北岳(3193m)間ノ岳(3151m)縦走

2008年7月20日 (日)〜7月22日(火)  

一日目

昨年の夏山旅で鳳凰三山縦走したカラッチ隊が目にしたのが・・・
あの北岳の雄姿でした。
北岳に手が届きそうな場所にいるカラッチ隊に、「北岳」が待ってるよと囁いたのですぅ〜
と言うことで、今年の山旅・・・のっけから北岳・間ノ岳に挑戦で〜す!
しかもその後、ι(+_+)y なんとまぁ
南アルプスの主峰を五座もなんて欲張りなことを考えているカラッチ隊!
果たして全部登ることが出来るのでしょうか〜

まずは20日の日曜日、北岳目指して芦安の駐車場に向かいます。
駐車場にはお昼前に着いたのですが、連休をはずした為か何とか駐車場に止めることが出来ました。
そうして買ってきたお寿司を食べて、芦安ウオッチングを始めます。
まずは広河原までのバス乗り場と、下山後の温泉チェック!
そうして下山後は山旅中のカラッチ隊にとって、汗臭い衣類の洗濯が問題で〜す。
バス乗り場にある温泉に聞いても「コインランドリーなどありません」の一言・・・


翌朝、広河原までの切符を買うカケス 芦安の無料休憩所

そこですごすご引き返さないのが・・・カラッチなんですぅ〜
バス乗り場の前に、なんとホテルが見えるではありませんか〜
早速お伺いして、「あの〜このホテルにはコインランドリーありませんよね〜」って・・・ある訳無いっしょ!
ところがここのご主人、おかみさんを呼んで来て、何か囁いていらっしゃいます。
おかみさんが「コインランドリーはありませんが、もし良かったらここの洗濯機使っていいですよ!」だって〜
(°Д°; ウヒョ 「本当にいいんですか〜」とカラッチ!!
そのうえ、ご主人が「今日はどちらにお泊りですか〜」って聞かれるものだから、
てっきりこのホテル勧められると思いきや・・・
ここのホテルのご主人もおかみさんも良い方なんですねぇ〜 しみじみ〜
「上に無料休憩所があるので、車の中より楽に寝れるのではないですか〜」と言って
従業員の方に掃除するよう言って下さって、こんなに素敵なホテル(?)にしかも無料で泊めて頂いちゃいました〜
なんと言うラッキー!! (⌒_⌒) ニコッ
この先も・・・何だか幸先よい山旅が続けられそうな予感ですぅ〜♪

こんな綺麗な部屋に泊めて頂きました〜 お洗濯もバッチし干せて・・・(下山後) 携帯も充電出来て・・・
北岳ワインについてはレポの最後に(下山後)

コースタイム (※ ゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
一日目 芦安無料休憩所(5:10)→バスで広河原(6:10)→御池小屋分岐(6:42) 朝食 (7:05)→右俣分岐(8:50 休憩後 9:20)
→雪渓終わり(11:40)→八本歯コル(12:30) 写真タイム (13:35)→北岳・八本歯分岐(14:00)→北岳山荘(14:50)
二日目 北岳山荘(4:00)→中白根山(4:35)→間ノ岳(5:35〜6:00)→北岳山荘(7:15 朝食 8:20)・→八本歯・二俣分岐(9:30→
北岳山頂(10:00〜10:30)→肩の小屋(11:00)→二俣・大樺沢分岐(13:10)→二俣(13:35 昼食 14:00)→
広河原・御池小屋分岐(14:55)→広河原(15:20)

さて本題に戻って、広河原から一番のバス(5:10発)に乗って、
ゲートの先の登山口出発が6:15、野呂川に架かる青い吊橋を渡っていよいよ登山開始です!
この吊橋を渡るのがカラッチの夢だったんですよ〜
だって、憧れのあの北岳に登れるも〜ん!!



