谷川岳(1977m)

     2008年8月20日 (水)  
  のち

8/19(火)に武尊山(ほたかやま)に登ったカラッチ隊・・・
翌8/20のお天気が良さそうと言うことで、谷川岳に登る為にまたもや
谷川岳ロープウェイ駅を目指したのであります。
8/18のあのガスの中のロープウェイと違って、本日(8/20)は素晴らしい青空で
期待に胸を膨らませてロープウェイに乗り込んだのでした。


谷川岳ロープウェイ 8/18・・・ガスの中のロープウェイ 8/20・・・ロープウェイ下車後リフトで天神平に

谷川岳は、群馬県利根郡水上町と新潟県南魚沼郡湯沢町の境の三国山脈にある山で
元来、この山はトマとオキの二つ耳(2つの頂上の意)と呼ばれ、
谷川岳の名はそもそも、隣の俎品(まないたぐら)に与えられていたのだそうです!
しかし、国土地理院の地図に誤記の為に、トマ・オキの二つ耳が谷川岳と呼ばれるようになったらしい。
トマの耳(標高1,963m)には薬師岳、
オキの耳(標高1,977m)には谷川富士の別称があるそうですよ。
広義には、一ノ倉岳などの周囲の山域も含めて谷川岳と呼ぶこともあるそうです。
登山道は主に・・・天神尾根、西黒尾根、厳剛新道の各ルートと、谷川連峰縦走路があります。
(上のルートをクリックして頂くと、谷川岳山頂登山コースが表示されます)

谷川連峰縦走路 (平標山 - 仙ノ倉山 - 万太郎山 - 谷川岳 - 一ノ倉岳 - 茂倉岳 - 七ツ小屋山 - 朝日岳 - 笠ヶ岳 - 白毛門)
一ノ倉沢などの谷川岳の岩場は、その険しさから剱岳・穂高岳とともに日本三大岩場の一つに数えられ
ロッククライミングのメッカとなっています。
谷川岳の標高は2000mにも満たないが、急峻な岩壁と複雑な地形に加えて、
中央分水嶺のために天候の変化も激しく、遭難者の数は群を抜いて多く
谷川岳遭難事故記録によると、2005年(平成17年)までに781名もの死者が出ているそうです。
この飛び抜けた数は、日本のみならず世界のワースト記録であり、
ちなみにエベレストの遭難死者は、2005年迄で178人である。
かつて多くの遭難者をだしたことから「魔の山」と呼ばれている谷川岳・・・
マチガ沢・一ノ倉沢・幽ノ沢など、切り立つ岩壁での事故が多くを占めているのです。
無雪期の一般登山コースは、展望にすぐれ、夏には沢山の高山植物が目を楽しませてくれる上、
アプローチにロープウェイが使えることから多くの人に親しまれています。
(谷川岳 Wikpedia より抜粋)


天神平から眺めた・・・谷川岳(向かって左後方の山) 右後方に・・・朝日岳・白毛門

登山道から眺めた・・・天を突く俎ー(まないたぐら)の鋭鋒

谷川岳ロープウェイ駅に始発の8:00に乗る予定でしたが、
カラッチが忘れ物をした為に、20分遅くなっちゃいました〜(汗)
その20分の差と、カラッチの歩きで微妙なことに・・・
ロープウェイは約10分で、一気に1321mの天神平まで運んでくれました。
天神平からペアーリフトに乗り継いで天神峠の展望台に向かい谷川岳に対峙します。
谷川岳の双耳峰は、威風堂々としてなかなか格好良かったで〜す!
真っ青な空に風格を備えた谷川岳を見て、ワクワクしてきちゃいました。

コースタイム (※ ゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
天神平(8:50)→熊穴沢避難小屋(9:25)→天狗のたまり場(9:55)→天神ザンゲ岩(10:25)→肩の小屋(10:40)
→トマの耳(10:50)→オキの耳(11:10〜昼食&大休憩〜12:00)→浅間奥の院(12:15)→ノゾキ(12:30)→
肩の小屋(13:00)→天狗のたまり場(13:30)→熊穴沢避難小屋(13:55)→ロープウェイ天神平駅(14:25)

天神峠の展望台から一旦、蛇紋岩の岩道を下り
山腹の道を緩やかに登って、天神尾根の登山コースに入ります。
やがて天神峠からの道と合わさると天神尾根の登りとなり、木の階段を登って行きます。
今日は平日にもかかわらず、夏休みのせいか沢山の登山者が登ってきます。
さすがに人気の山であり、人気コースですね!


