2013年・日本百名山完登山旅
三 本 槍 岳 (1916.9m) 97座目

2013年8月7日 (水) ガス のち

8/5に平ケ岳を下山したカラッチ隊、銀山平の白銀の湯で汗を流し・・・
352号線をひた走り、檜枝岐のミニ尾瀬公園で車中泊して、
翌8/6に121号線→289号線と走り、道の駅・しもごう→那須甲子道路を経て茶臼岳ロープウエイ駐車場まで来ました。
那須甲子道路を走っている時、大雨となりフロントガラスから前が見えない程でしたよ!

檜枝岐にある・・・清水

茶臼岳ロープウエイ駐車場を確認して、
一度東側の大丸温泉前の駐車場まで下りて、広場の建屋で夕食の焼肉を作り、駐車場で寝ることに・・・
しかし夜半から凄い風が吹いて目が覚め、これでは朝ロープウェイが動かない可能性があるので
急遽、北側に延びている車道を進み峠ノ茶屋Pまで走り、登山準備にとりかかりました。

大丸温泉前Pから少し登った所からの・・・ご来光

三本槍岳(1916.9mm)は、日光国立公園に属し、
福島県西白河郡西郷村と栃木県那須塩原市との境界にある山で、
那須岳の最高峰であり、一等三角点も設置されています。
また太平洋に流れる阿武隈川、那珂川の源流部にあたり、
山頂から400mほど北のピークは、日本の中央分水嶺となっているそうです。
山頂が旧藩の会津、那須、黒羽の三藩の境界にあった為、
各藩が領界確認のため、毎年5月5日の端午の節句の日に槍を立てたのが山名の由来だとか・・・
山頂からは、南に急峻な容姿の朝日岳、周囲とは雰囲気が違う噴煙をあげる茶臼岳や
遠く飯豊山、磐梯山、吾妻山も見渡せるらしいらしいけど、果たして今日はどんな感じでしょうか〜

コースタイム

(※ マイペースでゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
登山口(5:40)→峠の茶屋跡(6:35 朝食 7:00)→朝日の肩(7:35)→清水平(8:15)→三本槍岳山頂(9:00〜9:10)
→清水平(9:40)→朝日岳山頂(10:20 10:30)→峠の茶屋跡(11:05 休憩 11:20)→登山口(11:.45)

那須岳登山口 お地蔵様かと思ったら、狛犬に見送られ・・・

午前5時40分に駐車場奥の石段を登り、鳥居をくぐって峰の茶屋への道に進みます。
山の神を過ぎると石段が続き、道の両側にヤマアジサイが沢山咲いていました。
潅木帯をぬけ出して岩のゴロゴロした道を登って行くと、展望が開けました。
やがて登山道は茶臼岳の山腹をたどり、峰ノ茶屋跡に着きました。
途中で見上げる茶臼岳は深いガスの中で、
時折鬼の角のような岩峰が見えただけでした〜^^;
前方のカールのような谷の上部に、峰ノ茶屋跡である避難小屋が見えてきました。

石や岩のゴロゴロとした道を登るカケス! 前方の峰ノ茶屋跡を目指して・・・

茶臼岳方面はガスっているので、峰ノ茶屋跡で遅い朝食を頂きました。
ここは風の通り道となってるようで、凄まじい風が吹いてましたよ!
峰ノ茶屋跡の建物の陰で風の収まるのを少し待ちましたが、一向におさまる気配なし〜(^^ゞ
茶臼岳もガスってるし展望もなさそうなのでスルーして、朝日岳に向かうことにしました。


峰ノ茶屋跡・・・On Mouseで・・・強風に耐えるカケス

峰ノ茶屋跡の避難小屋から剣ガ峰の東側をトラバースします。
(下の左画像・・・薄っすらとトラバース道見えますか〜)
ここは6月末でも残雪があり、注意が必要な所らしいですよ!

画面向かって左奥に・・・剣ガ峰のトラバース道見えますか〜 剣ガ峰のローソク岩

剣が峰の北からは尾根の西方向に廻ってトラバースします。
ここはクサリ場がありますが、足場はしっかりしているので気をつけてさえ歩けば問題なさそうで〜す。
クサリは新しくしっかりしているし、滑りやすい岩に滑り止めの処理がされていました。
鎖が必要なほどの難路ではないのですが、
この鎖は強風の時に飛ばされないようにするための鎖だそうですよ。
それ程この山は強い風が吹くのでしょう〜


この辺りは、左側が切れ落ちているので注意が必要です! 熊見曽根

鎖場を越えると左側にトラバースすると、朝日の肩に到着しましたがやはりガスの中!!
初めの予定では朝日岳に向かう予定でしたが、風が強いしガスなので先に三本槍岳に向かうことに・・・
西の肩に下りて小ピークを越えると、次のピークが熊見曽根でした。
熊見曽根から左下に下っている道は、隠居倉を経て三斗小屋温泉へと続いているようです。
右方向の無名峰(1900m)を越え、小湿原の清水平に向かって下って行きま〜す。
清水平への下り道は、丸太で土留めをされた階段の道でした。
清水平(1810m)・・・
熊見曽根から三本槍岳を結ぶ登山道にある無名峰(1900m)と
無名峰(1889m)との間に広がる平らな場所で、
雨の多い季節には、水の湧き出る砂地があることから清水平と呼ばれています。



