鳳凰三山縦走・前編 地蔵岳(2764m)・観音岳(2840.4m)・薬師岳(2780m) 2007年8月5日 (日) 鳳凰三山を代表するお花・・・タカネビランジ 鳳凰三山は・・・甲斐駒・千丈と共にカラッチの憧れの山でした〜 と言うのも・・・ 山登り始めて2年目位の秋に山仲間に誘われたのですが都合で参加出来ず、 それ以来登りたいと思い続けていた憧れの山でした。 鳳凰三山に登るコースとしては・・・夜叉神峠コース(標高差800m位だけど距離は長い)、 青木鉱泉・ドンドコ沢コース(標高差1500m)・中道コース(標高差1700m)などがあります。 計画段階では、青木鉱泉からドントコ沢コースも考えていたのですが、 何故だか (笑) 御座石鉱泉から登ることになっちゃいました〜 ちなみに御座石鉱泉から鳳凰小屋までの標高差は1300mです。 7/31 金峰山・瑞牆山から下山したカラッチ隊、 8/1〜8/3まで信州蔦木宿道の駅でゆっくり湯に浸かり、 また白州蒸留所サントリー博物館を見学したりとしっかり骨休めしました。 そうして8/4、武川村から小武川の渓流沿いを進み、御座石温泉目指して走ったのです。 ところがこの道ガラガラでダートな道、スピードを抑えゆっくりでないと走れましぇ〜ん! 御座石温泉前の駐車場は・・・広く、4、5台の車が止まっています。 (30台位は駐車可能 駐車料は無料 トイレ完備) 温泉が目の前にあっても、今夜も「始終カラ号」のベッドで〜す(^^;
夜明けを待って午前5時、御座石鉱泉の駐車場脇の登山口より、 まずは西ノ平から旭岳を目指して登ります。
登山口からなだらかに巻きながら登り、尾根上に出ます。 ピークを越えると石空川渓谷への分岐道標が立つ西ノ平の鞍部に着き、 いきなりの急坂となりました。 登山道脇にはセンジュガンビ、シモツケソウ、ヤマビキショウマ、ヤマハハコ、イチヤクソウ また、レンゲショウマの蕾が沢山咲いてましたよ〜 この辺りから傾斜も更にきつくなり、いよいよ旭岳への急登が始まるようです! レンゲショウマの蕾が沢山! 西ノ平から旭岳にかけて、急登に次ぐ急登で息も絶え絶えに登っていきます。 下山して来られた方達は、口々に「もう〜、ひと頑張りですよ〜」と声をかけて下さいます。 何でも昨日は、風もあって涼しかったので登り易かったそうですが、 今日は暑くて、汗が吹き出ますぅ〜(^^;;;;;;; でも昨日はあまり展望が良くなかったそうで、今日の眺望が期待できま〜す! 途中何度か立ち休憩しながら・・・ やっと、旭岳 (正式には、猿田彦大神嶽旭頂上) に到着しました。 持ってきた桃がとっても瑞々しくて、甘くて美味し〜〜い!! 旭岳からも燕頭山への急登が続きま〜す! こんな壊れかけた木の階段もあり、ジグザグと高度を稼ぎ登って行きます。 余りにも急登で写真撮るのも忘れて登ってしまいました〜(汗) 旭岳から50分で燕頭山に到着! ここでオムスビ食べながら大休憩で〜す =*^-^*=にこっ 燕頭山は標高は2105mあり、普通森林限界を超えると低木となるが・・・ ここにはツガの木を中心とした雑木帯となっていました。 この辺りのコメツガの木には、サルオガセがびっしりついてましたよ。 燕頭山・・・2105mってことは・・・ なんと登山口からここまで、標高差1000m近くあったのです! (≧ロ≦) アイヤー よくぞ登って来たものです。 燕頭山の平坦な頂は、展望はなく・・・、クマザサが密生していました。 燕頭山の頂稜を過ぎると、まもなく尾根の左右が崩壊している牛首のザレ場に出ました。
鎖と木の階段を気をつけて渡り、この先二つ三つコブを越えてると 小さなガレ場を通り、道は北側を巻いているようです。 危ない箇所にはきちんとした木道が整備されていて、とても歩き易い登山道です。 登山道脇に、ギンリョウソウが咲いてました〜 燕頭山から鳳凰小屋までの登山道は、地図上でもなだらかな道となっていました。 燕頭山までの道から考えられないような楽な道です。 白砂に覆われた階段を登っていくと、駒見平と言う所に出ました。 登山道が尾根筋を越えて、ドントコ沢を巻く様になったら下り気味となり・・・ 鳳凰小屋が近いことを感じました。 ドンドコ沢コースからの道と合流すると、鳳凰小屋のテント場が見え、 やっと鳳凰小屋に着きましたよ! 鳳凰小屋 ( On Mouse ) 鳳凰小屋の前には、大勢の登山客が寛いでいました。 まず小屋の前の沢から引いた冷たい水を飲み、喉を潤しま〜す。 ホースの先からは冷たい水が出しっぱなしです。 カラッチ隊が鳳凰小屋に泊ったのは、実はmilkちゃんが今年薬師小屋に泊った時 水が無くて、朝歯磨きも出来なかったって聞いていたのです。 受付を済ませて部屋に荷物を置き、一服したら地蔵岳に登ってくることにしました。 鳳凰小屋の周りには、沢山の山野草が咲いていて・・・ 小屋のオーナー細田さんは植物にも博学で、近くに咲いているお花の名前を詳しく教えて下さった! 「地蔵岳では今、タカネビランジが見頃だよ」とも・・・ o(^O^*=*^O^)oワクワク また新種の昆虫もいくつか発見され、昆虫博士だそうですよ。