熊穴沢避難小屋

木の階段を登って・・・ 右は切れ落ちているので鎖もあります こんな岩場も登って・・・

まもなく熊穴沢避難小屋の前に出て、これからの急登にそなえて小休憩の後、
登山らしくなったなった道を登りつめます。
危険な所には鎖もありましたが、鎖に頼らなくと登れました。
避難小屋を過ぎるとすぐに森林限界に達し、笹原になって一気に視界が開けます。


天狗のたまり場 天神サンゲ岩

カラッチが、急登の連続に息をあげながら登っていると
天神ザンゲ岩」と言う岩にすでに、カケスが立っているではありませんか〜
懺悔しているのでなく、バンザイしているよ〜(笑)
実はカラッチが下から「バンザイ」の格好をして、カケスに促しカメラにおさめました。
カケス曰く「母さんは、懺悔することが一杯あるだろう〜」ですって〜
|(−_−)| 聞かなかったことにしておこう〜
見上げる青い空・・・益々これからの展望に期待するカラッチでした。
谷川岳山頂部は以外にも、笹原の綺麗な斜面と思いながら登っていると
今朝一番のロープウエイで登って来た言う若い青年が下山してきました。
カラッチが「もう〜山頂に立って来られたのですか〜」って聞くと
「オキの耳まで行って来ました」との由・・・早っ!!
この青い絨毯のような笹原の上に「肩の小屋」があってそこからもう少しですよとのことでした。
天神ザンゲ岩からも長い木の階段が待っていました。


天神ザンゲ岩でバンザイする・・・カケス君 まだまだこんな階段を登っていきます

天神ザンゲ岩から登ってきた道を振り返る・・・左上にロープウェイ駅も見える

天神ザンゲ岩から登ってきた道を振り返って眺めていると・・・
三人連れの男性が「お一人ですか〜」って声をかけて下さいました。
何でも群馬の方達だそうで、「今日は霞んで展望が良くないですが〜」
「この辺りから、燧ヶ岳、至仏山、日光白根山、武尊山が見えますよ〜」と教えて下さいます。
カラッチが「エッ、武尊山には昨日登ってきたのですよ」と言うと
このおじさん達、「オォ〜スゲェ〜 二日連続して登ってるんですか〜」だって〜
カラッチが更に、「ハーイ今日で家を出て34日目で、百名山12座目ですよ」と言うと
本当に驚いてましたよ〜ん!
何でも空気が澄んでいると、遥か南方の雲海の上に富士山が見えることもあるそうです。

燧ヶ岳、至仏山、日光白根山、武尊山などが見えている?

広い笹原の稜線を上り詰めて行くと、その先に肩の小屋らしきものが見えてきました〜
カラッチがおじさん達と話しながらゆっくり登っているので^^;
カケスはもうとっくに肩の小屋も通過したようで〜す。
広いガレ場を左から大きく回りこむように登って行くと肩の小屋に到着しました。
肩の小屋は以前は無人小屋だったそうですが、今は宿泊も出来るようです。
おじさん達は、肩の小屋で休憩して行くとの事で、
オジカ沢ノ頭の向こうに見える万太郎山、仙ノ倉山、平標山と続く
谷川連峰の主稜線をしばし眺めた後・・・
カラッチはカケスが待っているので、いよいよトマの耳を目指して歩きます。


谷川岳は・・・真っ直ぐ進みます 肩の小屋

がしかしカラッチが、トマの耳に着いた頃にはガスが回り始めてしまっていたのですぅ〜
あんなに青空だったのにぃ〜
カラッチが出発する前に忘れ物しなければ、始発のロープウェイに乗っていれば〜
と・・・後悔しきりのカラッチでした〜(汗)
あぁ〜なんたるちぃあ〜 でもカケスは一言も苦言は言いましぇ〜ん。
そう言えば、気象の変化も激しくて遭難者も多いって書いてあったっけ!
こちら天神尾根ルートでは滅多に遭難なんて無いのでしょうけど、
気象の変化には気をつけなくては思ったのです。
カラッチ隊が山旅から帰った後の9/27に、だんべえさんやmakotoさん達が
谷川岳に登られてましたが、一気に冬景色でしたものね。


