石 鎚 山 (1982m) 2004年2月15日 晴れ 地図検索 石鎚山は、西日本最高峰天狗岳を本峰に、石鎚神社が鎮座する弥山、それに南尖峰を含めた総体山をさし 古来、人々がその崇高な姿に畏敬の念を抱き、山岳信仰の対象として神聖視されてきたそうだ。 毎年7月1日から10日間は、全国各地から信徒が集まり盛大な祭りが行われる。 今回、○ま○こ会の2月の例会登山として厳冬期の石鎚山に登ることになった。 まだ本格的な冬山を経験していないカケスとシジュウカラが、果たして登れるのだろうかと言う不安はあったが ○ま○こ会の会長さんが今まで何度も厳冬期の石鎚山に登っておられ、「登れますよ!」 とのお言葉に背中を押されて、一大決心し参加することになったのだ。 本来なら一番寒い時期ではあるが、今年は2月第2週位から温かい日が続き・・・ ここ石鎚山でも積もっていた雪が緩み、夜間に冷え込んで登山道が凍るという一番やっかいな 登山道となってしまったらしい。 しかも楽しみしていた霧氷もどうやら望み薄すのもよう・・・ 今朝は午前2時半起床、4時に自宅を車で出発し、因島市の金山と言うところでバスに乗車する。 総勢35名でいざ、出発!! バスの中でまどろんでいる間に、石鎚山ロープウエイ下谷駅駐車場に7時過ぎに着いた。 午前8時始発のロープウエイに乗る為に、急いで登山準備を整えロープウエイ乗り場に並ぶ。 既にスキー客やボーダーの人達が随分並んでいる。 第一・第二便に何とか乗れ、成就駅(ロープウエイ終点)でアイゼンを装着する。 さて、いよいよ石鎚山登山開始(8:35)だ! 気を引き締めて登って行こう〜
ロープウエイ成就駅を出て直ぐに登山道は、すでにカチカチに凍っている。 アイゼンを装着してなければとても歩けないのは、スキー客やボーダーの人達も沢山乗り降りするからだろうか〜 しかし、スキー客達が進むリフト乗り場と我々登山者の進む成就社に別れる辺りから 普通の雪道らしい登山道となったきた。 といっても登山道はやはり、踏み後が緩んで凍ってる状態なので予断は許されない。 一面真っ白な登山道を歩くのは、本当に気持ちがよい!! 八丁坂を過ぎてしばらく登った頃から、だんだん登山道も険しくなってきた。
前社ケ森小屋まで登って休憩するが、寒くて余りゆっくりしておれない! 体感温度もかなり下がってるようなので、温かいお茶と甘いお菓子を食べた。 ここ前社ケ森は、登山口(成就社)から山頂までの丁度中間地点となる。 急な斜面を見ると風で雪の風紋ができている。 ちょっとした地吹雪のような状態のところもあった。 踏み後が見えなくなったら怖い。
更に進んで行くと前方が開けて、目の前にそそり立つ石鎚山の岩峰が迫り、見事だ!! ここは夜明かし峠で、一面真っ白な景色の中に聳え立つ石鎚山は、威厳に満ちている。 今日は霧氷は残念ながら見れなかったが、3年前に登られた方達は、一面素晴らしい霧氷を見たそうだ。 しかしこの時の気温はマイナス23℃だったそうで、寒くて凍えそうだったそうですよ〜 雪の石鎚山全容 素晴らしい !!
夜明かし峠からニノ鎖小屋(11:05)まで快調に進み、石鎚の弥山が目の上に見えるのだか・・・ これより先は、今までとうってかわって急勾配となり、35人ものパーティーで 軽アイゼンで登るのは危険との判断で、ここで昼食(11:05〜11:20)をとり下山することになった! せめて7、8人であったら、巻き道を通れば登れたと思うが・・・ この厳寒期の石鎚山に登れただけでも、大満足である。 石鎚山の表参道には、下方から試しの鎖(74m)一ノ鎖(33m)ニノ鎖(65m)三ノ鎖(68m)と4ケ所の鎖場がある。 鎖の総延長は233mもあり、最大斜度はニノ鎖の70度だそうだ。 鎖は鉄製で長さ50p程の両端に穴のあいたアレイを連結したもので一つ一つに寄贈者名が刻まれていると言う。 鎖の歴史は古く、安永8年(1779年)に鎖が切れた記録が残っていることから、それ以前からあったと思われる。 (鎖が切れるなんてこと考えたら登れないよ!!) 尚、鎖場にはそれぞれ迂回路があり、各自の判断で登ることが出来るようだ。 ニノ鎖小屋付近から見た瓶ケ森 (1896m) 本来なら弥山(石鎚山山頂)から、目と鼻のさきにある天狗岳から(1982m 西日本の最高峰) 素晴らしい四国の山々を眺望できたことでしょう〜 紅葉の頃の天狗岳 (1982m) 最高のお天気だっただけに、頂上から見えたであろう四国の山々を想像すると 秋の紅葉の頃か初夏にでも、天狗岳に登り絶景を味わいたい!! そうして万全の装備と経験を積んで、是非とも冬の石鎚山に再度アタックしたい。 ○ま○こ会の皆様、N会長さ〜ん、有り難うございました。 2005年5月 石鎚山レポ |