小屋の前にはこんな木で作ったテーブルと椅子が・・・ さて、いよいよ地蔵岳への登りで〜す! 飲み物だけ持って、空身で地蔵岳目指しました〜 地蔵岳へは小屋からすぐに小尾根の急登となり・・・ 樹林帯を抜けるとこんなザレ場となり、歩きづらいといったらありゃしない。 そんなこと思いながら登っていると、何だかガスってきました〜(T.T) 晴れろ〜教祖の出番かなぁ〜
地蔵岳への登りには、まるでブーケのように可憐な花を咲かせる タカネビランジが咲いていましたよ。 こんなにタカネビランジが咲き乱れる時期に登れて・・・し・あ・わ・せ! ひとつひとつのお花の色合いが微妙に違って、このグラデーションの素晴らしさ !! 今までの疲れを充分に癒してくれるお花でした。 それでは、正調 「晴れろ〜節」 を唸ってみましょ〜〜(笑) 「晴れろぅ〜〜〜〜〜♪ 晴れろぅ〜〜〜〜〜♪」 何だか晴れろ教祖も必死で〜すぅ〜 やったぁー晴れました〜・・・夢にまでみたあのオベリスク! 子授け地蔵の並ぶ・・・賽の河原 ( On Mouse ) このお地蔵さんに子授けをお願いして、 願いが叶ったら、次に二体の地蔵を担ぎ上げお礼参りするのだそうです! オベリスクを見たカラッチ隊・・・ オベリスクのテッペンに登るなんてことは潔く諦めて、観音岳を目指したのです。 途中にこんなお花達が咲いて出迎えてくれましたよ〜
地蔵岳のオベリスク基部から左にそれて、赤抜沢ノ頭に出ました。 ここからの白峰三山の展望が素晴らしいらしいけど、このガスでは全く眺望なしですぅ〜 この辺りにもタカネビランジが咲いています。 観音岳方面はと見ると、完全にガスってま〜す! でも時折そのガスも引いて、観音岳の辺りも見えてきました。
夕食までには未だ時間もタップリあるので・・・ ここから下って鳳凰小屋・観音岳分岐まで行ってみることにしました。 観音岳方向はガスっているものの、 振り返って地蔵岳方面を見ると青空が広がっています。
分岐まで下りてきましたが、北岳はご覧のように雲の中ですぅ〜(^^; 観音岳方向から一人の男性が歩いて来られました。 姫路から来られたSさんと仰る方で、随分話が弾んでしまいました。 何でもこの方、息子さんが広島県の三原市に住んでらっしゃるそうで、 カラッチん家の辺りのことも良くご存知でしたよ。 今日は、これから地蔵岳に回って地蔵小屋から御座石鉱泉に下られるそうです! 北岳は・・・完全にガスの中! このまま地蔵小屋に下ろうかとも思いましたが、もう少し登ってみることに・・・ 結局、観音岳手前まで登ってみましたが、このガスも引くことも無く 鳳凰小屋に 「地蔵岳まで登ってきます」 と、行動食も持たずに出たので 明日の朝早く、観音岳に登って展望を楽しむことにして 鳳凰小屋に下山することにしました。
鳳凰小屋には午後2時40分に帰ってきました。 小屋に着くと夕食の準備でしょうか、昔懐かしいこんなものでお湯を沸かしておられました〜 二階の部屋に上がり、寝袋と毛布二枚頂き(敷布団は敷いてありました) 少しの間横になって眠っていました〜 夕食の案内の声に目が覚め下りて行くと、食堂には靴に履き替えて行くことに・・・ これだけ木の多い森の中の小屋、 せめて土の上に板でも張って、床続きで食堂に行けるようして頂きたいなと思いましたよ!
夕食は、鳳凰小屋定番・オーナー手作りのカレー(お変わり自由)でした。 カラッチ、1杯半食べちゃいました〜(笑) 夕食後、小屋の従業員の方が色んな話を面白可笑しくして下さいました。 登山コースの違いやルートの選択など参考になる話、興味深かったですよ! やはり・・・登りは夜叉神コースが良かったかも〜 夕食後、外に出るとこんな面白い夕焼けを見ることが出来ました。 明日はどうやらお天気良いみたいで〜すσ(^0^) 鳳凰三山・後編を見る 2007年夏山旅・奥秩父・南アルプス速報 |