四阿山(あずまやさん)(2354m)

     2008年8月23日 (土)  
  のち

8/21(木)に本白根山に登ったカラッチ隊、北信州やまのうち道の駅に泊まり
桃などの果物を息子ん家や親戚に送って・・・
8/22(金)は、骨休めも兼ねて善光寺にお参りしたので〜す!
そうしてその日の夕方、四阿山に登る為に菅平高原の白樺台別荘地を通り
菅平牧場の入り口で一人200円の入山料を支払い、菅平牧場管理事務所前の駐車場に着いたのでした。
駐車場に着くと早速買ってきた材料で、夕飯と明日のお結びの準備に取り掛かります。
すでに1台の車は夕食の準備も終え、車の中で食事のようでした。
そこにもう一台の車が到着し、下りて来られた中年の男性がしきりに声をかけて下さいます。
そうしてなんと買って来られた焼き鳥を2本づつ、カラッチ隊に下さったのです。
お返しにキュウリの酢の物を差し上げると、瑞々しいネクタリンを下さったのね!
それでタマゴトウフを上げたら、今度は冷たいフルーツゼリー2ケ返ってきたのでした〜
何だか・・・エビで鯛をつるカラッチでした〜(汗)
何しろ向こうは二人分、こちらは一人分なんですもの〜(笑)
この方とは登るコースは違ったのですが、山頂でなんとバッタリ逢ったのですよ〜


コースタイム (※ ゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
菅平牧場管・事・前P(5:20)→四阿山登山口(5:35)→ダボス牧場・四阿山分岐86:46)→根子岳・四阿山分岐(7:55)→
→四阿山々頂(8:10〜8:25)→四阿山・根子岳分岐(8:35)→四阿山・根子岳のコル(9:10〜昼食〜9:30)→
→根子岳山頂(9:55)→菅平牧場管・事・前P(10:55)

四阿山コースガイド

四阿山(あずまやさん)は、地元の方か山登りをする人しか読めない山名でしょ〜
その山名の由来は、東屋の屋根の形に似た山容からきたと言われているそうです。
コニーデ型火山(円錐形の成層火山)の山で・・・
古くから信仰の山で、山頂には二つの祠の境界神(東側に上州祠、西側に信州祠)が祀られ
この中央の南北方向が上信越国境となっています。


こちらは・・・四阿山直登コース登山口 こちらが・・・中四阿山経由登山口

四阿高原牧場管理事務所下の駐車場をAM5:20に出発し、
カラッチ隊は四阿山直登コース横の水洗トイレで用を済ませて、その前を通り
中四阿山経由して登るコースを歩くことにしました。
水洗トイレの横に登山者カードボックスがあり、クマ目撃情報の立て看板もありました。
この一帯はどうやら太平洋気候と日本海気候がぶつかりあう所に位置しているらしく
昨日善光寺にお参りした時は凄く良いお天気だったのに、今日は何だかお天気がイマイチそう〜
登山道入り口に向かう時も、雲の向こうに峰々が見えていたんだけど・・・
でもこの山は花の百名山だそうで、お花がとっても楽しみなんです。
早速キキョウやクルマユリがお出迎えで〜す♪


最初は牧場のほとりの柵に沿って登ります こんな所にキキョウが・・・ クルマユリも・・・

牧場の柵に沿って美しい白樺林が続き、信州の高原を満喫しながら歩きます。
一旦薄暗い大明神沢から大きく右にカーブして登って行くと・・・
沢山のマツムシソウやハギの花など・・・まさにお花の道でした〜
セリバシオガマ、トウゲブキ、オバキボウシ、ツリガネニンジン、ソバナ、ワレモコウ、ウスユキソウ
ヤマハハコ、ハクサンオミナエシ、トモエシオガマ、ミヤマコウゾリナなどなど・・・
夏の花、秋の花が沢山に同時に咲いて・・
8月も下旬なのに、さすがに花の百名山で〜す♪♪



ハギ マツムシソウ ワレモコウ ツリガネニンジン


大明神沢を越えると徐々に明るくなってきて、白樺やダケカンバの道となりました。
登山道はどうやら大きく巻きながら、菅平牧場の真上に出てきたようです。
お天気が良ければ、この辺りからもきっと素晴らしい眺望なんでしょうけど〜 
北アルプスや浅間山など楽しみに歩いてきたのにぃ〜残念!!
でも沢山のお花に出会えたので・・・まぁいいかっ〜(#^.^#)
ダボス牧場登山口・四阿山分岐の標識を見てさらに歩き、ツガの樹林帯に入ります。


