(265.6m)〜経小屋山(596.6m)

2013年3月24日 (日)   のち

我がワンゲル会の3月定例登山に参加してきました。
2、3日前からの天気予報では雨マークでしたが、曇りながらも傘なしで歩けそうです。

経小屋山は広島県廿日市市大野地区の標高596.6mの山で、
この山は7世紀ごろに瀬戸内海の絶好の監視所だったそうです。
防人の任務は厳しく心の安住を求め、一切経の写本を経小屋に収め信仰していたことから
経小屋山と言われるようになったと伝えられています。
お天気の良い日には登山道や展望台から、日本三景の安芸の宮島や瀬戸内に浮かぶ島々、
遠くには四国の山々まで眺めることができます。

山陽道大野ICを下り、近くにある大頭神社を目指します。
広い道に突き当たり、左にとり大頭神社の鳥居をくぐると直ぐに大頭神社でした。

大頭神社の境内を通らせて頂き、まずは大頭神社へ参拝し、
朱塗りの幾千代橋を渡って、名勝「妹背(いもせ)の滝」の雄滝を見物で〜す!
大頭(おおがしら)神社は・・・
厳島神社の摂社として西暦603年に建てられ
国常立尊、大山祇尊、厳島神社の最初の神職佐伯鞍職の三神を合祇し、
平清盛が安芸の守であった当時から毛利・福島・浅野の時代まで、社領米を与えられていたという名社です。
かつては、「烏食祭」「四烏の別れ」などという由緒ある神事も伝承されていました。

(大野町HPより)

コースタイム (※ ゆっくり歩きました〜 コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
妹背の滝登山口(8:02)→門山城跡(9:05)→馬のたらい(9:10)→展望岩(9:15)→妹背の滝・経小屋山分岐(9:54)
宮浜ルート・経小屋山分岐(10:50)→経小屋山々頂(11:05 昼食 11:40)→玖波ルート下山開始(12:15)→下山口(14.00)

名勝「妹背の滝」・・・雄滝(落差30m) 妹背の滝から少し戻り、登山道に入ります

大頭神社まで戻り、本殿の左から山道に入ります。
登山道入口には「風なごむ城山ルート 行者山・城山登山口」の案内が立っていました。
尾根に出るまでは急な斜面や所々滑りやすい箇所もありました。
シダの多い道を登ったり、ロープの架かったこんな急なトレイルもありましたよ!
城山にしても経小屋山にしても海抜0mから登るので結構急登なのですぅ〜


おむすび型の岩 重餅岩

平坦な尾根を進むと、右におむすび型の大岩がありましたよ!
この岩の一部は四角にくり抜かれ、穴の中には丸っこい石が置かれていました。


アセビ(馬酔木) ミツバツツジ(三葉躑躅)

広島県の低山でもあり、この時期お花は少なかった。
登山道から城山の次に目指す、経小屋山の大きな山魂が迎えてくれてます。

城山に登る途中から眺めた・・・経小屋山はまだ遠い!

ロープの助けを借りながら急な斜面に取り付き、一気に高度を上げると巨岩の展望岩に着きました。
岩には丸い穴が開けられており、この穴に旗を差していたものと思われる。
展望岩から少し登ればすぐに門山城跡へ到着!
山頂には門山城跡の説明版があり・・・
山頂の岩を利用して諸施設が設けられていた事や柱穴などについて書かれていました。
山頂周辺の岩にも丸い穴が開けられ、旗などを差していたらしい。

城山々頂(265.6m) 門山城跡

その岩の先に展望岩があり、眼下に大野の市街が一望できました。
快晴ならば目の前に宮島が大きく横たわり、厳島神社の朱色の鳥居も見えるのですが・・・
今日は曇り空でしかも霞がかかっているので、残念ながらこんな眺望でした!

経小屋山へは「馬のたらい」の手前を下るらしいが・・・
「馬のたらい」とは一体何ぞやと、
展望岩からの景色を楽しみに、更に南へ向かって大岩を通り越して歩き、
岩を抜け背後を振り返ると、岩の中が長方形に掘られその中には水が溜まっていた。
これが「馬のたらい」で、この水で馬を洗ったのではなく、飲用に使用していたそうです。

「馬のたらい」・・・と言われる大岩 「馬のたらい」の上部・・・水槽

馬のたらいを過ぎ、展望岩の案内に従って更に南へ坂を下ると・・・
広島市街から呉市にかけての海岸線が続き、その対岸には宮島が存在感を示しているではありませんか〜
残念ながら、今日のお天気ではこんな景色ではありましたが〜(泣)
これでは余りにもお見苦しいので、下に同じ場所からの快晴の日の画像を貼っておきました。

快晴ならば、廿日市市街の向こうに・・・宮島の鳥居や弥山も見えるはず!

同じ場所からの快晴の眺望は・・こちらからどうぞ〜

山頂からは波光きらめく瀬戸内海と、
墨絵のような美しい濃淡を見せる島々が眼下に広がり、華麗なパノラマビューですよ!
美しい多島美や安芸灘の風景をご堪能下さいね。

アセビ(馬酔木)越しに・・・経小屋山 妹背の滝と経小屋山への分岐

さていよいよ次の目的地の経小屋山へ向かいます。
落葉の下り斜面では、補助のロープの助けを借りながら急な斜面を一気に下ります。
大野浦駅方面への分岐を過ごし、
左右にシダの茂る急な登りも快調に歩を進め・・・
樹幹越しに見える経小屋山も直ぐ目の前となりましたよ〜
北方向を眺めれば大野権現山や大峰山の姿も視界に入ってきました。

結構な急登・・・ タムシバ(田虫葉)の花

丸太の階段が現れ、どうやらここを登りきれば経小屋山らしいで〜す!
だけど最後のこの丸太の階段って結構きついんですよね〜
しかもこの丸太の階段・・・山頂近くまで続きま〜す!
喘ぎながら登り、突き当たりのT字路を左に50mで眺めのよい東展望台に着きます。

経小屋山・東の展望岩からのお天気の良い日の眺望は・・・↓こちら(動画)からどうぞ〜



東展望台を後にして来た道をT字路まで戻り、そこを山頂に向けて直進します。
やがて丸太の階段が現れ・・・
丸太の階段を登りきると宮浜ルートと合流し、山頂に向かって右折します。
すぐに山頂部の一周コースを左に分けると目の前に突如として車道が出現します。
車道を右折し、左に東屋を過ごし、更に進むと経小屋山の山頂でした。
広い山頂で昼食タイムで〜す!
山頂は広く、森林公園として整備されているので、車でも上がれるのですぅ〜

車道に出てきましたよ! 経小屋山々頂(・・・ん!?!標高が・・・正確には596.6m

下山は、玖波ルートでした。
このコース時間的には少し長いけど、宮島などの景色を見ながらのパノラマコースだそうです。
車道を少し下ると左に「玖波コース」の案内板があり、ここから山道を下りま〜す!。
すぐに左に鳴川へ下る道と分かれているがそのまま直進します。
赤テープを見失わないように下っていきます。
ミツバツツジを愛でたり、景色を楽しみながら下りましたよ!

玖波ルートを下る ミツバツツジが綺麗!

高速道が見える所まで下りてきました

下山後、宮浜温泉「べにまんさくの湯」にてゆっくり汗を流し帰路につきました。
城山〜経小屋山・・・とっても良い山で・・・
雨を覚悟の山歩きでしたがカッパを着ることもなく、陽も射しだして良い山歩きでした。

宮浜温泉「べにまんさくの湯」

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