↑ 熊見曽根と清水平への分岐
丸太で土止めされた階段を下る・・・カケス →

清水平の木道を歩く →

清水平には真新しい木道が敷かれてとっても歩きやすかったで〜す!
清水平の北端からハイマツとシャクナゲの潅木帯を登って行くと、三叉路に出ました。
右に行くと中ノ大倉尾根から北温泉へと続く道のようです。
北温泉・赤面山分岐を右に見送り、笹に覆われた道を進んで行きます。
下草や笹も刈り払われているので歩き易いトレイルですが、
所々でぬかるんだ箇所もありましたよ。

清水平(1889m) ハイマツとシャクナゲの道を行く・・・カケス

おぉ〜ガスが引いて、青空が広がってきましたよ!
前方に三本槍岳でしょうか〜、斜面に登山道が見えます。
一旦平坦地に下りてから山頂への急登となりましたが・・・
それも少しの間でやがて傾斜も緩み北に向かうと、まもなく小広い山頂の三本槍岳に到着しました。

三本槍岳山頂(1916.9m)・・・On Mouse

しかし山頂に着いたら、またガスが広がり始めちゃいました〜 ふぅ〜^_^;
正面に茶臼岳や朝日岳が見えるはずだったのですが・・・
展望もないので写真だけ撮って、来た道を引き返し朝日岳に登り返します。

朝日岳に向かって・・・ おぉ〜山頂に人が見えますぅ〜

少し青空が見えてきましたので期待しましたが、やはり朝日岳山頂もガスったままでした。
これでは茶臼岳や三本槍岳も見ることが出来ましぇ〜ん!
今年の山旅ではづっとこんな感じの山頂で、証拠写真を撮るだけですぅ〜(泣)

朝日岳山頂(1896m)・・・On Mouse

朝日岳から下る頃から少しお天気も回復してきました。
登りで通った岩場を反対方向に峰ノ茶屋跡まで下って行きます。

おぉ〜 茶臼岳が少し見えてきました! 鎖場を通過!

荒々しい朝日岳への岩峰・・・右奥が朝日岳の頂上

下りで目に飛び込んできたのは、荒々しい朝日岳の岩峰でした〜
アルペンムード満点の朝日岳を眺めて、反対を向くと・・・
形の良い茶臼岳の姿がありました。

茶臼岳と・・・シラネニンジンとミヤマシャジン 茶臼岳の山腹辺り・・・朝通ってきた道が見えます!

本当は茶臼岳にも登ろうかと思ったけど、こうしてこちら側から眺めた茶臼岳を見て満足!!
那須岳と言うと茶臼岳のことを指すらしいけど・・・
茶臼岳・朝日岳・三本槍岳のどれかを登れば、那須岳を制したことになるらしいので
茶臼岳はパスしちゃいました〜^^;

峰ノ茶屋跡から少し下った辺りから眺めた・・・荒々しい岩肌の朝日岳

こうして朝日岳の悦峰を見ていると・・・
活動時期によって、こんなにも変化に富んだ山容を見せてくれるのだと思いましたよ!

峰ノ茶屋跡でコースタイムを記録するカケス! 峰ノ茶屋跡(避難小屋)があんなに小さく見えます

峰ノ茶屋跡を通過してケーブルの山麓駅駐車場へと下りましょう〜
峰ノ茶屋跡から山麓へのなだらかな砂利道を下って行きます。
左には登ったばかりの朝日岳の荒々しい岩の斜面が眼前に広がっています。
茶臼岳からも噴煙が見えています。
何だか登り損なっちゃった茶臼岳ですが、こうしてしっかり心に焼き付けて来たのでまぁいいか〜

那須岳の姿をこの目に焼き付けて・・・

茶臼岳と登山道の火山礫 登る時にも通った山之神

朝、車を止めた山麓駅駐車場まで戻ると・・・
登りで峠ノ茶屋跡で一緒になった6名の方が、車の外で昼食中でした。
「随分早いですね〜 どちらまで歩かれました〜?」って声をかけると
茶臼岳まで登って下りてきたと仰ってました。
カラッチ隊が朝日岳と三本槍岳まで登って来たと伝えると、皆さん驚きの声でした。
さぁ〜そろそろお昼! カラッチ達もご飯にしましょ〜
ってことで、大丸温泉駐車場まで走り、駐車場の建屋の中でラーメン(笑)を作って食べました!
その後会津若松を通って、飯豊山に登るため移動したのでした。

ケーブルと・・・山麓駅駐車場

峰ノ茶屋跡〜朝日岳〜三本槍岳で見たお花達

スダレボウシ ヤマアジサイ アカモノの実 トリアシショウマ
ハクサンオミナエシ ヨツバヒヨドリ? ヒメシャジン マルバシモツケの花後

シラネニンジン ダイニチアザミ ウラジロタデ ブーケのような・・・ヒメシャジン

2013年・日本百名山完登の山旅速報

日本百名山完登までの経緯と記録


inserted by FC2 system