2013年・日本百名山完登山旅
燧 ケ 岳 (2356m) 95座目

2013年8月3日 (土)  のち

8/2(金)に会津駒から下山したカラッチ隊、御池ロッジの温泉で汗を流し、
御池の駐車場(始終カラ号)に泊って、翌日燧ケ岳に登りました。

尾瀬ヶ原からの燧ケ岳

燧ケ岳は東北随一の標高を持つ山で、
尾瀬に欠くことのできない存在で、至仏山とともに尾瀬の象徴となっています。
火口付近には・・・柴安ー(シバヤスグラ 2356m)、俎ー(マナイタグラ 2346m)、
ミノブチ岳、赤ナグレ岳、御池岳の5つのピークがあり、
登山道が通じているのは柴安ー、俎ー、ミノブチ岳の3つで、
俎ーに、二等三角点があります。
2300m以上の山として日本で最も北に位置し、
日本国内では、燧ヶ岳より北にそれより高い地点はありません。
登山口は、御池、尾瀬沼長英新道、沼尻、見晴新道の4ヶ所ありますが、
登山口まで車で直接行けるのは、御池からのルートのみ!
御池からのルートは距離、高低差も一番厳しいが、
コース途中に二つの湿原があり、登山の楽しみがあります。
駐車場は、有料・1回1000円、何日置いても出なければ1000円です。
カラッチ隊のように3連泊すると有利ですよ〜ん!
また駐車場前の売店には食堂や売店もあり、モンベルの商品も扱っていました。
トイレもウオッシュレットでとっても綺麗でした。j
隣の御池ロッジには宿泊も出来、温泉(日帰り入浴・500円)もあります。

コースタイム (※ マイペースでゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
御池登山口(5:30)→広沢田代(6:30)→熊沢田代(7:25)→九合目(8:45)→(9:30)→
燧ケ岳山頂・柴安(9:50〜10:30)→熊沢田代(11:45)→広沢田代(12:35)→御池登山口(13:.25)

土曜日とあって駐車場は満杯! 左に行くと燧ケ岳に・・・右は尾瀬ヶ原(見晴)方面

御池の駐車場の奥を抜け裏燧林道に入り、
木道を歩くと直ぐに、尾瀬ヶ原方面(裏燧林道)との分岐があり
この分岐を左に進み、燧ケ岳山頂を目指します。
木道をしばらく進み、はじめは緩やかな登りでしたが・・・
次第にぬかるみが多くなり傾斜も増してきました。
岩と石の多い急登を登り、高度を上げていきま〜す!

段差のある大きな岩 8/1にはこの辺りで撤退 木の階段もあり・・・

実は前々日の8/1に小雨降る中を燧ケ岳に登った時、↑の画像(真ん中)の辺りまで登って
この岩場を滝のように流れる水に危険を感じ、敗退を決意したのでした〜^^;
大きな段差のある岩場は高度を稼げますが、結構疲れちゃいます。
急な岩場を登り詰め、木製の階段を登ると・・・
とっても綺麗な池塘が広がる広沢田代へ着きました。
しかし生憎のガスで池塘に写る景色は見れましぇ〜ん^^;
お天気が良ければ、前日登った会津駒も見れるのでしょけどね!

湿原にキンコウカが咲き・・・ 広沢田代に到着!

広沢田代にはキンコウカやギボウシ、キヌガサソウ、ヒメシャクナゲ、ワタスゲなどが咲いて
ガスで遠望がきかないけど、とても癒されましたよ!
湿原には沢山の池塘が点在していました。

キンコウカ ギボウシ

モウセンゴケ キヌガサソウ

木道は右に曲がり、また樹林の中に入っていきます
広沢田代の湿原が終わり、再びぬかるんだ石ゴロの急登になりました。
こんな斜めになった木道も現れました。
これって下山の時、濡れていると滑って危ないですよね。



御池が標高 1520m で
柴安ーが 2356m なので
標高差・・・ 836m
木道と岩ゴロの道、
湿原と変化に富んだコースです!


樹林帯の中 ひとしきり登ると、広々とした熊沢田代に出ました。
熊沢田代にも沢山のキンコウカが木道の両側に咲き、出迎えてくれました。
熊沢田代には木道の両側に池塘があり、
休憩出来るベンチも設置されていて、ここで極楽トンボさんにお会いしました。
この方は素晴らしい一眼レフを持ってらっしゃり、カメラにも詳しそうなので
カラッチのカメラの調子がおかしく見ていただきました。
下の方の画像で「極楽トンボさん」と書いてあるものは、この方が写して下さったものです。
山旅から帰ると、極楽トンボさんからこんなメールが届いていました。
「小川様ご夫妻の姿は、“仲よきことは、美しき哉”の名言そのものでした」
「これからの人生、新たな目標を立て、邁進する気迫を頂きました」
とても嬉しい出会いでした〜(*^_^*)

沢山のキンコウカが出迎えてくれました 極楽トンボさんとカケス・・・この木道の先に燧ケ岳が見えるはず!

