阿弥陀岳→赤岳→硫黄岳
(2805m) (2899.2m) (2742.1m)



2006年8月24日(木)〜25日(金)
  





八ヶ岳は・・・
赤岳、西岳、編笠山、権現岳、阿弥陀岳、横岳、硫黄岳、峰ノ松目などの南八ヶ岳・・・
夏沢峠以北の根石岳、天狗岳、中山、縞枯山などの北八ヶ岳・・・と
南北合わせて20km以上にも及ぶ、広大な山域である。
荒々しい岩稜のアルペン的な南八ヶ岳に対し・・・
北八ヶ岳は、針葉樹の深い森と点在する池が優しい雰囲気を醸し出している。
いずれの山もアプローチが短く、比較的楽に山頂に立つことが出来、
しかも短い距離に小屋があるので安心感も高いことから
人気の山となっているとか・・・
今回、カラッチ隊は・・・美濃戸口から行者小屋を経て、阿弥陀岳を目指し
中岳、赤岳、横岳、硫黄岳と歩き、赤岳鉱泉に下りてくるコースを歩くことにしました。


コースタイム      美濃戸山荘・登山口(7:05)→朝食タイム(8:00〜8:40)→行者小屋(9:50〜10:00)→阿弥陀岳・赤岳分岐(11:05)
    →阿弥陀岳山頂(11:30〜12:10)→阿弥陀岳・赤岳分岐(12:40〜13:00・昼食)→中岳(13:15)
  →中岳・分三郎・阿弥陀分岐(14:00)→赤岳山頂(14:25〜14:50)→赤岳展望荘
(15:20)
         赤岳展望荘(6:25)→赤岳山頂(6:50〜7:15)→赤岳展望荘(7:35〜7:50)→横岳・地蔵尾根分岐(7:55)
                 →横岳山頂(9:05)→硫黄岳山荘(9:50〜10:00)
→硫黄岳山頂(10:25〜10:55)→峰の松目・赤岳鉱泉分岐(11:15)
→赤岳鉱泉小屋(12:05〜12:45・昼食)→美濃戸・登山口(14:05)
(コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)


美濃戸口→阿弥陀岳→赤岳

8/13〜8/22迄、10日間程しっかり東京で休養し、
オフ会なども楽しんだカラッチ隊は・・・
大月→甲府→小淵沢→諏訪郡・道の駅・信州蔦木宿へと車を走らせました。
実はここ道の駅・信州蔦木宿には、立派な温泉があると・・・
事前にハイジちゃんから聞いていたからでした。
そうして、カラッチ信州蔦木宿に着いてマガレットさんに電話したところ
なんと今夜、よっちゃんと一緒に道の駅・信州蔦木宿のお風呂に入りに来る
かも知れないと言うのです! (v^ー°) ヤッタネ

駐車場の裏手の川沿いに車を止め、早速夕食の準備に取り掛かり
焼き肉などの夕飯を済ませ、片付け終わった頃・・・
あの懐かしい笑顔のよっちゃん&マーガレット夫妻が、
トマトなど野菜のお土産を手に来て下さいました。
久し振りの再会を喜び、一緒に
裸のお付き合いが始まりました〜
(もちろん男性・女性別ですよ〜ん)
よっちゃんが入浴券綴りを持っていると言うことで、カラッチ隊のも出して下さったのです。
よっちゃん&マーガレットちゃん、ヽ(#^ー゜#)v サンクス!

登山案内図 柳川南沢の清らかな流れ

さていよいよ八ヶ岳登山当日(8/24)です!
よっちゃんに教えて貰った通り、美濃戸口から赤岳山荘に向けて車を走らせる。
(⌒^⌒)b なるほど よっちゃんが「普通車なら底を打つ個所があるから気をつけてね」
と言っていた通り、この道・・・「今時こんな道あるの〜?」って言う位の悪路!
すれ違いも出来ないような1本道の上に、路面はえぐれ大きな石が飛び出している。
車体の底を何度も擦りそうになりながら・・・
何とか赤岳山荘まで辿り着きました〜 ふぅ・・・ε=(´。` )
ここで早速、赤岳山荘のおばちゃんが駐車場代の集金に来られました。
よっちゃんに聞いていたので、上の美濃戸山荘まで車を上げる為
橋のチェーンを外して美濃戸山荘まで行き、
「今夜、赤岳展望荘に泊るので車を置かして頂けませんか」とお願いするが・・・
ここ美濃戸山荘の駐車スペースは5〜6台がやっとで、既に4台駐車していて
お泊りのお客さんが来られたら駐車出来ないのでと丁重に断られちゃいました。
止む無く、また赤岳山荘の駐車場(ここは広い)まで戻り、駐車していると赤岳山荘のおばちゃんが集金に・・・
駐車代一日1000円なので2000円頂きますとのこと、
「おばちゃん、駐車代一日1000円も取るなら、ここまで来る道路なんとかしてよ〜」
って言いたくなるの気持ちを抑えながら・・・一旦2000円支払って(笑)
おばちゃんと、よっちゃんの話をしていると・・・おばちゃんが1000円返して下さったのです。
あっそうそう、赤岳山荘のおばちゃんには
「よっちゃん」ではなく本名で言わないとダメだからね〜(笑)


