開 聞 岳 (922m)


2005年11月4日 (木)   

11月3日に屋久島から鹿児島に渡ったカラッチ隊は、
226号線を走り、道の駅「いぶすき」で車中泊!
翌朝、開聞山麓・ふれあい公園を目指して・・・
指宿駅前から役場前の交差点を右に折れ、指宿枕埼線の踏み切りを渡り
開聞岳の山麓方面に走り、左手に「天ノ岩屋」を見て
草スキー場やレクレーション広場のある、ふれあい公園に着きました。
直ぐ近くに広い駐車場とトイレもありました。
ここで朝食を済ませて、いざ開聞岳へ・・・今日のお天気は最高のようです!





鹿児島に渡るフェリーから見た・・・開聞岳


薩摩半島の南に聳える円錐形の美しい山容の開聞岳は、薩摩富士とも呼ばれ・・・
錦江湾の入り口にあたる海門にあることから、「かいもんだけ」とよばれるようになったそうです。
922mのこの山は、二重火山で、
700mから下は、コニーデ型で、上部はトロイデ型を成しているとか・・・





ふれあい広場から見た・・・開聞岳


コースタイム     2合目登山口(8:10)→5合目(9:10)→開聞岳山頂(10:50〜11:50)→5合目(12:45)→登山口に下山(13:20)
(※ コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね!)


駐車場からゆるやかな舗装道路の登り坂を歩き、うっそうとした暗い森林の山道に入る。
ここからが登山道となります。 
登山道入り口には「益救雲水」と言う不老長寿の水がありました。
侵食された登山道は火山の砂礫で、道の両側にはシダ類がおおっている。
2.5合目で林道と交叉し、なお進んで行くと少しづつ登りがきつくなってくる。
だんだん高度を増すごとに岩がゴロゴロした道となり、
松に混じって照葉樹林が目立つようになると、木の根も露出した登山道となる。





2合目登山道入口
入り口左には、トイレとシャワールームがあるそうですよ!
この時には鍵がかかっていました



この山はやたらとツワブキの花が多く、登山道の端に今を盛りとばかり咲き乱れている。





廊下状の道に変わると、樹幹から東の展望が開けて4合目に着いた。
ここからの展望は素晴らしく・・・池田湖の向こうに
噴煙を上げる桜島・・・そうして手前の面白い山は高隈山地(?)でしょうか〜
薄い雲海がかかった幻想的な景色でした〜





5合目を通過し・・・
火山礫のざらざらした道から、だんだん安山岩のごつごつした道に変わると
二重火山の上部に達しました。
登山道は北から東、そうして南へと円を描くように・・・ほぼ一周するようです。
それにしても開聞岳の登山道、ほとんど展望はなく、
ほぼ直登気味に歩くので真夏には登りたくない山で〜す(笑)



5合目通過中 こんな歩きにくい登山道となった


7合目を過ぎると木の間から、長崎鼻とその向こうに佐多岬方面が見えました。
この時もまだ、幻想的な景色が広がっていました。
展望が開けたのは・・・この二箇所だった!



7合目 長崎鼻とその向こうに佐多岬方面


その昔、孝徳天皇の頃、開聞岳北麓の「天ノ岩屋」にある観音堂は・・・
山伏たちの修行所として諸国からの出入りが多く、開聞宮の社人達も山伏となり
ここから修行に出掛けていたそうです。
この洞窟は開聞岳が噴火した時に、せり上がって出来たもので
これら山伏達の修行の場として使われ・・・
「仙人洞」と言う名前がつけられたと伝えられています。
開聞岳の登山の途中で使ってきた杖を、「仙人洞」に投げ入れ
杖に感謝し、これからの登山の安全を祈願する人達が多いそうですよ!



仙人洞 仙人洞の洞窟


九合目の少し先に一枚岩の急峻な斜面があり、木の梯子とロープがありました。
しっかりした梯子でしたが、傾斜がきついのでロープがあって助かりました。
ここから右へ回りこむように登って行き、岩の露出した斜面を登る。
やがて、なんとなく上空が明るくなって、頂上近くまで登ってきたことを実感しました。



山頂手前の梯子 山頂直下登山道に現れた岩 いよいよ頂上間近です


やっと頂上にたどり着いた。
南側は木々が茂って見えなかったけど・・・
北側の開聞の街並みや池田湖が目の前に広がり、素晴らしい眺めです。
ほら、今日はこんなに青空が広がっています。
頂上で1時間も池田湖を見下ろしながら、まったり至福の時を過ごしました。





開聞岳山頂と・・・池田湖
池田湖の奥に桜島や霧島山が薄っすらと見えます





一応・・・証拠写真で〜す!




山頂からの展望


山頂には噴火口らしいものはなく、直径120m位の浅い窪地があるだけでした。
東側の大岩の下には、「枚聞(ひらきき)神社」の奥宮が祀ってありました。
海辺に孤立する開聞岳は、枚聞神社の御神体で・・・
昔は「ひらきき岳」と言っていたそうです。

山頂からの展望は良く、東に・・・錦江湾口、佐多岬、桜島、
西には・・・枕崎、野間岳
南には・・・硫黄島、竹島なども見えるそうですが・・・
今日はお天気良すぎて、返って霞んでしまったようで〜す(´`;)
地元の小学生が遠足で沢山登ってきました。
そろそろ場所を譲りましょ〜〜




例によって・・・何とかの高上がり
小学生の皆さん、真似しないでね〜ん!



山頂より下りかけに見る・・・枕崎方向 ススキの向こうに池田湖




帰りがけに振り向いて写した・・・のどかな田園風景の中の開聞岳
なるほど・・・薩摩富士ですね!



下山後、川尻温泉国民宿舎「開聞荘」にて汗を流し一週間の屋久島・鹿児島の山旅を終えました。
「開聞荘」は少々古い建物でしたが、温泉の湯(350円)はとても良かったです。
露天風呂から眺めた開聞岳も素晴らしかったで〜す!



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