ダボス牧場登山口・四阿山分岐 こんな背丈の低い熊笹の道も・・・

ホタルブクロ コキンレイカ ノコンギク

ツガの樹林帯を抜けると、明るく開けた中四阿山々頂に着きました。
登山道は良く整備され、さほどのアップダウンも無く快適に歩けます。
中四阿山々頂で冷たいフルーツなど食べながら小休止!!

この辺りでも振り向けば、遠くに槍、穂高連峰が見えるんだけどなぁ〜
中四阿山々頂には、小さな石を積み上げてありました。
左手に根子岳、正面に目指すどっしりとした四阿山が見えています。
根子岳に直登する方が多いのか、こちらの登山道ではまだ誰にも会いませんでしたよ!
静かな二人だけの登山道をゆっくり歩きました。


中四阿山(2106m) 向こうに見える四阿山目指して・・・

リンドウ アカモノの実 キバナノヤマオダマキ?

中四阿山からは少し急な登りもありましたが、直ぐに平坦で広い登山道となり・・・
ガスの中を四阿山を目指して・・・テクテク、テクテク
心なしかカケスの後姿も物悲しそう〜(笑)



根子岳への登山道と四阿山山頂への分岐の道標が見えてきました。
山頂に続く木道もは高山植物や自然保護のために、こんなに綺麗に整備されていましたよ。
ガスの中でのこの木道の階段は何処まで続くのかと思いましたが〜
意外とあっけなく四阿山山頂に到着しました。


根子岳・四阿山への分岐 整備された木の階段

四阿山々頂には、お一人先客がおられたのですが、
その方はなんと昨夕、カラッチ隊に色々と美味しい物を下さった方でした〜
そう・・・海老で鯛を釣られた方ですぅ〜^_^;
何でもこの方、根子岳に直登コースで登られたらしく・・・
四阿山から根子岳への下りは急な段差もあり、またぬかるんでいるし、
笹の根っこもあるので滑らないように気をつけて下さい
と色々アドバイスして下さいました〜(謝々)

山頂には何故か、二つの祠があり・・・
嬬恋村の方向に向いた側にあるのが、上州祠だそうです。
中間に石宮を祭った石室がありました。
そうしてその先に、菅平に向いて信州祠がありましたよ!


四阿山々頂(2354m)・・・On Mouse 信州祠・・・( On Mouse)で上州祠

お互いに山頂で記念写真を撮り、またの再会を願ってここでお別れしました。
この方はカラッチ隊が登ってきた方向に下山されるそうです。
四阿山々頂からも、晴れて空気が澄んでいれば素晴らしい眺望だったはずです。
根子岳の後ろには北アルプスから後立山連峰の山々浅間山中央アルプスの峰々
360度の眺望を頭で空想するカラッチ隊でしたよ〜ん!
(↑の素敵な三枚の画像は、山田輝様のレポからリンクさせて頂きました)

ハクサンオミナエシとアキノキリンソウ ここがどうやら・・・鳥居峠のようです!

四阿山々頂には、沢山のハクサンオミナエシが咲いていました。
木道の階段から左にそれると鳥居峠の方に下れるようです。
この鳥居峠は、「日本武尊」が東征の際に休んだ峠として有名らしいですよ。
案の定、根子岳への下りは、前を向いて下ると滑って危険なので
後ろ向きで下らねばならない程の急な下りで、しかもぬかるみ、笹が生い茂る道でした。
こちらからの登りも結構大変そうです。


余りの急な下りで後ろ向きで下る・・・カケス君 こんな滑りそうな道も・・・

そんな道を40分ばかり下った頃、四阿山と根子岳へのコルに着きました。
ここはどうやら「十が原」と言う所らしいです。
風がでてきたので笹原の木陰の窪地で、朝食兼昼食タイムとしました。


