冠 山 (1732m) 平 家 平 (1693m)


2007年4月7日(土)
  


カラッチが所属している山登りの会の、今年度最初の山・・・
四国の冠山と平家平に登ってきました。
平家平の名の由来は・・・
壇ノ浦の戦いで敗れた平家一族が、この山を通って
高知県高岡郡越知町の横倉山に
落ちのびたことによりその名がついたそうです。

地図検索  地形図(冠山・平家平

尾道からしまなみ海道(高速)を走り、一路今治SAへ・・・
そうして新居浜から県道47号線に入り、約5Km先の道の駅「マイントピア別子」に到着!
トイレ休憩を済ませ、今が満開の四国の桜を満喫する。
2005年の連休明けの四国山旅の折、西山に登る前の晩に
ここの駐車場に車を止めて寝たっけ!
この時はアケボノツツジがとっても綺麗でした。





平家平に登るには、いくつかのコースがあるようですが、
今回、我々が登るコースは・・・中持道(木炭運搬道)と呼ばれる道を辿ります。
道の駅「マイントピア別子」から
約13Km先の登山口である住友フォレスターハウスに向かう。
ここは、住友林業発祥の地で
同社が1993年にオープンした木造の瀟洒な建物があります。

住友フォレスターハウスの左手を通り、
手製の標識を右に曲がり、ヒノキの林の中を10分程登って行くと私設林道に出ました。
林道終点から山道となるが・・・
この道は、明治の頃には牛馬が通った木炭輸送路だったそうです。


この林道から平家平が見えるはずでした 突然ですが(笑)採って帰ったフキノトウです


緩やかな林道脇に生えているフキノトウを採りながら歩いていきます。
なんとこの辺り・・・
フキノトウが一杯生えていて、皆さんしっかり採ってま〜す。
ヒノキの植林からモミ・ツガなどの自然林に変った頃、上部歩道と合流しました。




ミニ白糸の滝のような滝や

こんな滝を見ながら歩きます。




途中の滝を見ながら約30分程進むと林道が切れ、山道へ続く狭い道となりました。
小さな谷を何度も渡り・・・
今にもずれ落ちそうな木橋を渡って歩いていきます。
この頃から小雨がパラつき始めたので
雨合羽を着たり、ザックカバーをつけて歩きますが、カラッチは傘をさして歩きました。








このような崩れ落ちそうな↑木橋を渡ったり

←  こんな滝を見上げたり・・・


直ぐに雨も上がって・・・
小さな沢を何度も渡りますが、木橋が架かっているものの
崩れかけていたり、沢の水で濡れて滑りそうな所も何箇所かありました。
滝も結構あり、素晴らしかったですよ!
でも滝に気をとられていて、濡れた岩で滑ると大変です。
写真撮影に余念の無いカラッチに仲間が、「足元に気をつけてよ」と声を掛けてくれます。
登山道に雪が現れてきました。






雪の量も次第に多くなり、登山道も崖なのか道なのか分らないような所もあります。
小さな谷を渡ること数回、突然穏やかな地形となり・・・
広葉樹の深い木立の中に住居跡が点々と出てきました。
この辺り、江戸時代から明治の中期にかけて製炭と、土佐の炭山の中継地点として
栄えた奥七番山縦の木宿の跡だそうです。





ガスの向こうの木々にシャクヤクが目立ち始めました

シャクヤクの咲く時期は、素晴らしいでしょ〜



この辺りに吹雪の夜、妙齢の山女が茄子を売りにきたと言う伝説から・・・
今は「ナスビ平」と呼ばれているとか〜
カタクリやキレンゲショウマを求めて、登山者で賑わうのもこの辺りらしい。
残念ながら、この雪でカタクリも雪の下でしたよ〜
どうやらこの辺りのカタクリは4月下旬が見頃だそうです。




ナスビ平から間もなく、こんこんと水の湧く?小さな沢を越えます。
ここが「四国三郎」と呼ばれる吉野川の支流で
銅山川の源流で立派なモニュメントが建っていましたよ!