↑ 大樺沢に向かって・・・上着の調整

吊橋を渡ると対岸に広河原山荘があり、その横から大樺沢の左岸を登って
沢沿いのなだらかな歩きやすい道を登り小さな沢を渡ると,
八本歯と白根御池小屋の分岐に出ました。
川のせせらぎを聞きながら、結構な距離を登って行くのですが・・・
北岳に登れると言う嬉しさからか、さほど長くも感じなく
周りの景色やお花達を愛でながら登って行くことが出来ました。
パイプの橋や木橋も何度か渡り・・・
大樺沢には真っ直ぐに進み、川沿いのダケカンバなどの林の中を歩いて行きます。
林を抜けた所が草つきでした。
ダケカンバの若葉にそよぐ風がとっても爽やか!!

? どなたか教えてね! ミヤマハナシノブ
シナノキンバイ サンカヨウ

この草つきの辺りには、夏山シーズン初めには、雪渓も残っているそうです。
八本歯のコル→北岳山荘と、肩の小屋→北岳の分岐に出ました。
ここでは沢山の人達が休憩していて、すぐ上に簡易バイオトイレもあります。
実は、昨夜無料休憩所で・・・
カケスと雪渓の雪の感じを見ながら、どちらのコースを取るか決めようと
話し合って歩いて来たのでした。
カケスは、時間が短縮出来る八本歯コースを登ろうと言います。
雪渓に下りて、雪の登山道を確かめたカケス、
大丈夫! しっかり踏み後を辿ってキックステップで歩けばと・・・

そうして実は、milk隊が昨日から北岳・間ノ岳を歩いているので
下りにどちらのコースを取るか分からなかったのだけど、
カラッチ、きょろきょろ探してみたけれど見当たらなかったのですぅ〜
携帯も全く繋がらず・・・いない筈ですよね、
milk隊は、この頃北岳で素晴らしい眺望を眺めていたんだもの〜(^^)/
一日違いで素晴らしいお天気に恵まれたようですよ!

雪渓の雪の感触を確かに行く・・・カケス モミジカラマツ

ここで、この先の長い道程を乗り越える為に、
フルーツやオムスビを食べ、しっかりエネルギー補給して・・・ファイト一発!
しかし・・・この分岐から雪渓に向かって行く人は少なくて、
後ろを振り返れば、殆どの人達が白根御池小屋の方に向かうではありませんか〜
不安を感じたカラッチがカケスにもう一度相談しようと思ったが、
カケスは既に、雪渓を登り始めていましたよ〜
ヾ( ̄p ̄) ォィォィ 本当に八本歯登るの!?!



時折ガスが引くものの相変わらずのガス!
お天気良ければ・・・
雪渓を振り返ったら、きっと鳳凰三山など
素晴らしい眺望なんだろうなぁ〜

って・・・ことでカラッチもカケスの後を追って雪渓に足を踏み入れましたよ!
雪渓を登り始めて後ろを振り返れば、誰も登って来て無いよぉ〜
時折、今朝北岳山荘から下ってくる人に会いましたが・・・
この急な長い雪渓を下るのは怖いなぁ〜
白馬の大雪渓よりははるかに急だし、転がってしまうととても危険です。
現に「ラクッ」って声が響いて、
雪の塊が落ちてきたりしましたが、きっと中は石の塊だったのでしょ〜
しかし、カラッチ隊アイゼンなしで登ってますが・・・(汗)
雪渓はこんな感じで踏み後はしっかりしていて、登りならキックステップで歩けば問題ないが、
上の方に行くと踏み抜いたような大きな穴が空いて
そこを覗いてみるとゴーゴーと音を立て青い冷たそうな水が流れていたので
雪渓を踏み抜いてしまうと、命が無いってことになるので
慎重に踏み抜かないように歩きましたよ!
登りはアイゼンなしでもさほど怖いと感じることはありませんでしたよ!

