとガスっていましたが・・・日の出を見ることが出来ました。
左側後方に、昨年カケスが登ったに鷲羽岳がそびえていました。


双六小屋前からの日の出の瞬間!!

双六小屋から、テント場となっている双六池を通り縦沢岳をトラバースして再び稜線に出る。
しばらくは、気持ちの良い稜線歩きで・・・弓折岳手前で鏡平への分岐に出た。
鏡平にも立ち寄りたかったけど、今回の縦走には時間的に無理ということで・・・あきらめたのだ!
今日のようにガスっていると、鏡平からの槍と穂高の展望は望めなかったかも〜

槍ケ岳開山の祖として知られる播隆上人(ばんりゅうしょうにん)は、
1823年はじめて笠ケ岳山頂から眺める槍ケ岳の素晴らしさに、
槍ケ岳の開山を決意させたのだそうだ。
毎年5月末には麓の上宝村では、播隆祭が開かれている。


笠ケ岳コースタイム (※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね!)
7/28〜7/29 双六小屋―→鏡平分岐―→弓折岳―→大ノマ岳―→秩父平―→抜戸岳
  5:15      6:30        6:50       7:16      8:20     10:02
―→笠新道分岐―→笠ケ岳山荘―→休憩後に・・・笠ケ岳山頂―→笠ケ岳山荘(
     11:20        13:15                 14:50  
笠ケ岳山荘―→笠新道―→新保高駐車場

中央くぼんだ辺りが双六小屋 双六方面をバックに・・・ ここから見れば縦沢岳も槍のよう・・・
たたずんで何をか思うカケス・・・ 右下に鏡平が小さく見える 鏡平分岐

鏡平への分岐を少し行くと弓折岳山頂だった。
ここ弓折岳山頂は、遅くまで雪田の残る広い山頂で、
三角点からは次ぎに登る大ノマ岳、秩父岩が大きく望める。
大ノマ乗り越しまでは急な下りが続き、ここからじわりじわりと登りが続く。
大ノマのピークを巻くと道は穏やかになる。
途中、蒲川側が切れ落ちていて滑らないように用心して歩く。
鞍部を過ぎると、カール地形の秩父平だ!!
鞍部から少し登った所に水場もり、秩父岩やお花畑もあり絶景の休憩ポイントだ。

弓折岳より振り返って・・・ 弓折岳(2588.4m) 中央左上に・・・秩父岩
側に行けば秩父岩も大きい 大きな笠が立ちはだかった来た 切れ落ちた蒲田川側を歩いて・・

この絶景の休憩ポイントは、晴れていれば槍・穂高連峰が一望できる一番のポイントなのだ!
が・・・しかし今日は生憎のガス模様・・・
そこで、シジュウカラはここぞとばかりに・・・
心を込めて雲に向かって「晴れろ〜〜」って声の続く限り叫んだのだでした。
その瞬間で〜〜す!!
今まで低くたれ込んでいた雲が一斉に引いて、ι(+_+)y なんとまぁ
今まで何にも見えなかったのに・・・
穂高連峰が・・・そうして槍が・・・見えて来たのです。
回りにいた人達からもw(@。@;)w オウ〜と言う歓声と拍手の渦・・・
 これが下の画像で〜す!!

(クリックすると拡大します)

ジャンさんが「ここぞと言う時には、気合いです」って言っていたのは、本当でした。
気合いって大事で〜〜す!!


