女人高野・稲村ケ岳(1726m)


2008年11月2日 (日)  みたらい渓谷  

10/2〜10/3に
山登りの会から・・・
奈良県天川村
みたらい渓谷」散策し

翌日・・・
  男性19名は、山上ケ岳に  
女性8名は・・・
女人高野の稲村ケ岳
登ってきました

この画像は・・・
「みたらい渓谷」遊歩道
途中のものです

洞川マップ


近畿随一と言われる「みたらい渓谷」・・・
天川川合と洞川温泉を約2時間で結ぶ渓谷美を満喫するコースを歩きました。
この日は「みたらいもみじ祭り」も開催されていて
バスでお昼過ぎに着いた我々は、早速「しし鍋」で舌鼓でした。
地元特産の手作りコンニャクや草餅も食べて、お腹は満腹〜(笑)
それでは腹減らしに「みたらい渓谷」を歩きましょう。
「みたらい渓谷」は・・・
世界遺産の大峰山系から流れる山上川と、天川の合流付近を流れる渓谷で
この時期、紅葉と奇岩が織りなす素晴らしさで知られています。


もみじ祭りの会場から歩いて、天川村役場の方に行くと
遊歩道入り口の看板が架かった吊橋を渡り
渓谷沿いに赤く染まった山を眺めながらの歩きは、渓谷のせせらぎと相まって最高!!




赤・黄・緑と織りなす紅葉は、まさに錦絵のよう〜〜
この辺りの紅葉が一番・・・綺麗でした。
自然が作り出す絶景に歓声があがりま〜す!
遊歩道は急な階段があったり、岩のへつりの下を潜ったりでしたが
危ない所はなく、家族連れも沢山楽しんでらっしゃいました。
さてここから・・・いよいよ「みたらい渓谷」のハイライト!


急な階段を登って「みたらい渓谷」への登りにとりつきます。
豊富な水量が落ちる「みたらい滝」を眺めながら、吊橋を渡りますが・・・
ここからの景観は見事で、緑の中に赤・黄とその絶妙な色彩に癒されながら歩くと
きつい勾配もさほどきつく感じないから不思議で〜す!
写真に一生懸命なカラッチ、つい皆さんに遅れてしまい後を追っかけますぅ〜

山上川にかかる哀伝橋

光の滝

かつて・・・
北朝軍に追い詰められた
南朝の長慶天皇は
  この「光の滝」から入水され  
みたらい滝の淵あたりで
引き上げられたと
伝えられているそうです


ダイナミックで変化に富んだ渓谷美を堪能した皆さん!
バスが待っている駐車場まで戻りましたが、元気印の我がワンゲル会のメンバー・・・
観音峰橋を戻って、洞川温泉まで歩くのだそうで〜す。

ハガクレツリフネ ベニドウダン

今夜の宿「桝源旅館」の温泉は、漢方薬湯でとっても良いお湯でしたよ!
夕食は鶏鍋で・・・皆さん「みたらい渓谷」をタップリ歩いたので
鍋の後、おうどん入れて、雑炊もしてお腹一杯頂きました。
因島の皆さん、春菊を沢山有難う〜(笑)
しかし桝源さ〜ん・・・こちらから請求する前に
大根おろしと薬味のネギ、柚子くらいは準備しておいて欲しかったな!
翌朝の食事はグッドでしたよ!
お弁当は・・・オムスビ二個位で良いので、おかずが少し欲しかったで〜す!
   
今夜の宿・・・桝源旅館


女性のみ


2008年11月3日 (月)  
稲村ケ岳 (1726m) 

登山マップ


本峰(稲村ケ岳)と大日山(だいにちざん)の2峰があり
山上辻に稲村ヶ岳の山小屋があります。
お花の時期には、イワカガミ、オオミネコザクラ、ツクシシャクナゲ、オオヤマレンゲなど
亜高山植物に富み「花の百名山」のひとつとして名高い山なのです。
山上ヶ岳では女人禁制が今も維持されていますが、
その隣に位置する稲村ヶ岳では、女性信者の為の修行の場として
「女人高野」または女人大峯とも呼ばれています。
この山は、昔から雨乞いの山として名高く、
特に大日山に祀られた大日如来は、女性行者の信仰があつく
信仰登山で賑わっています。
本日は、その稲村ケ岳にカラッチのネット友である「ショウタン」に
案内して頂くことになり・・・
ショウタンには、早朝より洞川温泉までご足労頂いたのでした。