階段状の木段を登ると再び樹林に入りました。
熊沢田代からは少し直登してから左へトラバースするような形で沢を越え、
最後の沢は水の無い沢の中を直登してから左に折れます。
おぉっ、青空が広がってきましたよ!

この木道・・・すれ違う時大変そう! 枯れ沢を登って・・・ 両側にササが茂る中・・・

木道が終わり左手上方へ進み
小さな沢を横切ると、石ゴロで歩きにくい涸れた長い沢の直登になります。
ここ ↓ を登っている途中でカラッチが・・・「この坂は懺悔坂だね〜」
って言うと、近くにいた人が、「ヘェ〜懺悔坂って言うのですか〜」って聞かれるので
「いえね〜今、私が名付けたのよ〜」
「人生70年色々ありましたので、懺悔しながら歩いてるんですよ!」
で・・・皆さん大笑い!!
いやぁ〜 それにしてもこの300m程のガレ場の坂はきつかったですぅ〜

懺悔坂・・・(笑) 懺悔坂を登り詰め・・・

サンカヨウ・・・花言葉・・・幸せ ハクサンシャクナゲ・・・白花

左手の尾根に出て、ガレ場の木道をトラバースするとハイマツの森林限界になりました。
上を見ると青空が広がっているのですが、平ケ岳や会津駒方面は
残念ながらガスの中で、写真にも撮りましたが確認出来ませんでした。

斜めに傾斜した木道 最後の急な階段を登り・・・

ハイマツと岩の急登をひと踏んばり登ると・・・


二等三角点のある俎ー(マナイタグラ)の山頂に着きました。
大きな石がゴロゴロした山頂です。
しかしガスって何にも見えましぇ〜ん^_^;
やはり朝は早立ちでないとダメですね、今朝は5時半出発だったもんね〜
だけど俎ーに着いたのが9時半なんだけどな!

俎ー山頂(2346m)・・・On Mouse 俎ーからの柴安

俎ーから見る尾瀬沼・・・極楽トンボさんから画像頂きました!

俎ーを後にして最高峰の柴安ーへと向かいます。
俎ーから60m程下って、再び70mの急坂を登り返しますが、
思ったほどでなく、意外とあっけなく柴安ーに・・・



↑ 柴安ー・御池の分岐

俎ーから
柴安
ーに向かう →



2356mの柴安ー(シバヤスグラ)の山頂で〜す。
こちらは広々としていて大勢の登山者が休んでいました。
立派な燧ケ岳山頂の御影石の碑が有りました。
柴安ーの山頂部は俎ーと同様、巨岩の積み重なった所で
 南側が広場になっていたので、ここで昼食に・・・
極楽トンボさんとお話していて、百名山がこれで95座目だと言っていたら
周りから「凄い!!」の声が聞こえてきました。
山頂からは、会津駒ケ岳や至仏山・尾瀬沼など360度の眺望が楽しめるのでしょうが、
今日はガスで眺望どころではありましぇ〜ん^^;

立派な御影石の柴安ー(2356m)・・On Mouse

極楽トンボさんが燧ケ岳山頂標識の前で、カケスとカラッチの写真を何枚も写して下さいました。
↑ の画像で、On Mouse した時の画像も極楽トンボさんが撮影して下さいました。
俎ー、柴安ーからの眺望も良くありませんでしたが・・・
楽しい出会いもあり、思い出深い山となりました。
柴安ーから下山中に[うーさん]夫妻とバッタリ遭遇しちゃいましたよ!
うーさん夫妻も百名山目指しているので、会津駒と燧ケ岳でも会ったって訳です。
「それでは又、御池駐車場で会いましょう〜」と声掛けして下山する。

下山中の熊沢田代からの景色 前方に次に登る平ケ岳を見ながら・・・

下山は登りと同じコースです!
下山時、熊沢田代から次に登る平ケ岳も良く見ました〜(^^)
木道を快適に歩いて、ガレ場や岩の段差のある登山道もクリアし、登山口まで戻ってきました。
ガスっていたけど念願の燧ケ岳に登れて、とっても満ち足りた気分でした。
下山後、檜枝岐村営の山の駅・御池の前の靴洗い場で泥汚れを落とし、
隣接の御池ロッジの温泉で汗を流して、山の駅の食堂にて
鶏のから揚げとおでんで夕食を済ませました。
二日続けて会津駒と燧ケ岳に登ったので、明日は休養と決めて今夜は御池で車中泊です。
さて、この決断が吉と出るのでしょうか〜(^^ゞ

登山口入り口まで戻ってきました! 御池ロッジと温泉

燧ケ岳で見かけた他のお花達

ヒメシャクナゲ コオニユリ コバイケソウ

ヤマハハコグサ ミヤマリンドウ ハクサンシャクナゲ オトギリソウ

2013年・日本百名山完登の山旅速報

日本百名山完登までの経緯と記録

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