抜戸岳に向かって・・・ 笠は遙か雲の中・・・ やっと笠新道分岐(新穂高方面)迄来た
雪渓を歩くカケス 抜戸岩をくぐって・・・ 笠ケ岳山荘直下の雪渓

カール壁は急な登りとなり、残雪も結構多い。
稜線にでたら、あと一息・・・登りが待っている。
ここを登り切るとハイマツ帯が続く稜線漫歩の道となった。
しかし、この頃からじわりじわりとシジュウカラの足に疲れが溜まってきていた。
途中で吸収型鎮痛消炎剤を塗ったり、エアーサロンパスを吹き付けたり手当をしながら、
・・・ゆっくりゆっくり歩く・・・ カケスが心配そうにしている。
本当は、気持ちの良い稜線歩きなのに、写真を写す元気もな〜い! 
しかもこの稜線が、とてつもなく長く感じられた。
やっと、やっと笠新道分岐のに到着!!
が・・・ここから更に1時間10分も歩かなくては・・・フゥ・・・**
これ以上ゆっくり歩けない位ゆっくり歩いて、なんとか抜戸岩まで来たぞ〜〜
☆=>=>=>(+_+。)ガビーン
そう思ったら、またまた急な笠ケ岳への最後の登りだ!!
見上げれば、遙か山の上に、小さく笠ケ岳山荘が建っているではないか〜
しかも大きな雪渓まであるぞ〜
e(^。^)g_ファイト! 元気を出してひたすら登ると今度はガラガラの岩場だ!
テント場を過ぎて、やっと笠ケ岳山荘に到着!!
v(^^)v ブイブ
この日は、標準コースタイム5時間半ところを8時間もかかってしまった。


笠ケ岳山荘も直ぐ上だ!! 笠ケ岳頂上 最後まで歩けた感謝を込めてお賽銭を奮発!

笠ケ岳山荘で、靴を脱ぎ疲れた足を休めると少し元気が出てきた。
明日の朝もお天気は、イマイチみたいなので・・・
山荘から往復30分の笠ケ岳に登ることになった。
頂上では、生憎の空模様で全く展望な〜し。
あぁ〜、播隆上人の見た笠からの素晴らしい槍、見てみたかったなぁ〜〜
頂上からとんこさんやmintさんに報告の電話入れる。
少し、ガスが切れるのを待っていたが、その兆しもみえないため下山!!
晴れていれば、槍・穂高連峰が一望できるはずだったのに・・・残念〜


長〜い笠新道をやっと下りて・・・ 翌日高山の朝市で、
みたらし団子を買うシジュウカラ

笠ケ岳山荘に泊まって、翌朝起きてみると霧雨が降っていた。
笠新道をカッパを着て下って行かなければならない。
山荘を後にして笠新道分岐まで戻り、少し登って長い下りとなる。
お花畑の杓子平カールを下って行く。
お天気ならば、笠ケ岳の絶景のポイントなのだが・・・
杓子平を抜けても長い下りが続き、やがて森林の中を縫うような道となる。

そうしていよいよ急な下りと岩場の連続・・・笠新道が続くのであった!!
この笠新道、標高差1600mを一気に下るのである。 ワオ w(°o°;)w
昨日、調子の悪かったシジュウカラは、この笠新道の下りを本当に下りれるだろうかと心配していた。
言葉に出して言わないけれど、カケスも心配そう・・・
何度も何度も休憩しながら、足を労りながら下っていく。
いい加減疲れが溜まり、ひと休みしていると・・・笠新道を登ってくる人も喘ぎながら登ってくる。

そうして長い笠新道を下り、やっとやっと・・・蒲田川沿いの林道に出た。
ここの湧き水の美味しかったこと・・・
ここから約一時間、新穂高温泉までの林道歩きだ! 
新穂高登山案内所に下山届けを提出し・・・
こうして、カケスとシジュウカラの槍、双六、笠の縦走4日間は、無事終わった!!

新穂高の無料駐車場まで帰って直ぐに、栃尾温泉に直行し疲れた体を露天風呂で癒す。
そうして、上宝村道の駅で美味しい飛騨牛の焼き肉を食べる。
あぁ〜そうだった!! 無事下山の連絡しなくっちゃ〜〜
連絡が遅くなり、山仲間のとんこさんやmintさんはたいそう心配したそうだ! m(__)m

その夜、栃尾温泉の車の中で寝て・・・翌朝高山経由で帰って来ました。
皆さんの応援メッセージに後押しされて、無事4日間縦走出来ました。 
本当にありがとうございました。。


一日目  新穂高駐車場→槍平小屋→飛騨乗越・槍ケ岳分岐→槍ケ岳

二日目  西鎌尾根分岐→千丈沢乗越分岐→縦沢岳→双六岳


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