コースタイム (※ ゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
川瀬谷林道終点(7:00)→レンゲ辻(8:50)→念仏山(10:05)→山上辻(10:41)→稲村小屋→(10:45)
大日山分岐→稲村ケ岳山頂(11:30)→稲村小屋(12:47)→法力峠→母公堂(15:03)


山上ヶ岳に登る男性達を大峯大橋から少し歩いて、女人結界門で見送った
ショウタン率いる女性8名は、川瀬谷に沿って林道を歩きます。
今朝宿を出る時、ポツリとしていた雨も上がり
雲は厚いものの、付近の紅葉も見事で楽しみながら稲村ケ岳登山道に入りました。
まずはいきなりの木の階段が現れ、結構高さがあった。


レンゲ峡谷に沿ってレンゲ辻に向かう登山道の紅葉が、とっても綺麗で
少し歩いては写真に熱中するカラッチは、最後尾を歩きます。
今日はこの辺りに精通しているショウタンから、
山仲間に出来るだけお話して頂く様にとの配慮もあったので〜す(^^ゞ



レンゲ辻コースは結構な傾斜もあり、途中にガレ場やミニキレットもありましたが
経験豊富なショウタンの案内で楽しく歩けました。
もしかしたら、山上ヶ岳に登った男性のコースより急登だったのではないでしょうか〜
紅葉も丁度見頃で、なかなか楽しいコースでしたよ!
ショウタンが途中でカメラを構えて、一人ひとり写してくれてま〜す。

画像は・・・ショウタン提供 画像は・・・ショウタン提供

このコース夏場であれば、きっと大汗をかくのでしょうけど
この季節、汗もあまり出ず水分補給も殆どしないで登ってきましたよ!


女人結界門のあるレンゲ辻に到着です!
レンゲ辻で女人結界門をくぐり、左に進むと山上ヶ岳ですが・・・
我々は、右に分けて稲村ケ岳を目指して歩きます。
最初の計画では、
このレンゲ辻で山上ヶ岳から下ってくる男性達を出迎える予定でしたが
風が冷たく、男性グループもまだ下りて来そうに無いので
「我々は山上辻(稲村小屋)に向って歩くようにしました」と無線でK会長に連絡して、
女人結界門の前で記念写真だけ写して、山上辻に向かいました。

画像は・・・ショウタン提供

念仏山を巻くようにつけられた落ち葉のトラバース道を歩き、
ショウタンが「時間があるので念仏山に登りましょう〜」と提案して下さり、
念仏山から山上ヶ岳方面を眺めて・・・まずは稲村小屋を目指して歩きます。
念仏山の笹原の斜面は、滑りやすく注意が必要でした。
念仏山のトラバース道では、落ち葉に隠れて石や木の根っこの滑り易い所もあり、
ショウタンが振り返りながら見守ってくれます。
稲村小屋はまだ営業していて、別棟に綺麗なトイレもありました。

フカフカの落ち葉のトラバース道 稲村ヶ岳の登山道にはシャクナゲの木が沢山ありました

念仏山のトラバース道から見た山上ヶ岳方面

稲村小屋から40分程で稲村ヶ岳山頂に到着!!
山頂付近の紅葉は終わっていて、冬枯れの景色でした。
快晴ならばここからの展望は申し分ないそうですが、今日はご覧の通り一面のガスでした〜(^_^;
山頂でショウタンが地図を広げて、山頂から見えるであろう山を教えて下さいました。
何も見えなくとも、9名で山頂に立てた喜びを分かち合いましたよ!
ショウタ〜ン、☆⌒(*^∇゜)v ありがとう!