銅山川・源流の一滴

源流・・・モニュメント →

東経133度18分22秒
北緯 33度49分16秒
標高1453m



銅山川の源流モニュメンを過ぎてからも、片方が結構な高さの崖の斜面・・・
しかも雪が積り、道幅も狭いので足を滑らせると大変なことになります。
お互いに一歩一歩、気をつけながら歩きます。
会長さんが一番前に行って雪を蹴り込んで道を作ったり・・・
ロープをかけて渡ったところもありましたよ〜





やっと一ノ谷越えに到着しました。
今日は思わぬ雪に足元が危ない箇所も多々あり、結構な時間を要した。
冠山まで登ると、お昼をかなりオーバーするので
ここで昼食タイムをとることになった!
一ノ谷越えに着く前頃には、積雪20cm位ある所もありました。




一ノ谷越えから冠山へは、このようなシコクザサを掻き分けて
しばらく急な道を登って行きます。





冠山に向かって高度を上げるにしたがって、眺望が開けるはずでした〜(汗)
が・・・しかし笹ヶ峰・ちち山方面にはガスが立ち込めています。
石鎚山も見えましぇ〜〜ん!



尾根から冠山頂方面を仰ぐ 振り返って笹ヶ峰・ちち山方面は濃いガスの中


お天気ならばこんな景色(笹ヶ峰方面)が広がっていたはずなんですぅ〜(^^;





冠山山頂に到着して、全員で記念撮影!
ここ冠山山頂は、狭くて全員座るのがやっとと言う感じでした。
晴れていると展望が良く
、気持ちの良い稜線歩きです。





冠山から平家平へのコースは、平家平を見ながら歩く快適なコースでした。
上空のガスがひいて、晴れてくれることを期待しながら歩きましたよ!
冠山から約50分程で平家平に着きました。





平家平はその名の通り、ゆったりした笹原で
気持ちの良い空間が広がっていました。
平家平山頂標識の向こうに、先程の冠山・笹ヶ峰・ちち山が見えます。
寒風山は笹ヶ峰の向こうですが、ガスで見えません!




左より・・・冠山・笹ヶ峰・ちち山



平家平から・・・別子ダムの向こうに西赤石から東赤石への稜線


平家平からも本来ならば、360度遮るもののない眺望のはずであった!
でもこれだけ見えただけ良しとしよう〜
こちら側・・・西赤石から東赤石の稜線は、くっきり見えて大満足です。
平家平からの大展望は・・・
里山倶楽部・四国編
kyoさんレポをご覧下さい。

ゆっくり眺望を楽しんだら、下山の時間が気にかかります。
名残惜しいけど下山することにしましょ〜





正面に四国山脈を望みながら下山開始!




下山は、当初平家平から送電線の保線道を下り、
住友フォレスターハウスに下りる予定でしたが・・・
雪があり結構急な道ということで、高知県側の小麦畝の方に下ることになりました。
下山道も結構アップダウンもある所もありましたが、
おおむね歩きやすい道でしたよ!
しかし長かったぁ〜σ(^_^;





下山道より平家平を振り返って・・・




登山口の住友フォレスターハウスからの標高差・・・1020m、
歩いた歩数約27000歩、所用時間・・・8時間
いやぁ〜この危なっかし登山道、しかも雪道には疲れました〜
下山するまで今日の登山者16名全員、
怪我も無く、無事に歩き通すことが出来ひと安心でした。
これも会長さんが事前に下見して下さったことと、
又、一人ひとりが気をつけながら歩いたからだと思います。
「ナスビ平」に群生するカタクリを見れなかったのは、残念でしたが
標高差1020mの今日の登山は、久々によく歩きました。
下山後の温泉は、木の香温泉でした。





最後に住友フォレスターハウスの前に咲いていたカタクリ


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