東 鳳 翩 山(ひがしほうべんざん) (734m)

日   時     2003年3月30日(日)    晴れ

山口県の
萩往還の一部を歩きました

折しも桜の花も咲いていて・・・
かって、この道を往来したであろう人々に
想いをはせながら、登ってきました

萩往還って何だ!!

萩往還は、慶長9年(1604)萩城築城後、殿様の
「お成り道」として開かれました。
城下町萩(萩市)と瀬戸内の港三田尻(防府市)を
ほぼ直線で結んでおり全長はおよそ53粁です。
もとは殿様の参勤交代道として
整備された道でしたが、
江戸時代の庶民にとっても山陰と山陽を結ぶ
陰陽連絡道として重要な交通路でした。
また、幕末には、維新の志士たちが往来しており、
歴史の上で重要な役割を果たしました。
殿様一行の通行に伴う、殿様の休泊用の「茶屋」や
殿様の休憩施設として使われた「建場」
「駕籠建場」等の施設も造られました。
萩往還の大部分は国道は県道、公道として
現代でも利用されていましたが、
起伏の激しい山間道の中には
廃道となっていたものもあります。
これら貴重な古の道を保存し後世に伝えていく為に
整備されたのが「歴史の道・萩往還」です。

MAP

コ ー ス 錦鶏の滝駐車場――→雄滝(錦鶏の滝)――→雌滝―→尾根道―→板堂峠との合流点―→
東鳳翩山頂上―→ショウゲン山―→板坂峠―→萩往還道―→一の坂御建場跡―→錦鶏の滝駐車場


午前7時、山陽自動車道尾道 I C より山口に向けて突っ走る。
防府東ICを下りて262号線に入り北上、“二十一世紀の森”に向けて進み、案内板に従って右折。
ダムを過ぎて真直ぐ進むと、左前方に目車を降りて登山準備を済ませ、いよいよ登山開始!!
目的の “錦鶏の滝” の駐車場が見えてくる。


トイレ休憩に寄った瑠璃光寺の五重塔 錦鶏の滝入り口(ここに乗用車なら数台おける)

見事な流れの錦鶏の滝(雄滝) 雌滝 雌滝より少し歩いていくと又、
滝があった
雄滝を右にまいて登ると東鳳翩山 看板をくわえた木 ナマナマルート・頂上まで55分

東鳳翩山へは、雄滝から少し戻って、滝を右から巻くように登っていく。
登り初めて直ぐに、消防庁の火の用心の看板をくわえた珍しい木があった。
しばらく登っていくと「ナマナマルート」の標識発見! 「頂上まで55分」と書いてあった。
山口のテレビ番組で紹介されたコースで、その番組名からコース名をとったらしい。
せせらぎの音を聞きながら、沢を何度か渡り返しながら、石組みの跡や洞穴を通り過ぎ、
急坂に喘ぎながら歩を進めると川の水が少なくなって尾根道にでた。
滝から50分位登ってきただろうか〜 この尾根道はなだらかなハイキング道だ!
まもなく杉林が続く道に出たらまた尾根に出て板堂峠からの道と合流した。
最後の階段が見えてきたら、頂上も間近だった。
登るに従って、山口市街や遠くの山並みが見えてきた。


杉林の中を進む 板堂峠からの合流点 麓の錦鶏湖が見える
最後の階段を登る仲間達 頂上でMさんと・・・ 西鳳翩山へ続く尾根道

東鳳翩山頂上に到着!! 360度の展望だ!!v(^^)v ブイブイ
南には山口市街が眼下に広がり、西方には西鳳翩山、北方には幾重にも山並が重なり、
東へは板堂峠へ続く尾根が伸びている。
西鳳翩山の方に尾根道が続いており、縦走したい欲求にかられる。
頂上で昼食後、下山開始!!


下りはこんな木枠の階段が続き ショウゲン山?  板堂峠まであと2q

下りは、づっと階段が続き、一つ山を越えては又登って下りの繰り返しだったが、
高低差はさほど無く、楽しみながら軽快に下って行く。
板堂峠を下って萩往還道を、幕末の維新の志士たちが往来したであろうその姿を思い
浮かべながら苔むした石畳の道を下って行く。
殿様一行の通行に伴う、殿様の休泊用の「茶屋」跡や殿様の休憩施設として使われた
「建場」「駕籠建場」跡等が残っていた。
一ノ坂一里塚跡が丁度萩往還(萩→三田尻)の中間地点であったそうだ!


板堂峠 萩往還道まで下りてきた会長さんとOさん  一ノ坂一里塚跡

桜の下で・・・  萩往還道を通って下山!!

城下町萩(萩市)と瀬戸内の港三田尻(防府市)を結ぶ、
萩往還道をまた何時かゆっくり歩いてみたいなぁ〜と話ながら下ってくると、
萩往還道に似合った桜が咲いていた。
なんだか、今日歩いたご褒美のようで嬉しくなってきた。
本年度最後の山歩きに相応しい、なかなか趣のある道だった!!
 ($・・)))/~~~ ゴクロウサマ♪


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