ショウタンと・・・稲村ケ岳山頂にて (1726m)

稲村ヶ岳から下って、稲村小屋に着いた丁度その頃、
合わせたように、男性達が小屋に到着しました。

ショウタンのこの日のレポは・・・こちらで

ショウタンは、大峰・台高の山に精通してらっしゃって・・・
しかもネパールにも何度も行かれて、カラパタールからエベレスト山群なども見られてます。
HPには、素敵な写真が一杯ですよ〜♪


男性のみ


2008年11月3日 (月)  山上ヶ岳 (1719m)


霊場「吉野・大峯」は、役行者の開山以来、
1300年の歴史を持つ修験道の聖地として信仰を集めてきました。
その中で最も聖地とされるのが、
大峯山寺(山上蔵王堂)の建つ山上ヶ岳(通称:大峯山)です。
大峯奥駈道は修験者の修行の道で、吉野から熊野までの約170kmの道程は・・・
山上ヶ岳や弥山、八経ヶ岳、釈迦ヶ岳など標高2000m近い山々の尾根をたどる
修験道の中でも最も過酷で厳しい修行の行場です。
5/3の戸開式から9/23の戸閉式までの間、
白装束に実を包み「六根清浄」
と唱えながら歩き、魂を清めます。
この行は奥駈修行と呼ばれ、幾日もの間、崖をよじ登り谷を渡って歩き続けます。
(天川村役場・大峯奥駆道より抜粋)
男性達はこれより、女人禁制の伝統を守っている「山上ヶ岳」を指します。
ですから・・・我がワンゲル会も男性のみ(19名)、山上ヶ岳を目指したのであります。

大橋 女人結界門

川瀬谷に架かる朱塗りの大峯大橋を渡たり、女人結界門をくぐれば・・・
そこは深山密教の世界!!
こちらの女人結界門で、女性8名+ショウタンとで
男性19名を見送りましたよ〜


この西の覗の岩を左下に方向に行くと、右の画像の「西の覗」の岩の上に立ち、
身を乗り出して「六根清浄・懺悔懺悔」の掛け声とともに
心身を清め、一人前の男になるのだそうですよ!
我がワンゲル会の男性! 
果たして身を乗り出した人がいるのでしょうか〜?
それとも皆さん、日頃の行いが良いので懺悔することは無かったのでしょうか〜(笑)

写真撮影・・・ワンゲル会のT氏にカケスが依頼

カラッチが歩いてないので、写真が殆どありましぇ〜ん(^_^;
カケスが撮影したので、枚数が少ないのです!
そこで山上ヶ岳の詳細と眺望は・・・
大峰山裏行場にトライ(?)されたショウタンの・・・2006.9.24の山歩き記をご覧下さい!
なんとショウタンはこの時、登山靴を忘れてタウンシューズで登ったそうです。
大普賢から弥山までの奥駈道の尾根や大日山や釈迦岳の大展望も見れますよ〜
日本岩からの眺望も素晴らしいです。
そうして一緒に歩かれたマッチャンの山上ヶ岳レポもどうぞ〜
温かいショウタンのお人柄が伺える素敵なレポです!
尚、西の覗き・裏行場についてもっと知りたい方は・・・こちらを見てね。

山上ヶ岳のマユミの大木

山上ヶ岳の宿坊


男女合流




ショウタンが「寒いので稲村小屋の中で食事しても良いか、女性から聞いた方が良い」
とのことで、カラッチが聞きに行くと快く了解して頂きましたが・・・
中は余り広くなく全員は無理でしたので、男性の何人かは寒い中、外で食事して頂きました。
ショウタンも外で良いと仰って男性にお付き合いでした。

優しい大きな背中のショウタン! 紅葉を愛でながら下山!

昼食後、法力峠から母公堂に向けて綺麗な紅葉の中、落ち葉を踏みしめながら下山!
長い下山道をゆっくり歩きましたよ。


法力峠から母公堂に向けての下りでは、ショウタンが後ろの方を歩いて下さり
カラッチも色々と楽しいお話を聞くことが出来ました。
母公堂でこれから山歩きの仲間に会うと仰るショウタンとお別れして・・・
我々は昨夜泊った「桝源旅館」にバスで立ち寄り、汗を流して帰路についたのでした。
夕食にと桝源旅館で買った、柿の葉寿司がとっても美味しかったです!

元気なショウタンは、この翌々日には山歩隊の皆さんと大普賢岳を歩き・・・
そうして8〜9日は大山に登る為に山陰入りだそうですよ!
お会いしたかったのですが、カラッチ9日の午前中に用事があり残念!

ショウタ〜ン、本日は本当に色々とお世話になり有難うございました。
お陰さまで怪我も無く、一日楽しく歩くことが出来ました。
ショウタンの温かいお人柄に、参加した皆さん喜んで下さいました。
 ☆⌒(*^-°)v Thanks!!

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