前置きが長くなりましたが、いよいよ・・・
美濃戸山荘前の標識に従って、右の南沢コースを登って行きます。
左の北沢コースは、赤岳鉱泉を経て硫黄岳方面に行くのには近いようです。
最初は柳川の清らかな流れの音を聞きながら、流れに沿って緩やかに登ります。
南沢の流れの上段を進む頃から、傾斜がきつくなってきました。




苔むした・・・八ケ岳らしい雰囲気!  ↑

←  きつい登りもヤマオダマキに癒されて・・・


きつい登りの細やかな蛇行が続き、左岸に渡ると柳川の水量もかなり少なくなってきた。
この辺りから八ケ岳らしい雰囲気の苔むした針葉樹の林となる。
緩やかな道を八ヶ岳の雰囲気を味わいながら、ゆっくり登っていきます。
途中で遅い朝食のオムスビと、よっちゃ家のトマトで休憩です。
トマトがとっても美味しかったよ!!
今日のお天気を予感させるような青い空を見上げながら
低くなってきた針葉樹の道を進むと、広く平らな白河原に着きました!





白河原を歩いていると目の前に、特徴ある大同心の岩峰が現れました。
雲も湧いて、何だかいい感じ!!
後ろから歩いて来られた大きなカメラを持った方も、しきりにシャッターを切っておられました。
だんだん展望もきくようになり、テント場を過ぎたら行者小屋に着いた。
行者小屋の冷たいお水を一杯汲んで、阿弥陀岳を目指します。
行者小屋から右方向に進み・・・
赤岳・阿弥陀岳・文三郎道・中岳道の標識に従って進みます。
文三郎道の登りはきついとよっちゃんに聞いていたので
途中の分岐から中岳道の方に歩きます。


大同心の岩峰 行者小屋の肩にも大同心


中岳道の方も、ダケカンバなどの樹林帯を巻く結構な登りです。
樹幹の間から今日目指す、赤岳とその下の稜線に赤岳展望荘も見えます。
カラッチがお花の写真に夢中になっていると・・・
カケスはどんどん登って、もう見えなくなっちゃいました。





赤岳とその左下の稜線に赤岳展望荘


ミツバツチグリ ? ホタルブクロ イワギキョウ
ミヤマトリカブト ヤマハハコ オンタデ


トリカブトやヤマハハコ、ミネウスユキソウなどの花を見ながら登り、
丈夫な金網で作られた階段状の道を登ると分岐にでました。
阿弥陀岳と中岳へのコルでした。
ここにリュックをデポして、急な梯子を登り阿弥陀岳へと登ります。
なんと阿弥陀岳への登りは急登で、中には登るのを止める女性もいましたよ!
このコルで待ちくたびれたカケスは、カラッチをおいて阿弥陀岳に登ってしまいました。
さて・・・カラッチもこれから阿弥陀岳に登りますか〜





↑   中岳・阿弥陀岳分岐のコル

下から立って写したので急に見えませんが・・・  →
結構垂直に近いハシゴでしたよ!


阿弥陀岳は、鉄ハシゴを登るとすぐに鎖場に変わり、
今度は、鎖もない岩場をよじ登っていきます。
岩場は、結構掴むところもあるので安心ですが・・・高度感はかなりありましたよ!
浮石や落石に注意しながら慎重に登って行きます。


こんな岩場にもイワギキョウなどの花が・・・稜線に赤岳展望荘 赤岳をバックに・・・阿弥陀岳への途中の岩場の突端にいます!


