島根県・大江高山(おおえたかやま)(808m)

2012年4月15日 (日) 

イズモコバイモ

大江高山は島根県のほぼ中央に位置する大田市の南西、
大代(おおしろ)町のシンボルとして親しまれ、三瓶山群に次ぐ標高808mの連山で、
三紀から四紀(二百万年前)につくられた大江高山火山群と呼ばれています。

噴火時期は百数十万年前といわれ、
このときの火山活動により石見銀山(大森銀山)の銀鉱床が形成され、
また、温泉津(ゆのつ)温泉の泉源もこの火山群に由来するそうです。
(大代高山会HPより抜粋)

登山道は大代町の山田コース・飯谷コースと祖式町の伊勢階(いせがい)ルートがありますが、
本日我々はお花が多いと言われている・・・飯谷コースから登りました。
飯谷コースは最短距離ですが、標高差は520m程あり激登りなのです!
県道46号飯谷バス停から北方へ1q南斜面を登ると、
山辺八代姫命
(やまべやしろひめのみこと)神社があり、境内裏手からは急峻で一気に山頂を目指します。
春の登山道には・・・
大田市自然環境保全条例により保護を必要とする希少な動植物として指定された、
「イズモコバイモ」が自生、また「ギフチョウ」が生息しています。
イズモコバイモやミスミソウ・イカリソウなどの山野草の種類も豊富と言うことで
今日はとっても楽しみな登山なのですぅ〜(^^ゞ

コースタイム (※ お花を楽しみながらゆっくり歩きました コースタイムは、専門書を参考に行動して下さいね)
飯谷登山口(9:22)→山辺八代姫命神社(9:45〜9:55)→大砲岩(10:30)→祖式・飯谷分岐(11:16)
→大江高山々頂(11:24〜11:29)→山田コース779m峰(12:05 昼食 12:45)→山田コースに下山(13:45)

今日は、カラッチの所属するワンゲル会の今年度初めての例会なのです。
昨年は例会に一度しか参加出来なかったなぁ〜^^;
今年は出来るだけ参加して、夏のミニ始終カラの山旅に備えたいと思います。
さて今日はMリーダーを先頭に総勢22名で歩きま〜す!
国道261号線を大朝町→瑞穂町→石見町と走り、川本町に入りったら、
江の川を渡った所の信号を右折し、片側1車線の江の川沿いの広い道路を遡って行きます。
飯谷バス停の民家の前に大江高山の案内板があり、
そこからから大江高山を見上げながら、川沿いに登っていきます。
川の中には菜の花や、真っ白なワサビの花が咲いてましたよ!

最後の民家を左に見ながら、杉の大木のが立ち並ぶ参道を登って行くと、
山辺八代姫命神社に着きました。
早速大好きなヤマエンゴサクがお出迎えしてくれました。
神社境内でHさんの掛け声とともに、ストレッチ体操&衣服の調整をして歩き始めました。

ワサビの花 ヤマエンゴサク ミヤマカタバミ

杉の大木の立ち並ぶ参道を登り神社に向かって行くと、
ミヤマカタバミが顔を見せてくれた。
杉林の中なのでまだ花が開いてないものが沢山ありま〜す!
中にはイズモコバイモやスミレの花も・・・
神社裏の杉林の中の左手に登山道がありました。

石のゴロゴロした植林帯を抜け、枯れた沢を左岸に渡ります。
再び杉の植林帯へと入って行くと、やがて雑木が混じるようになり急斜面を直登します。
急な登山道の脇にも可憐なミスミソウや、ヤマルリソウ、スミレなどが咲いて
疲れを癒してくれますぅ〜

サンインスミレサイシン ミスミソウ ヤマルリソウ

ここの登山道は粘土質なので足元が滑り、木の枝や立木につかまりながら登りますが
本当に飯谷コースは半端でない登りでしたよぉ〜
大江高山の標高は808mと低山ですが、登山口からの標高差は520mほどあり
久しくこんな急登を登ったことがないカラッチ、
手足総動員で喘ぎながら登りましたよ〜〜(@_@)

次は岩場の急登・・・でもこちらの方が登りやすかったかも〜
岩の多い支尾根を登ると、だんだん展望が良くなってきました。

遠くに三瓶山が見えてきました 祖式・飯谷分岐

登り始めて1時間・・・目印の大砲岩への標識に辿り着き、
やっと主稜線に出たようです。
そんな急登の中、ミスミソウやミヤマカタバミ、タチツボスミレなどのお花達が出迎えてくれます。
こんなお花に出逢えるから、苦しくても山登りは楽しいんですよね!