十ガ原から根子岳に向かって歩く・・・カケス! 風にあおられるカケス 根子岳山頂直下の大岩

それにしても根子岳に登って歩いていると凄い風で吹き飛ばされそうです。
耐風姿勢をとりながら歩いていても、ストックが無いと押し戻されそうになります。
((((((; --) キャー 吹き飛ばされるぅ〜
ものの30分弱の歩きでしたが、凄く長く遠く感じちゃいました。


ムシカリの赤い実 シラタマノキの実 ゴゼンタチバナの赤い実

根子岳山頂直下には大きな岩があるので、
吹き飛ばされて岩で頭を打たないように慎重に歩きましたよ〜
当然、根子岳山頂もガスの中でした!
山頂には三角点や鐘もあり、またソーラーシステムの登山者カウンターがありました。
根子岳は花の百名山で有名なので、晴れていればきっとお花も沢山咲いていたことでしょう。
余りの風にお花を観察する気力も失せて、早々に下山しました。


根子岳山頂(2207m) 根子岳・菅平牧場管理事務所駐車場・・・分岐

根子岳山頂からは、後立山連峰や槍・穂高の山々の素晴らしい眺望を見るはずでした〜
(↑の素敵な画像は、山田輝様のレポからリンクさせて頂きました)
がしかし・・・こんなガスでは何にも見えましぇ〜ん(泣)
今回の山旅・・・特に終盤の山では悪天候に悩まされ続けました〜^^;
特に皇海山武尊山本白根山に、ここ四阿山・根子岳では全く眺望なしだったよ!
こんなにもついてない山歩きなんて、「晴れろ教祖」も真っ青です。
でも登り始めた以上、山頂を目指して歩いて目的達成するカラッチ隊・・・
お花に癒されながらの山旅でした〜(汗)


ハコネトリカブト ヤナギラン


根子岳からの下山道にもマツムシソウやツリガネニンジン、ヤナギランなどのお花が
沢山咲いて目を楽しませてくれました。
約1時間程下ってきたら、車を置いている菅平牧場が見えてきました。
下りも結構長く感じちゃいました。
放牧されている牛さん達が、気持ち良さそう〜(^^)



放牧地の横の柵に沿って下山しますが、ウメバチソウやハクサンフウロなどのお花が咲いていました。
四阿山・根子岳は、このウメバチソウが有名らしく、
中四阿山に向かって登る途中にも沢山のウメバチソウが咲いていました。
   やっと菅平牧場管理事務所前の駐車場に戻ってきました。


ウメバチソウ ハクサンフウロ ? どなたか教えてね!

根子岳に向かう道で登山ズボンの裾が汚れたので、トイレの前の水道水でお洗濯です。
牧場の柵に洗濯物を干してから、まだ11時前でしたが昼食にラーメンを作って食べ
こちら方面に来たら連絡下さいとメール頂いていたネット仲間の「ひらさん」に電話しました。
ひらさんは快く、「お会いしましょ〜」と言って下さり
須坂方面に下る途中にある「岩の湯」の駐車場で待ち合わせすることになりました。
「岩の湯」 ↓ は、こんな隠れ宿風の温泉でしたが・・・
ひらさんとカラッチ隊が浸かった温泉は、小布施温泉でしたよ〜(笑)
その後、ひらさんに美味しいお蕎麦屋さんに案内して頂いて楽しく歓談の時間は過ぎて行きました。
ひらさんにはその後も長野市内まで案内して頂き、コインランドリーやスーパー、
そうして24時間営業の本屋さんのある駐車場(もちろん無料)などに連れて行って下さり
お陰で洗濯物は綺麗に乾かすことも出来、今夜の宿も困らなかったのでありま〜す(汗)
ひらさん、本当に有難うございました。


隠れ宿の雰囲気の温泉( On Mouse)・・・でひらさんの差し入れ 美味しかったお蕎麦・・・( On Mouse)でひらさん

尚、嬬恋村のバラキ高原のパルコール嬬恋リゾートより発車している、
関東で最長の3200mの6人乗りゴンドラ「パルキャビン」で標高2100mの四阿山の尾根まで一気に上がり、
そこから四阿山山頂までらくらくトレッキング出来るコースもありますが・・・
四阿山・根子岳と周回するコースが、お花も展望も楽しめてお勧めで〜す!


ひらさんの・・・四阿山レポ

ハイジちゃんのレンゲツツジ咲く頃の・・・四阿山のレポ

かつとんさんの・・・四阿山レポ


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