阿弥陀岳に登る途中にも岩場に綺麗なお花が一杯咲いています。
急な梯子や岩場を登りながらも写真撮影に余念のないカラッチで〜す!
ん!?! 何だか・・・
赤岳の真教寺尾根付近からガスが湧いてきちゃった!
急げ〜 ε=ε=ε=ε┌(; ・_・)┘
急いで登っていると、途中までカケスが下ってきてました〜
「えぇ〜 もう〜下りるの〜 阿弥陀岳山頂から赤岳写した?」ってカラッチが聞くと・・・
「カメラはリュックにおさめたまま登ってきた」だってさ〜
それならとカラッチのカメラ渡して、すかさず赤岳バックに一枚写して貰いました。
ふぅ・・・ε=(´。` )
そうしてもう一度、カケスも一緒に阿弥陀岳へ・・・


中岳への登りと・・・コル 阿弥陀岳への登り




阿弥陀岳山頂 ( On Mouse)

カケスが山頂に着いた時には、阿弥陀岳から赤岳も見えていたと言うのに・・・
この通りの展望で〜す(汗)
山頂からは、編笠山から蓼科山まで南北の八ヶ岳が一望出来ると言うのに・・・
阿弥陀岳・山頂標識に・・・南稜ルート(一般ルートではありません)との表示があります。
そうです! あの健脚ピカリ隊が昨年登ったコースなのです!
カラッチ隊、「晴れろ〜!」を連呼してガスが引くのを待ちましたが、残念!!
展望の代わりに・・・
阿弥陀岳に登る途中で見かけたお花の写真でもどうぞ〜



ミヤママンネングサ コバノコゴメグサとイブキジャコウソウ
イワベンケイ
ミネウスユキソウ タカネナデシコ ウメバチソウ


コルまで下りて、まず中岳目指して・・・
ハイマツとキバナシャクナゲの木が混生する登山道を登りま〜す!
中岳は、赤岳と阿弥陀岳の間に位置するピークで・・・
ここからの展望もいいはずなんだけど、今日はまったく展望なし!

中岳には15分程で登りましたよ! 中だけから赤岳に向かうカケス


中岳から一旦鞍部まで下り、いよいよ赤岳への登りとなります。
文三郎分岐手前のガレ場に、可憐なコマクサが数株咲いていました。
まだとっても綺麗な姿のままで、感動!!





中岳から一旦鞍部までガレ場を急降下し、登りなおす途中で文三郎道と合流しました。
ここからが赤岳への最後の登りとなる。
ジグザグに赤岳に向かって登っていくザレた道は、結構きつく息切れがします。
岩場にクサリがあり、結構な登りだが楽しかったよ〜
時折青空が広がったかと思うと、ガスが湧いて真っ白になってくる。
「頂上まで後少し、ガンバレ」と言う標識が見えてきた頃・・・
(;゜0゜) ぎく 雷が鳴り出した〜
幸い空はそんなに曇っている様子ではなく、雷も遠くで鳴っているので
カケスは、「大丈夫! この空なら雨が降るようなことはないよ」と言う!
慌てず、しかし少しだけ急いで赤岳山頂目指しましよ。
三枚目の画像の左を回りこむと赤岳山頂でした!





「頂上は、あと少しガンバレ」の標識




赤岳への登りで咲いていた・・・ミネウスユキソウ  ↑

クロクモソウ ?   →



赤岳山頂からは、360度の大パノラマのはずでした〜〜!
が、しかし・・・ここではご覧の通り何も見えません。
今日は展望も諦めて写真だけ撮って、今夜の宿の赤岳展望荘まで下りました。
赤岳山頂には、赤岳頂上小屋がありますが・・・
頂上直下の赤岳展望荘には、お風呂がありバイキングと言うことで
赤岳展望荘に泊ることに決めていました。




赤岳山頂  ( On Mouse)


赤岳展望荘で宿泊の手続きを済ませると、「マイカップ」なるものを渡されました。
今夜から明日出発するまで、このマイカップでコーヒーもお茶も飲み放題とのことでした。
マイカップは・・・コップを載せる持ち手がついた物に、発砲スチロールのコップが載っているもので、
これに自分に分るよう名前を記入して、食事の時にも使うのだそうです。
早速、赤岳展望荘の名物・五右衛門風呂に入りました。
この右衛門風呂・・・大人5〜6人は入れそうでしたよ! 吃驚!!
カラッチが入った時は、一人でゆったり浸かりましたよ〜
やっぱ山でお風呂はいいですね〜 =*^-^*=にこっ♪
さっぱりした身体で、お部屋(2段になってる下段)のシュラフ型の布団に入って休憩!。






夕食は、ご覧のようなバイキング・・・好きなものを好きなだけ食べれます!
ここ赤岳展望荘には水がないので、食器を洗わなくて済むように
総て発砲スチロールで使い捨てだそうです。
お弁当箱のような容器に好きなものを取って頂きました〜
タラの芽の天ぷらがとっても美味しかったで〜す!
「マイカップ」は、上の写真の左に写っている男性のお盆の上の水色の物です。

実はカラッチ、翌日ここ赤岳展望荘のライブカメラに写ったのですが・・・
その話は
続きの「赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉」を見てね!

赤岳→横岳→硫黄岳→赤岳鉱泉

2006年「山旅速報」・・・北&中央アルプス

inserted by FC2 system