ミヤマカタバミ・・・ ( On Mouse ) イズモコバイモ・・・( On Mouse )
タチツボスミレ・・・ ( On Mouse )でコタチツボスミレ? ミスミソウ・・・( On Mouse )

後100mの標識が出てきても急登は続きます。
この山は火山の山でとにかく急峻だとガイドブックにあったが、
本当に急な斜面の直登が延々と続いたのでありました〜
やっと山頂に着いたようで〜す!

大江高山々頂(808m)・・・( On Mouse )

山頂には、地元の大代高山会の方々が山田コースから大勢で
登って来られ昼食の最中でした。
山頂標識の周りも一杯の人だったので、写真を撮りたいからと避けて頂きました。
「どちらからですか〜?」って聞かれたので、「尾道からですよ」って答えると
「へぇ〜尾道から日帰りで、飯谷から登るなんて凄いですね〜」ですって〜(笑)
確かに・・・飯谷コースはきつかった!!

三瓶山 大江高山火山群

山頂からは上の画像のように素晴らしい眺望でしたよ!
東には大田市街と三瓶山、南には石見冠山などの山並みが、
北にはデコボコの火山群とその向こうには温泉津町と日本海が見えま〜す。
この山に4回も登っている本日のリーダーのMちゃんも、
こんなに良く見れたのは初めてだったと感激してましたよぉ〜
山頂で昼食もいいんだけど、西峰の779mピークへの登りがきついので、
そちらで昼食タイムとし西峰(779mピーク)に向かう。

ギフチョウ・・・( On Mouse ) カンアオイ

この山には、希少な動物として指定された「ギフチョウ」が生息しており
今の時期に見れるかも〜ってことでした。
運よく、大江高山の山頂手前と、西峰(779mピーク)手前で飛んでいるギフチョウに出逢えました。
ラッキーー\(^o^)/
大江高山の山頂手前では2匹位でしたが、西峰手前では何匹もスミレに止まって
ギフチョウもお食事の時間らしく、写真に収めることが出来ました〜(^^)
この蝶も「スプリング・エフェメラル」と呼ばれるそうですよ。
「スプリング・エフェメラル」とは「春の妖精」とか「春の儚い命」などと訳されるようです。
このギフチョウはカンアオイの葉に卵を産み付けて
2週間後いっせいに羽化して、カンアオイの葉を食べて育つのだそうです。

アカネスミレ?・・・オカスミレ? 白いミスミソウ 779mピークへ・・・

大江高山々頂から西峰(779m)への道もアップダウンあり、
何度も偽ピークに騙されながらの歩きでしたよ!
大江高山からの下りでは滑りやすく、ロープも張られていました。

779mピークにあった木のオブジェ

↑この木のオブジェに座ってお弁当を食べました〜
って、22名全員ではないですよぉ〜(笑) カラッチと男性1名でした。

西峰からの眺望もデコボコお椀を伏せたような、大江高山火山群が見事でした。
カラッチも写真撮ったけど、上手に繋ぎ合わせられなくって〜^_^;
779mピークからの素晴らしい眺望は・・・「山歩きと山野草のページ」さんの
こちらの画像からどうぞ〜
また日本海まで見渡せて、温泉津温泉や出雲ドームも見れましたよ!

ヤマエンゴサク・・・( On Mouse ) アマナ・・( On Mouse ) アケボノスミレ?
テリハキンバイ? イカリソウ・・・( On Mouse ) イチリンソウ

山田自治会館のある山田登山口に向けてジグザグの道を下っていきます。
こちらのコースも急登ではないけど結構長いので、登りも大変かも〜
下山途中にもツルカノコソウやエイザンスミレなど沢山のお花が咲いていましたが・・・
ミヤマカタバミの群生に日が射して、それは見事な光景でした。
下山した民家の付近にもイチリンソウやネコノメソウ、ヤマエンゴサクなどの花が咲いてました。

ここ太田市大代町付近の桜は、今が満開の時でとっても綺麗でした。
下山後は、香木の森の「霧の湯」で汗を流して帰りました。
歩いてみたかった大江高山、山野草も沢山見れて素晴らしい山でした。
ワンゲル会の皆さん、リーダーのMちゃん有難う〜〜♪
※ 花名の誤認があるやも知れません、どうぞご教示くださいませ。

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