雨飾山 (1963m)

2007年8月14日 (火)   


2007年・夏山旅最後の山・雨飾山山頂から・・・北アルプスを眺める


雨飾山は、長野県の小谷村と新潟県の糸魚川の境の頸城(くびき)山塊の西端に位置し
標高は2000mにも満たないけれど・・・
容易には近づけない山深さと、急登の山で気になっていた山の一つでした。
実は2004年の北アルプス山旅で、雨飾山に登ろうかと
小谷温泉に浸かり、雨飾山登山口まで来たことがあったのですが
(立山・剱山の訓練登山をしようかと・・・(*^^*ゞ ポリポリ)
泥んこになって疲れ果てて下山して来た人達を見て
怖気づいて登るのを躊躇ったことがあったのでした。

仙丈甲斐駒に登ったカラッチ隊、北岳にも心惹かれたのですが
今年の夏山旅も35日目となり、お盆にも突入したので
雨飾山に登って帰ることにしました〜
信州蔦木宿道の駅から、松川道の駅に移動したカラッチ隊・・・
ネット仲間の「ひらさん」が松川道の駅まで来て下さり、お会いしましたよ!
ひらさんとも初めてお会いした感じはなく、ごく自然に色んなお話しましたよね。

松川道の駅から安曇野アートライン、148号線と走り、白馬村から小谷村に入り
トンネルを二つ抜けたらすぐ「小谷温泉」の方に左折し、山道をひたすら登りま〜す。
小谷温泉の雨飾荘などを通り、三叉路を右折すると駐車場ですが、
途中で小谷温泉の露天風呂に浸かり・・・
雨飾山登山口の無料駐車場(30台駐車可能)に着きました。
そうそう松川道の駅でお会いして、小谷温泉を教えて差し上げた
お若い素敵なご夫婦も駐車場の上のキャンプ場にテントを
張っていらっしゃいましたよ〜
遊びに来て下さいって誘って頂きましたが、明日の朝早いのでお断りしちゃいました。
新婚さんなのに、お邪魔虫してはね・・・(笑)



コースタイム (※ ゆっくり歩きました コースタイムについては、専門書を参考に行動して下さいね)
小谷温泉・登山口(5:00)→ブナ平(5:52)→荒管沢(6:30〜6:55朝食)→笹平(8:15)→
雨飾山・山頂(8:40〜9:40)→笹平(10:00)→荒管沢(11:15)→小谷温泉・登山口(12:15)


午前5時登山口を出発し、しばらく湿原の木道をハイキング気分で歩きます。
咲き終わったミズバショウの葉が巨大化していました。
木道の右手を流れる大海川と分かれ、標識に従って左手の登山道に取り付きました。





雨飾山の登山道は全長で4.4Kmあるそうで、
登山道には、400m毎に11箇所に・・・
「1/11」などと書かれた標識があるので、登る目安となります。
「11/2」の標識がありました。
これより山頂まで標高差約1000mの登りで〜す。
雨飾山は初夏になっても遅くまで雪が残り、雨も多いことと・・・
ここ最近の登山ブームで、お花の名山として登山者が多く訪れることから
登山道も年々荒れて、このように根がむき出しになたりと、
急な登りに加え、粘土質の登山道はとっても歩きにくかったで〜す!
さぁ〜 ここから噂どおり標高差200mの急登だ!!
それでは、その急な悪路三連発を〜(笑)





カラッチは最初からの急登に、もうすっかりバテバテモードで〜す!
でも急な登山道脇には、沢山のイワカガミの葉が立派に成長し実をつけていたので
きっと花の時期には登山道脇には見事なお花が一杯でしょ〜

この急登を登りきると、 「11/4」となるブナ平に着きました。
この辺りにはブナの巨木が沢山あり、休憩にもってこいの場所でした。
ブナが紅葉した頃は・・・素敵だろうなぁ〜


赤く色づいた実が花を添えてました ブナの林の中を快適に・・・


ブナの根が露出したり、岩がゴロゴロした歩きにくい道をひたすら登ります。
30分ほど歩いた頃、斜面が緩やかになって、荒管沢へ50m程下っていきま〜す。
途中、ハンショウズルの花が咲いていましたよ!



雨が降ると歩きにくいだろうな〜 荒管沢に向けての下り


荒管沢(あらすげざわ)からは、正面上部に荒々しい尾根が一望出来ました。
ここで大休憩を取り、持ってきたリンゴを冷たい沢水につけて食べると
冷たくてとっても美味しかったで〜す。
この荒管沢には、初夏遅くまで雪が残っているそうですが・・・
さすがにお盆になると雪も無かったですぅ〜
皆さんここで休憩されるようで、後かの人に場所をあけて出発で〜す!