長い梯子の始まりで〜す! バットレスを覗き込みカメラを構える バットレスの一部と雪渓・・・

雪渓を越えるとこんな感じで、ここから梯子や岩の登山道が続きます。
梯子を登っていると、上の方にガスの切れ目からあのバットレスらしきものが見えます。
カケスが止めるのも聞かず・・・
お転婆カラッチ、岩によじ登って決死の覚悟(笑)で写真に収めてきましたよ!
下を覗くと深い谷・・・見上げればあの北岳バットレス!!
こんな岩場を登る強者もいるんですね〜
残念ながらこの目にクライマーの姿を見ることはなく、
バットレスを登る人達を写すことが出来なかったよ。

左上が八本歯のコル上部 八本歯のコルからこの白い梯子を登って・・・

八本歯のコルは、まさにお花畑でしたよ〜〜♪
時間の経つのも忘れて写真を撮り続けるカラッチでありました。
カケスは、コルでイライラしながら待っている様子!
雪渓の辺りで一緒になった男性と、「うわぁ〜綺麗ね・ここにクロユリが群生してますよ〜」
とか言いながら、しばし撮影タイムでした〜
カケス君、(゜゜)(。。)ペコリ
カラッチのお陰で北岳山荘に着くのが、かなり遅くなっちゃったね。



ネ、見て見てぇ〜〜(^.^)/~~~
こんな感じでまさにお花畑、いやぁ〜癒されますなぁ〜

キバナノコマノツメ タカネシオガマ ツマトリソウ
ミヤマオダマキ ミヤマクロユリ シナノキンバイ
イワベンケイ コイワカガミ マイズルソウ

ボツボツ重い腰をあげ歩いて行くと
その先にはまだまだ
こんな梯子や岩場が連続してあり、
┐( -"-)┌ ヤレヤレ

やっと北岳山荘分岐に出たけれど・・・
これから長いトラバース道の
始まり〜〜(^^;

やっとガスの向こうに北岳山荘が見えてきたものの、
こんな梯子が待っていましたよぉ〜
見上げるような急峻な岩場に取り付けられた梯子を登っていくカケスに
「カケス、後ろを振り向いて〜」って大声で叫ぶと・・・
前後して歩いていた男性が立ち止まって下さいました。
上を見上げれば、今にも落ちそうな(?)大きな岩があるではありませんか〜
ここでこんな岩が落ちると命の保障はありましぇ〜ん!
ここを越えるといよいよ北岳山荘に向けてトラバース道の始まりです。

やっと北岳山荘が見えてきたものの・・・ こんな梯子のトラバース道もあったよぉ〜(~o~)

北岳山荘へのトラバース道は、富士山を見ながらお花畑を歩くらしいのですが・・・
今日は生憎のガスでご覧の通り〜〜 (;_ _;) シクシク
でもトラバース道脇に咲くお花は素晴らしく、しっかり楽しみながら歩くことが出来ました。
本当はこちらのページに素敵なお花をアップしたいのですが、
一頁の容量が重くなるの 「間ノ岳→北岳編」 でご覧下さいね。

北岳山荘も近くなってきました ガスの中の北岳山荘とテン場

長かったトラバース道も終わり、北岳山荘が見えてきました。
すでにテント場には一杯テントが張ってあり、
カラッチ隊も早速、北岳山荘で宿泊手続きを済ませます。
今夜の夕食と朝食をお願いしようと思い、
「明日の朝一番に間ノ岳に登りたいので、朝食はお弁当にして下さい」
とお願いすると、宿のご主人がカケスの顔を見て「ご主人が疲れてらっしゃるようなので」
「朝御飯と温かい味噌汁をしっかり食べてから登って下さい」とおっしゃって
どうしてもお弁当にして下さらないのですぅ〜
実際にはカラッチの方が余程疲れていると思っていたけど・・・
7/18の午後自宅を出てカケス一人で運転してきて、いきなりの北岳だったものね〜
アッ イヤァー(≧◇≦) カケス君お疲れ様〜



と言うことで、北岳山荘で夕食後、
小屋で同じフロアになった方達と楽しい談笑が始まりました。
カラッチ隊が毎年一ヶ月以上に渡って家を空け、山旅を続けていることを知ると一様に驚き、
中でも隣同士になった「山のあなたさん」ご夫妻は、
「あなた達のような山歩きスタイルが将来の目標だ」とおっしゃいます。
楽しい時間はアッという間に過ぎ去り、
明日の快晴を期待してお布団の中に・・・ 「晴れろ〜」と心で叫びながら・・・

二日目・・北岳山荘→間ノ岳→北岳レポ

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