谷川岳・トマの耳・・・On Mouse

イブキボウフウと・・・白毛門 トマの耳からの・・・白毛門

でもでも、トマの耳からは白毛門がこんな風に見えて感激!!
トマの耳に三角点がありましたよ。
白毛門の左後方は 巻機山らしき山も見えたのですが、
オキの耳の後ろに濃いガスが流れ始めたので、急いで写真だけ写してから・・・
オキの耳に向かって歩き始めました。


トマの耳から眺めた・・・オキの耳

振り返って見たトマの耳の方向にも、ガスが漂ってます。
トマの耳に立つ登山者がこちらに向かって「ヤッホー」と叫んでします。
カラッチも「お返し ヤッホー」を叫びましたが聞こえたでしょうか〜


オキの耳から見たトマの耳 トマの耳に立つ登山者

谷川岳・オキの耳On Mouse

オキの耳に到着で〜す!
いやぁ〜 それにしても大勢の登山者で山頂は一杯です。
何とか岩場に座れたのでここで昼食タイム&大休憩としました。
お弁当を食べているとガスが出始めたせいか、下山して行く人が多くなりました。
ゆっくり休憩した後・・・「ノゾキ」まで足を伸ばしてくることにしました。
鳥居の下を潜ったところが奥の院でした。
小さな社がありましたよ。


富士浅間神社・・・奥の院 奥の院から一旦下って登り返します

奥の院から少しのアップダウンがありましたが・・・
この辺りとっても山野草が沢山咲き乱れて綺麗でした〜

写真を写していると、またもやカケスに遅れちゃうカラッチですぅ〜
でも奥の院からは殆ど登山者は歩いて無いので、ゆっくり撮影出来ます。



ノゾキまで行こうと思ったのですが、手前から一ノ倉の断崖絶壁を見てると
何だか足が竦んじゃって、写真だけ写して引き返しちゃいました。
この先は馬の背状となっていて、一ノ倉沢の千尋の谷でした〜
どちらの谷に足を滑らせても命の保障は無いでしょう。
アッ、イヤァー (((((((>Д<)))))))
一ノ倉沢に切れ墜ちる断崖の凄さは、カラッチにも分かりましたよ!
こんな岩壁を冬の厳冬期に登る人がいるなんて、信じられましぇ〜ん。



覗きから・・・一の沢に一気に切れ落ちる 一ノ倉岳の・・・断崖絶壁

ノゾキからオキの耳に引き返す途中、熊を発見!!
驚いたでしょ〜 この仰向けに寝転んでる熊・・・ちゃんと目も口もありましたよ。
しかもその口には、人間らしき物を飲み込もうとしている〜なんちゃって〜
皇海山に次いで武尊山、そうして谷川岳でも熊に遭うなんて吃驚ですぅ〜(笑)


まるで・・・熊が仰向けになってるようでしょ〜(笑)

奥の院からノゾキの近くまで足を伸ばしたので、午後1時近くなり
カラッチ隊もそろそろ下山することにしました。
下りも同じコースを下るので余裕で〜す!
後はひたすら、ロープウェイ天神平駅目指して下るだけで〜す。
もちろん今日は、ロープウエイで下りましたよ。
あっ、下りはリフトを使わなかったけど〜 って当たり前か〜


ロープウェイ天神平駅目指してひたすら下ります 天狗のたまり場で天狗になったカラッチ!

下りで振り返って見た・・・西黒尾根かな? ロープウエイ天神平駅まで下りてきました

登山道で見かけたお花達!!
他にもまだ沢山のお花が咲いていましたよ。
谷川岳は知る人ぞ知る、花の百名山らしいですよ〜♪
そうして、下山後は・・・谷川温泉・湯テルメ谷川で汗を流しましたよ!


ウツボグサ ミヤマウスユキソウ オミナエシ ハクサンフウロ
シナノオトギリ タテヤマリンドウ シモツケソウ ノコンギク?

咲き乱れる山野草 ホソバトリカブト

秋の谷川岳を・・・天神平→熊穴沢避難小屋→トマノ耳→オキノ耳→一ノ倉岳→茂倉岳→矢場の頭→土樽と歩かれ
とっても素晴らしい眺望とコースを紹介下さってる・・・「みっちゃんの山日記」をリンクさせて頂きました。
こんな青空の下、もう一度このコースで谷川岳を歩いてみたくなりました〜


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