↑  荒菅沢から雨飾方面 ( On Mouse

まだまだ先は長いぞ〜



大迫力の・・・布団菱(右手前の白い部分)と・・・尾根 (下りで写したもの)


荒管沢を渡り、対岸の尾根道に取り付きます。
ここからまた急な登りの始まりでした〜
途中で休んでいると、元気な「金時おじさん」に出会いましたよ!
この方・・・カケスが「何処かで見たような〜 テレビに出られませんでしたか〜」って聞くと
「ハイ、何回か出ましたよ」ってことで、どうやら金時山でも有名らしいです。
この金時名物おじさん・・・なんと65歳から山登り初めて
今までに、金時山に毎日登って1368回、富士山には11回も登っているそうです。
(°O° ;) オドロキ!
これだけ鍛えているので元気、げんき〜〜!!
急登でフゥフゥ〜言ってるカラッチを尻目に、どんどん登って行かれましたよ〜
しかもカケスまで、カラッチを置いてけぼりぃ〜〜ヾ( ̄o ̄;)





名物「金時おじさん」と・・・     ↑

←      唐菅沢からもまだまだ急登!


広葉樹の尾根道の急登が続き、段々高度を上げ・・・
尾根の上部に出ました〜 ふぅ・・・ε=(´。` )
標識の7/11〜9/11辺りが、ロープの付いた狭い岩場の急な登りとなり・・・
ここから笹平までの標高差450m、最後の正念場のようですぅ〜(汗)
ファイト〜 (* ̄0 ̄)/ オゥッ!!





最後のハシゴを登るとクマザサの茂る平坦な道となり・・・
この辺りまで登ると視界も開けて、雨飾山の山頂も見えてきましたよ!
この辺り一帯、夏のシーズンには・・・
チゴユリ、イワカガミ、ツバメオモト、マイズルソウ、ユキザサ、サンカヨウ、シラネアオイ、
ニリンソウ、ハクサンチドリ、キバナアツモリソウなどのお花畑となるそうです!
振り返ると、高妻山が見えましたよ〜





この笹平の平原は、とっても気持ちの良いところで・・・
まだお花も沢山咲いていましたよ〜
雨飾山がお花の百名山・・・納得で〜す!
カラッチは写真撮影が忙しく、なかなか前に進めましぇ〜ん!



タテヤマウツボグサ ウメバチソウ ハクサンフウロ ハンショウズル
オオバギボウシ タカネナデシコ ジャコウソウ? シモツケソウ


雨飾山山頂も射程距離に入ってきましたが・・・
; ̄∀ ̄) ウーム まだ最後の急登がありそうです!
カケスは、どんどん先を歩いてるようです。
後で聞いた話なのですが・・・
あの名物金時おじさんが、カケスに、山頂で
「奥さんはヒィヒィー言いながら登っていたけど、結構付いて歩いてきたね」
って言われたそうですぅ〜 アセアセ (^^;;;;;;






笹平から見る雨飾山山頂は、こんもりとお椀を伏せた様な形でした。
後ろには北アルプスの山々が見えますよ〜(^^)



タカネナデシコ・ウメバチソウなど等の花が・・・ 笹平より荒菅沢


左手に荒菅沢への切れ落ちた所を下に見て通ります。
その名前の由来が分るように荒く切れ落ちた様は、圧巻でしたよ。
そうして最後の登りは思った程ではなく、意外とあっさり登り・・・山頂へ!!
やったぁ〜 σ(^0^)/



雨飾山山頂・・・( On Mouse





山頂からは360度の素晴らしい眺望でしたよ!
北東に海谷山塊の焼山、火打山・・・南に高妻山、戸隠連峰、
そして西には・・・槍・穂高、鹿島槍、五竜、白馬、雪倉、朝日と連なる
北アルプスの大パノラマが広がっていました。
そうして、眼下には姫川下流と糸魚川、日本海まで見渡せました〜



雨飾山からの・・・槍ケ岳・穂高


山頂・南峰で充分眺望を楽しんだカケス、北峰に向かいま〜す!





双耳峰の山頂・・・南峰には信州側に向いて三角点・ケルンが建ち、
北峰に石仏・石祠が祀られていました。
この石仏・石祠は、すべて日本海に向いていましたよ!



南峰から・・・北アルプスを眺め続ける男性 日本海に向かって安置されている石仏や祠


雨飾山山頂で1時間もまったり過ごしたカラッチ隊!
この眺望を目に焼き付けて、いよいよ下山することにしました。
下山は、登ってきたコースを戻りま〜す。






海谷山塊の焼山、火打山なども良く見えましたよ〜
この熊笹の草原歩き、気持ちいい〜〜(^^)






荒管沢まで下りてきたら大休憩と思っていましたが・・・
午後から陽射しが強くなって暑くてたまらないので、ブナ平まで下って休憩しました。
ここからまたあの急坂を下って、お昼過ぎには登山口に帰ってきました。

そうして下山後の温泉は、小谷温泉の「大元湯・山田旅館」
かけ流しの湯に浸かって疲れを取り・・・
39日間にわたる2007年夏山旅を終えて、帰路に着きました。
夏山旅は1ケ月少しでしたが、山レポに3ケ月もかかってしまったよ〜(汗)
その間に山景色はすっかり紅葉も終わり、晩秋から初冬へと変わっちゃいました。
アセアセ・・・(^^;;;;;;
長いレポに最後までお付き合い下さって有難う〜〜♪

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